公文書の改ざんを命じられこれを苦に自殺した赤木俊夫さんの妻の雅子が、国と当時の佐川宣寿理財局長を相手どり損害賠償を求めている裁判で、12月5日に国は突如、賠償金を全額支払うことを明らかにし、裁判が終わることになった。
当時の最高責任者麻生太郎の義理の弟の鈴木俊一財務大臣が突如、賠償金を全額支払うから、これ以上追及してくれるなと発表した。これで結審である。これから始まる、国との協議や証人尋問などはぜーんぶパスすることになる。
麻生太郎の弟は、国の責任を認めたと言葉では謝罪をしているが、兄の証人喚問も罪状も守ったことになる。
安倍晋三が、関係していたら辞任するとまで言ったのに居座り、2019年にはほぼすべてを黒塗りした人事院の調査書類を提出していることが何のためにやられたのか。安倍昭恵が関わったことは闇に葬り去られたことになる。司法は悪事を働いた権力者を守るために機能するものとなった。
赤木雅子さんは、「ふざけんな!と思います。惨敗した気分。夫は国に殺され何度も殺され、また無視された。夫が何故死ななければならなかったか知りたい。」と怒り露わにして述べた。
弁護団は、「全く非公開の所で、国は協議し結論を出した。極めて卑劣なやり方である。」と述べている。
これで赤木さんが自死した理由、公文書を改竄したその過程はほぼ永遠に蓋をすることになる。佐川宣寿への賠償訴訟が残るが、無役の現在彼は切り捨てられるか。