
ソビエトによる日本人シベリア抑留は、ポツダム宣言に抵触し、現代の言葉で表現するなら、国際法にも違反した行為である。公式には57万5千人抑留され、5万8千人死亡している。ソ連は戦犯者を主張しているが、圧倒的に民間人が多く、言い訳に過ぎない。抑留者を数多く知っているが、日本は戦争に負けたのだから仕方ないと、彼らの多くは思ってあきらめている。
抑留者はソビエト内だけではなく、ソビエトの衛星国などにも数多く、送られていた。モンゴルもその中の一つで、最も過酷な地区であった。1万2千人が抑留され1600人が死亡している。忘れられたモンゴル抑留者のため、2001年に慰霊碑が建設されている。
日本の天皇がそうした埋もれた、戦争の傷跡を掘り起こし広く知ってもらうためにも、訪問することは評価されるべきである。