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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカのノルドストリーム天然ガスパイプ破壊の可能性、十分あるだろう

2023-03-19 | プーチン
ピューリツア賞を受賞したシーモア・ハーシュ記者が、『アメリカがロシア産天然ガスを欧州に送るパイプライン「ノルドストリーム」を、2022年9月26日大統領の命令で、米海軍「ダイビング救助センター」の「熟練の深海潜水士たち」が仕掛けたC4爆薬により爆破した』と、いう報告を自らのブログに報告した。
ハーシュ記者はベトナム戦争時、ソンミムラ虐殺事件(1968年3月16日)をスクープし、ピューリツア賞を受賞した人物で、『ヨーロッパが安価な天然ガスのパイプラインに依存し続ける限り、ワシントンは、ドイツのような国が、ロシアを打ち負かすために必要な資金と武器をウクライナに提供することに消極的であると恐れていた』ためと、ブログに記載している。
ロシアが負ければ、ドイツに限らずヨーロッパ各国は安価な天然ガスの入手が困難になり、ウクライナ支援を中書するというのである。十分ありうる情報ではある。アメリカは否定している。
ガサネタの可能性は十分あるし、ロシアが仕掛けた可能性だってあるし、ロシアがハーシュ記者を使った陽動作戦の可能性もある。
しかし、西側のメディアが一斉に沈黙しているところを見れば、事実の可能性の方が高いと言わざるを得ない。アメリカには十分にこの類の前歴が山ほどある。今日は20年前にインチキ情報でイラクに攻め入って、世界を混乱させた記念の日である。
 
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イラク戦争から20年になる、大国は理由などなくても小国を侵略する前例をプーチンは倣ったに過ぎない

2023-03-19 | アメリカ

ジョージ・W・ブッシュが同時多発テロの報復として、侵攻理由をでっちあげて的外れのイラクに攻め入ってから明日で20年経つ。暴力を暴力的に解決することは困難だという適例である。テロをアメリカが受ける理由を問う言葉は、どこからも発せられることはなかった。
超大国アメリカの気に召さない政権が中東に数多くあるが、イラクはその一つであった。それまでのイラクは、同じモスクでシーア派もスンニー派も祈りを行い、同じ地域に共存し婚姻関係すらある間であったが、ブッシュがこれを壊した。フセインの独裁、専制の体制は、非民主的でああるが、人々の暮らしは和やかではあった。
貧国イラクに、世界最大の国家が巨大な軍が侵攻し、国内の人命、文化、社会、歴史等々あらゆるものを破壊した。劣化ウラン弾の使用やクラスター爆弾など非人道的武器も使用された。
大量破壊兵器もなければ、せいぜいイスラエルを攻撃できる程度のスカッドミサイルしかなかった。イギリスのブレアーにロンドンまで届き、核攻撃にあうと恫喝し、国連や世界中がアメリカの侵略に反対したが、イギリスと取り込んで、「連合軍」という名を冠し攻め入る姿は朝鮮戦争のままである。
ブッシュが煽った宗派対立は、その後の中東地域に凄惨な殺戮を生み、未だに出口さえ見えない。中東の混乱の元凶は、イスラム国(IS)を生んだことに象徴される。際限ない党派抗争へ、アメリカなど西欧文化数強への憎悪の拡大、誘拐事件による資金確保など、悪行の限りを尽くした。
アメリカは軍事侵略によって行った非人道的な殺戮、拷問、レイプ、収奪は何百年経とうとも許されるものではない。特にイスラムの人達が嫌う拷問や殺人が無数の場所で行われた。
グァンタナモでは全裸の通電や鞭打ちなど、言語を絶するものが日常行われてた。ビンラディンなどは、拘束することなく国家テロ行為によって殺害している。イスラム教が最も遺体を海に廃棄する、水葬で新たな聖地が生まれないようにしている。イスラム教徒にとっては最大の屈辱である。
ビンラディンたちが、当時多発テロを行ったのであれば、あれだけのことをするには(彼らの主張する)正当な理由があるはずである。その分析は全くなされず、ブッシュは報復だけをおこなった。「テロの側につくか正義につくか」というフレーズしか、ブッシュは用意していなかった。
アメリカの隷属国家日本は、南部の都市サマーワに自衛隊を派兵したが、復興支援として建設した発電所は施設は4年余り使われたが、それ以後は使われず廃墟となっている。日本はアメリカ支援のポーズをとっては見たが、自衛隊の海外派兵できるという前例を得られた。
プーチンは19年後、大国の論理をブッシュに倣って隣国ウクライナに攻め入った。ウクライナを従属国家にするという目的は、どうやら達成は出来ないであろうが、アメリカの非人道的という非難をそのままプーチンは返している。イラクで何やったのだと。こうした大国の横暴は、局権を持つ国連の常任理事国に、大国がデーンと居座っているからに他ならない。
アメリカが学んだことはウクライナに武器供与はするが、血を出すのはお前たちだとする姿勢を通していることである。



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