そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

温室効果ガスガス46%削減は原発再稼働のシグナル、陽動作戦である

2021-04-23 | 気候変動

よくもマー、こんな数字を掲げたものである。そもそも自民党が脱炭素社会の実現などと言い始めるとは思いもよらなかった。これまではそうしたことを十分すぎるほど否定して、政権を持続してきた政党である。。
菅首相が、ほとんど唐突に2030年に向け温室効果ガス削減46%を打ち出した。そのことは大いに歓迎されるべきである。しかし現状は厳しい。相当な対策をしなければならないが、原発30~40基再稼働すれば名目上は達成できる。
原発が脱炭素にならなないことは、いずれ廃炉にしなければならない過程や、放射性廃棄物の偽処理が発生することなどから、到底脱炭素などという代物にはならない。そもそも危険期極まりない。しかし、当面は脱炭素は達成することになる。温暖化ガス46%削減は原発再稼働論の誘発であり、原発止む無しの容認論の導入への陽動作戦である。

じゃーどうするのだという論議に立ち返る。ヨーロッパの人達が異口同音に日本は、再生エネルギーの宝庫だと羨まれる。
日本は、緯度が低く日照時間は長く角度も高い。太陽光発電にもってこいの国である。
日本は、大陸プレートが交差する火山国である。地熱発電にこれほど有利な国は少ない。
日本は、山国で落差が大きくしかも降水量が多い。水力発電にはもってこいの国である。
日本は、海洋国である。波力発電も洋上風力発電にも有利である。
日本の面積の7割は山林である。風力発電も木材を用いた発電にも有利である。
日本が資源小国と言うのは、石油が出ないというだけである。日本は再生資源エネルギー先進地域のヨーロッパ垂涎の国なのである。
政策的に、再生エネルギーに転換、踏み切る時期は何度もあった。それを海外の石油や石炭に依存することばかりをやってきた。挙句の果てには、原子力発電にまで手を出した。日本はエネルギー政策の選択を誤ったとしか言いようがない。今からでも遅くない。日本は再生えエネルギー大国なのである。度量のある政治家なら大胆な転換をできる。現在そんな人物はこの国はいない。少なくとも自民党には。

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2 コメント

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そう甘くない (ジジ)
2021-04-24 07:58:35
なんでこんなに原発にこだわるのでしょうね?どこかとの特許絡みでしょうか?それともプルトニウムの供給契約とか?
もしくは賊の収益源として暗い部分がある産業が望ましいから?

自然エネはバラ色ではなく、水力は土砂が溜まったり、自然環境が破壊されたりすることもありますし、逆に水害を招くことさえある。風力は騒音や鳥への被害、太陽光もちゃんとコストが合うのか、環境破壊を招かないかなどが考慮されるべきであり、そんなバラ色のものではない。

ちゃんと考えてやらないと拙速にやると原発同様自然エネさえうまく行かない。ちゃんと御用ではないまともな人材育てるところからやらなければならず、物凄く息の長い話で、馬鹿が簡単にやって成功するなら苦労はないわけです。
甘い話はそうないということです。

石炭や石油火力は枯れた技術で安定的に運用出来るメリットがありますし、石炭は世界各地に産地がありますので運河の交通障害にも強い面があります。

そもそも炭酸ガスより水蒸気の方が温室効果ガスとして強いらしくて、原発みたいに海水を温める力が強い発電方式こそが温暖化の原因じゃないですか。
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Unknown (ノブ)
2021-04-24 21:03:52
菅義偉が掲げる政治スローガンはあれもこれもアメリカ製コロナワクチンの引換券のようなものですよ。
今やウィルスワクチンは戦略兵器となっている。
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