そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

マイペース酪農交流会が日韓環境賞を受賞したが、違和感がないわけではない

2023-10-28 | マイペース酪農

東アジア地域の環境保全に貢献した個人や団体に贈られる第29回(2023年)「日韓(韓日)国際環境賞」(主催・毎日新聞社、朝鮮日報社:後援・外務省、環境省、在日韓国大使館)の表彰式が26日、東京都内で開かれ、日本側は、風土に適した循環型酪農を実践する「マイペース酪農交流会」、韓国側は先進的な環境教育に取り組んだ「山自然学校」が受賞した。
北海道の田舎者がノコノコ出かけて、椿山荘の海上で表彰を受けた。この賞は30年前に日韓関係が最悪を迎えるころに”環境”というキーワードで設けられた、環境保全活動をする団体の活動を支援するものであった。日韓の表彰団体の外に、環境事務次官、駐日韓国大使、日韓議員連盟幹事長それに外務大臣からの祝辞も寄せられた。
マイペース酪農が表彰を受けた理由は、適正な規模の乳牛を買うことで、環境保全にも大きく貢献した。大規模ではできない地域の特性に依拠した持続方酪農をつくりあれたというようなものであった。
表彰者の言葉は3分と短く制限されたが、提唱者として賞を受けた三友盛行さんは、決められた3分の倍の時間で、思ったことを述べた。
「現在酪農危機が騒がれているが、それは国が進めた大型酪農の、形態の危機であって我々ではない」「我々が環境に優しいと評価されるのは、時代がおかしいのだ」と結んだ。
私たちは、相当古くから各方面から賞賛を受けていた。理にかなっているからであるが、人が食べることのできないものを、人が食べられる肉や乳や玉子に変えてくれる、畜産の原点を大きくは逸脱していないからである。昔の古い形態だ揶揄されるが、それは昨年亡くなられた農民作家山下惣一さんの言葉通り、「振り向けば未来」なのである。世界は家族型農業、有機農業へ大きくシフトしている。環境として評価されるのには抵抗がなくはないが、農業政策など循環を重視したものに代わっていただきたいものである。
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