ブッシュが9.11の直後に、「テロの側に付くか、我々に付くか」とすごんで見せた。テロを否定すると、アメリカに協力しなければならないとういうのが、ブッシュの論理である。テロとは一体何だろう。
最近では、工事現場にさえ「テロ対策中」などという看板が立っている。テロの多くは無差別であって、しかも殺人を平気で行う行為である。決して許される行為ではない。しかしながら、理不尽にも家族を殺害された人たちが、故郷を追われた人たちが、民族の存在を否定された人たちが、怒りの表現を持つことは理解できる。
彼らが武器をとるのが、決して正当な行為とはいえないが、彼らには武器を持つ根拠がある。が、今世界中で行われている「テロ対策」とは、武力制圧しかない。より強大な武器を持ち、より多くの兵士を動員して制圧するのが、テロ対策とされている。
これでは、ハエが出てきたらより多くのハエたたきを開発する行為と同じである。ハエの数の多さは、ハエたたきの能力が不十分というわけである。
テロ対策とは、ハエたたきをハイテク化したり数を増やすことばかりになっている。ハエがなぜ増殖してきたのか、ハエの発生原因をなくすことがもっとも重要なことなのに、このことは論ずることがない。
インド洋上で、アメリカ艦船に給油するとアフガニスタンやパキスタンでは、ますますテロは増加した。ペシャワール会のような現地活動こそが、本当のテロ対策なのではないか。
武力は新たなテロ(ハエ)を発生させるだけである。