日本野鳥の会に入って30年ほどになる。野鳥が好きで車には双眼鏡と、プロミナーを常備している。どんな野鳥であっても、彼らは懸命に生きていて、逞しく愛おしいものである。
そんな野鳥の名前を使った戦闘機の出現には、少々驚かされた。ミサゴ(鶚)である。ミサゴの英名は、オスプレイ(Ospray)であるが、このところこの英名の“オスプレイ”の方が独り歩きして有名になっている。
普天間基地に配備されると報道されている、艦載機のオスプレイである。この戦闘機は、垂直離着陸可能な、固定翼機である。固定翼といっても、コンパクトに機体に沿って収まるようにもなっている。
ミサゴは地上で最も広範囲に分布する野鳥である。猛禽類でワシタカの 仲間で、魚専門である。魚を捕らえるように足の爪も、戻しが二重についている。
ミサゴの身体は全体に白っぽく見た目に鮮やかである。この鳥は、魚しか食べないばかりか、獲った魚が大きくて溺死するものが少なくない。爪が離れないのである。
ミサゴは不器用でとん馬な野鳥である。海中におぼれたミサゴを漁師が時たま見つけたりする。
ミサゴに似せて白い機体の戦闘機オスプレイは、ミサゴに輪をかけてとん馬である。無理な垂直離着陸出来る構造にしたため、プロペラはが大きく機体を揺らし安定していない。事故ばかり起こしている。住宅密集地の普天間配備などもってのほかである。
平和の野鳥の名を借りて、殺人兵器の戦闘機など作って欲しくはないものである。
しかし大阪神戸に程近い住宅都市、西宮の浜に出現します。
たまに獲物を捕らえて、悠然と六甲山方面に帰ってゆきます。
ところで兵庫県西宮市には、野鳥保護のために、県が立入を禁止した鳥獣保護区の浜があります。
しかし立ち入り禁止区域内で野良猫の餌やりをする人が絶えず、全国紙でも報道されました。
ここで餌やりしている人は「鳥獣保護区だから猫=獣の保護をするところだ」と居直っています。
ここでは、絶滅危惧2種のコアジサシの繁殖地です。
多くのヒナが野良猫の犠牲になります。
行政は、もっと厳しく立入を規制すべきだと思います。
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