そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

話しは聞いてやったという官房長官の態度

2015-04-05 | 国際・政治
今日(5日)菅官房長官と翁長沖縄菅知事が会談した。
菅官房長官は、普天間移転と日米同盟、安全保障について紋切り型の回答をした。翁長知事は、普天間は沖縄が差し出したものではない。沖縄県民の負担軽減について考えてもらいたいと述べた。その中で、原発や基地があるから、新幹線を作ったり橋を作ったりしたのではないでしょう、経済振興のためにしたのでしょう。沖縄の基地と、経済振興策とは別物であるする知事の主張は官房長官も認める以外にない。即ち、沖縄の負担軽減は基地の撤去しかないというのである。
巷間、当たり前のように基地があるから経済振興をする、要するに金をばら撒くことを当然とする空気がある。基地があるから雇用が生まれるとするのは、結果的に起きたことであって、基地が存在するの本質とは関係ない話である。
菅官房長官は、話し合いの第一歩ができたと中身の問題は置いたままであった。翁長知事は平行線に終わったと冷静に表現した。政府側の話は聞いてやったと言った態度は、何度も口にした粛々とやるという表現と重なる。
粛々とやるということは、問答無用と同じことである。知事や市長が、条例を盾にしてこれからも抵抗するであろうが、政府はその中でも、既成事実を積み上げていくということである。この手法は、安全保障についても同様のことが言える。内容の論議などそっちのけで、既成事実を積み上げていくという手法である。

ヘコヘコと紋切り型の説明しかできなかった菅官房長官の中身のなさに比べて、翁長知事のぶれることのない姿勢は政治家としての格の差を見た気がする。このまま、民意など聞くことなく粛々とどこまで工事を続けるのだろうか。
コメント (1)
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