安倍首相が(前首相でない)、お詫びの記者会見をした。すっかり憔悴した病人であった。能力以上のことを突っ張ってやてきたが、そのつっかい棒も外れたのであろう。入院中にさらにひどくなったようである。フニャフニャの単なるおじさんである。この姿に同情する、お人好しの日本人が多数いることまで計算したのだろうか。哀れな気さえする。
安倍ボンは体調のことを、聞き取れないような細い声で言っていたがそれは明らかに違う。彼の肉体が、首相の”責”に耐えられなかったのである。能力以上のことをやろうとした結果、体が悲鳴を上げただけのことである。肉体的というよりも精神的に、その重さに耐 えられなかったのである。無責任を通りこしている。
ところで、彼を推薦した80%の自民党の連中は何処に行ったのであろうか。総裁へ苦言を呈する人物がいなかったことも、総裁の権限が強くなって誰も何も言えなくなった背景も、小選挙区制が政党の権力を収斂性を高めた結果である。極めて、独裁色の強くなった総裁の重さに耐えられなかった、安倍ボンボンは哀れそのものである。
代わって登場する、福田康夫氏はヘラヘラおじさん(おじいさんかもしれない)であるが、これで一番困っているのは、小沢一郎であろう。参議院選挙後の彼の言動は、かつての「剛腕小沢一郎」が復権した感がある。
この二人を並べてみると、与党と野党の色合いが逆転して見える。ほどなくヘラヘラおじさんの人当たりの良さが、自民党を復権させることになる。目先が少し変わって、これで溜飲を下げた国民の支持をなんとなく回復して、自民党そのうち挽回してくることになる。こちらのオボッチャマは二代目で、フニャフニャにはならないだろうが、何をするのかもよく解らない。
民主党はどうするのだろう。農家の所得補償政策だけは形が変わっても、農家を支援するためにやり遂げてもらいたいものである。テロ特措法は形を変えて承認されるであろう。もうひとつ、安倍晋三は政界にとどまるなどと言わずに、引退し、どこかの元首相のように陶芸などをやっていた方がいいと思う。