そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

温暖化に貢献する先進国の集約的畜産

2021-01-09 | 気候変動

世界は確実に温暖化が進行している。エネルギーや人口問題や環境破壊など幾多の要因が要因があるが、先進国の食料とりわけ畜産業が大きく貢献していることを知っていただきたい。
先進国の畜産の、鶏卵、鶏肉、豚肉、牛肉、牛乳は穀物を多給することで性生産効率を上げてきた。海の向こうから輸入する生理に合わない穀物を多給する非効率をカバーするためには、どうしても規模拡大をしなければならない。大量の人と競合ずる穀物が大量に購入することになり、大量の機器など設備投資が求められ、多くの労働者が必要になる。薄利の結果の規模拡大の結果、犠牲になるのは決まって家畜である。
その家畜を命あるものとして見直そうというのが、アニマルウェルフェア、家畜福祉と日本語で呼ばれるものである。こうした運動を企業化した畜産、それが進んでいる鶏卵で起きたのが、業界最大手のアキタフーズが吉川貴盛や西川公也の農水大臣にたんまりお金を渡していた、贈収賄事件が発覚した。
アメリカの家畜用飼料穀物(主にトウモロコシであるが)ほぼ全量が遺伝子組み換yえで、どのような肥培管理、化学肥料や農薬を使っているかは全く不明であるが、それを給与して、カロリーを落とし卵や肉や乳に変換して売り物にするのである。
こうした先進国で行われる畜産の形態は、地球の温暖化に強く貢献する。日本の場合は地球の裏側のアメリカから運んでくるだけで、無用のエネルギーなどを大量消費する。21世紀は有機農業に世界各国は、シフトしている。化学肥料を使わない有機農業(最近は生態系農業と呼ばれているが)は、土壌に二酸化炭素を固定してくれる。
何よりも膨大な水を使い、牛肉では30分のⅠ、豚肉では20分の1、鶏卵でさえ8分の1にカロリーを落とすのである。先進国型でカロリーロスの典型となるの大規模畜産は、日本の食料自給率を深刻なレベルに下げているのである。こうした作業のロスは、世界的に見ると貧国から食料を奪う結果にもなっているのである。
少子高齢化の日本で、地球環境にも反し、温暖化にも反し、家畜福祉(アニマルウェルフェア)にも反し、食料自給率向上にも反する大規模な畜産をこの国は、大量の資金をつぎ込み奨励しているのである。それでいて、

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トランプ支持の極右翼が議会... | トップ | 新型コロナによるレジリエン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

気候変動」カテゴリの最新記事