そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

冷夏・長雨で、このところ午前中はストーブ焚いてます

2018-07-15 | 気候変動

本州方面では西日本の豪雨災害の後、35度越えの猛暑日と伝えられる。豪雨御以上ならこの熱波も異常である。ところが私の住む北海道の東の果ての根室地方では、一向に気温が上がらない。このところ午前中はストーブを焚いている。おまけに長雨である。当地は日本最大の酪農地帯である。この地の農産物は草しかない。牧草は勝手に生えていると持っている方も多いようであるが、れっきとした農案物である。寒くても草は伸びるが、雨がこう続いては草を発酵させて保存するサイレージの調整が出来ない。
不謹慎と言われるかもしれないが、被災地で汗を流す人と晴れ渡った青空を見ていると、羨ましくもある。あの暑さと青空が欲しい。北海道には梅雨がないと言われていたが、近処の中にが雨は本州方面の梅雨と同じである。かつては、オホーツク海に高気圧がデンと居座って短い夏を北海道に作ってくれた。
6月のある日、日本で一番暑いところが帯広であったが、最も寒かったのが日高の浦河であった。直線距離で200キロほどである。これは極めて異常なことである。かつての気象に関する常識が通用しない。10年に一度の異常気象が毎年ある変な話である。
このような異常気象は都会の方々は実感していない。一次産業の人たちのほとんどが、地球の温暖化を実感している。ところが、政治も経済も異常気象を実感していない、都会の人たちが握っている。地球温暖化の実感が薄い人たちは、何かと経済を優先させたくなるのだろう。総論として温暖化対策の賛同しているかに見えても、結局は各論として具体的な対策は中途半端になっていることが多い。
そのいい例がトランプであるといえる。アメリカのパリ条約離脱は、無責任そのものである。石炭を復活させたりやりたい放題である。
これから温室効果ガスは一層大気に放出されることになる。発展途上国が生活のレベルを上げたり、人口が増えたりするからである。途上国には言い分がある。先進国が自らの生活レベルを上げ経済発展をして、作り上げた環境悪化である。途上国が生活レベルを上げることが温暖化が進行するなら、それは先進国の責任であるという論理である。そうして途上国は温室効果ガス排出に興味が薄くなる。
後10数年で北極海の氷が消滅すると言われている。下の図はシロクマが住処を失っている絵である。ロシアなどはこれまで閉ざされていた航路が開かれると歓迎である。温暖化や異常気象について、多くの国の為政者は無関心である。政治には温暖化を解決する能力がない。止めるか遅らせるはずだった条約すら、世界最大の経済大国のトランプは足蹴にした。何らかの強制的な効力を持つ条約を作るしかないが、見込みは薄い。


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1 コメント

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東京もすごいですよ (ファンです)
2018-07-19 06:33:23
都心の猛暑もすごいですよ。
どこのニュースサイトでも「異常気象」とは書くが、「温暖化」とは書きません。
西日本豪雨も「異常気象」とは書きますが、「温暖化」とは書きません。

東京はクーラーが手放せません。使わないと熱中症になってしまう可能性が高いです。30年前はクーラー無くても生活できました。

農作物が取れなくなって、庶民は健康的な食事が出来なくなり、ジワジワと殺されていくのでは無いかと危惧しております。
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