森喜朗の言う会の女性たちは「わきまえている」の意味するところは、既存のシステムに従えということである。
オリ・パラ組織委員会会長に、唐突に委員名は非公表の選考委員会というものが出現して、会長候補にはたった一人橋本聖子を推薦する、という情報をマスコミにリークしてみた。日本社会ではよくあるお試し情報リークである。三日かけてリーク結果に対する世間の反応を見て、まずまずだと言った反応を確認して決めたのである。外堀を埋められてたった一人を選んだという選考会の意向を受けてのことである。
別に民主的である必要でない選考であるが、非公開であるが透明性だけは担保すべきではあった。橋本は官邸、特に菅の意向に沿った人事である。多弁でなく笑顔のほとんどない人物として、何よりもわきまえている人物を選んだということである。自民党最大派閥の人物であり、わきまえる人物というのであろう。
島根県知事が、コロナ対策が特に東京などに対して不満があり、聖火リレーは受け付けないと発表した。併せて五輪開催に疑問を呈した。これに対して、地元の竹中亘が注意するなどと言っている。わきまえない知事というわけである。わきまえるとはそういう意味である。
この官邸主導人事、オリンピックの申し子をえらんだということで、どんな形であれオリンピック・パラリンピックは開催するということになる。国民の８０％が中止か延期を望む中の強硬開催はあらぬ結果、不測の結果を招くことになる。
今や五輪開催の主軸となっている商業主義にとって、コロナ禍は開催以外に興味はない。そうした意味での開催の危険性は誰も担保しなくなった。
丸山島根県知事が今のままの状況下で、東京オリンピックが開かれたら、東京オリンピックで入国する選手団に、今でも手が足りない位に忙しくして来た東京都の保健所の手が届かなくて、
新たに海外からの来たウイルスの阻止に失敗し、
感染者の急増で又緊急事態宣言が出されたら、
これ迄何とか頑張っていた県内の業者が大勢、倒産して終うのではないかと心配しておられました。
オリンピックを開催しなかったら、オリンピック予算が使えないから、
オリンピックを開きたいだけの政府や森元会長他オリンピック委員会の面々は、
どんな状態でもオリンピックを開催して、約束通りの金額が業者に支払わねばならないという事なのでしょう。
その支払いが出来さえしたら、自分たちのミッションは完成と思っているので、後は知らぬ顔の半兵衛を決め込むつもりなのでしょうね。
地方の県内は何処も似たような状況かと思うのですが
この島根県知事の抗議に続こうという知事が全然出ないのは如何したことでしょうね。
国家財政や国民がどうなるかやｃｏｖｉｄ１９のおさまり具合なんかより、口開けて待っている関連業者のほうが大切なのでしょう。
国債をバンバン出したことで、財政収支など誰も考えなくなって、麻痺しているのでしょうね。
「人新世時代の資本論」という本読んでいます。若いこうした学者が出てきたことが嬉しいです。そのうちブログに書きます。