そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

またもや政治資金規正ザル法を作ろうと画策する自民党への鉄槌であるが岸田政権はびくともしない

2024-04-29 | 菅義偉

塩谷立が安倍派の座長に就いたのが昨年(2023年)の8月である。会長に収まりたい下村博文を押さえて、座長というこれまでなかった肩書で塩谷は派閥の名目上トップに出た。
裏金を続ける判断は、安倍晋三の死後一月後(2022年)の8月である。塩谷は森喜朗とは、2度ほどしかあったこともなく疎遠であったと述べている。それに比べて、森が指名した5人衆は頻繁に連絡を取っていたと塩谷は述べている。
座長であっても実質5人衆の下っ走りであった。その自分が離党勧告という、今回最も重い処分に納得していないというのである。塩谷は憤懣やり方ない。
つまり自民党は今回の裏金問題は、核心の部分を全く手を付けることなく、蓋をするつもりである。
企業献金の禁止や実質企業献金と同じ資金集めのパーティの禁止それに、連座制の導入や公開義務のない政策活動費の廃止など全く踏み込むことがない、政治資金規正法案の導入をしよういうのである。
今回の衆議院補欠選挙自民党全敗は、自民党が渋々出した政治資金規正法改革案への鉄槌である。自民党はまたもやザル法を作るというのである。
岸田文雄は、自らの隣県島根の保守王国の牙城は崩れないと思っていたのか、二度も応援に入っている。相変わらず危機感がなく政治感覚の薄い男である。

野党は大型連休明けの国会で、自民の政治改革案が不十分だとして首相に攻勢をかける構えである。自民党閣僚経験者は「保守王国の島根も崩された。岸田首相では次期衆院選を戦えない」と語っている。
ところが 党内で直ちに「岸田降ろし」が始まる気配は全くない。対抗馬がないのである。B案に匹敵する人材がいない。岸田の長年のライバル茂木は今回泥をかぶった。辞任に匹敵するが総裁戦意などでれる立場にもない。高市は支持の広がりはなく、同派の上川が動けるはずもない。石破は死に体で本人もその気は薄い。
ひょっとしたら小池百合子の復党と、国政復帰の可能性もあったが、今回の選挙大敗に合わせて、二階俊博の失脚もあり、党内に足場を失ってそれもなくなった。
岸田は唐突に独断で派閥解消をしたおかげで、派閥の推薦を受ける立場の候補者はいない、総裁選には推薦者を足で集めなければならない。派閥解消がここで岸田胃の胃k是になった。9月野総裁選は、岸田にとって安泰なのである。
夏までに解散して自民党は大敗しても、60議席程度の減少なら公明党に媚びいれば過半数はとれる。パーティ券による資金集めを止めるなど、一部公明の意見を取り入れて懐柔し、何とか総選挙を乗り切れると、岸田がそう読めば、政治資金規正のザル法を通して総裁選以前に解散に踏み込むかもしれない。
これで解散総選挙は、岸田は何時でもできるようになった。6月が最も手っ取り早いが、民主党の党首の選挙待ちで秋になるかもしれない。日本の政治は何時まで経っても低レベルの民主主義の中で蠢くしかないのである。

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