
河井夫妻が逮捕された。二人は自民党を離党した。離党するなら金返せ。二階幹事長は、1億5千万円は広報に使うと思っていた、と述べた。逃げ口上にもならない。
今日安倍晋三は、記者を前にプロンプター朗読会をやっていた。そもそもが、安倍に批判的だった溝手顕正を落とすために仕掛けた、安倍晋三の選挙である。全国唯一自民党は二人の候補を立てた。河合杏里には、安倍晋三や菅義偉や河野太郎や二階俊博など、大物を次々と投入している。党の選挙資金もけた外れの金額になっているが、二階や菅に決定されるような金額でないと、石破茂は述べている。安倍晋三しか決めることの出来ない金額である。
その証拠といえるのが、杏里の夫の克行を異例の抜擢で法務大臣に任命している。安倍得意の人事によるご褒美である。克行は杏里の選挙違反報道を受けて、50日という異例の速さで辞任している。後任が森雅子だからお笑いであるが、選挙前の多額の金のバラマキと当選後の法務大臣というご褒美と、どこから見ても安倍晋三の溝手への怨念である。
自民党広島県の事務局は杏里の選挙の異常さで、このような形になるかもしれないと思っていたと述べている。あおりで落選した溝手顕正は3か月後に、長年の功労者に与えられる旭日大綬章を受章しているが、用事があるとして親授式を欠席し気骨を示した。
安倍晋三は、大変遺憾で任命責任は私にあると、プロンプターから目を離して述べている。言いなれた言葉であるからプロンプターを見なくて済んだのであろうが、襟を正すと述べただけである。これまで襟を正しては来なかったのである。
たった50日で妻の選挙違反で辞任する、10か月後に逮捕するような人物を任命した責任の取り方は辞任しかなかない。しかも夫婦で同日逮捕される前代未聞の珍事のシナリオの全てを書いたのが、なにあろう安倍晋三である。辞任・辞職以外の責任の取り方はない。