そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

先住民に未来を学ぶ時でないか

2023-05-27 | 先住民族

北海道十勝の浦幌町で開催された、アイヌ民族の団体”パプロアイヌネイション”主催の「先住権としての川でサケを獲る権利」と題した、国債シンポジュウムが開催されたので、参加してきた。
報告は、台湾の少数民族、オーストラリアのアボリジニ、アメリカ・カナダの先住民族(ネイティブアメリカン、インディアン)から先住民の失った権利、回復した権利、獲得した法的内容について、それぞれの説明があった。
台湾には16の民族、60万人ほどがいて、国会に議席を3席与えられている。2005年に、「原住民族基本法」が制定され2016年8月に台湾総統蔡英文が、過去400年の過ち、苦痛を与えたことに原住民に謝罪している。 憲法にも明記された。
それでも原住民たちの文化権、生存権の理解が足りないとしている。魚などをとっても、制限されていると逮捕されたりしている。
この会の表題は、先住民に川でサケを獲らせろと、現社会制度を否定する横暴なようにも見える。多くの先住民族の狩猟や漁猟は生物の多様性や持続性を重視したものである。狩猟を制限する側の方がよっぽど問題なのである。サケを獲るのはその象徴である。
日本の先住民族アイヌは、クナシリ・メナシの戦い以降の、強力な同化政策で、言葉も文化も権利も奪ってしまっている。
オーストラリアのアボリジニの文化的漁猟を認めるようになってきている。で、アボリジの文化を認めさせアワビとロブスターの漁猟をみとめてている。
アメリカでは独立宣言時に、各部族と条約を結んでいる。疑似国家には制限されながらも、大きな権限を持たされている。
人権や環境問題や文化的な誇りなど、先住民族に学ぶことは少なくない。


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1 コメント

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Unknown (ノブ)
2023-05-28 09:43:26
先日道北の警察署のトイレを無断使用していた。
すると、用足し中にかかわらずに3人の警察官に囲まれてしまった。
警察官の一人が誰に断って使用しているのかと尋ねたので私はここは道民の施設であり自由に使わせてもらっていると答えると一言警察の許可をもらって使えとの態度をとられた。
アイヌの人たちが川でサケを捕る自由と私のションベンは違うかもしれないが権力を持つ者の支配感はどこか通じるものがある。
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