そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

人類は過ちを繰り返してばかりである

2024-08-04 | 戦争

広島平和公園にある「安らかに眠ってください 過ちは 繰り返しませぬから」という碑の言葉に主語がないと言ってケチ付けたのは、石原慎太郎である。石原の主張はいつも俺は正しいからお前は間違っている、という論調である。
主語がないのは当たり前である。この文章は戦争そのものを指しているからである。戦争とは、自分(自国)が正しくて相手(敵国)が間違っているのが戦争である。石原の論調はそのままであるから、彼が理解できないのはそういう意味では当然であろう。石原は誰が過ちを犯したかがこの文章にはないということである。戦争を起こした場合、相手国が互いに過ちを起こしている、自分の側に理があると主張する。石原のようなはっきりしろという、こうした人物が戦争を起こすのでる。
第二次世界大戦以後「自衛」以外の戦争は起きていない。自衛の理由がなければ捏造する。北ベトナムが攻めてきたというトンキン湾事件や、イラクが大量破壊兵器を持っているからが典型である。アメリカが作り出した「自衛」である。
それに日本語にはこうした言い回しはよくあることである。主語をわざわざつけにことで、自戒と呼びかけを幅広い人々に訴えているのである。
しかし、現状は過ちを繰り返してばかりいる。諍いの両国はいつも自国は侵略されていると言い続けるのである。
この文章は正しい。正しいが、未だに過ちを犯し続けている。


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