そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

レイムダックオバマは

2014-10-28 | 政治と金
アメリカ大統領は2期目の中間選挙を終えると、何もできないびっこのアヒル、レイムダックになってしまう、と言われている。ところが、現オバマ大統領は2期目に入る頃から、既にレイムダックに陥ってしまっている。就任当初は、黒人初のアメリカ大統領としての期待も大きかった。Yes We can!の、ワンフレーズも国民に受けた。
私が何よりも期待を寄せたのは、就任早々に「核兵器廃絶」を訴えたことである。少々驚きもしたが、核兵器唯一の課外国家として、核兵器の廃絶を率先して行うとい言葉を信じた。その後の6年間のオバマの言動から、この時の言葉や意気込みを覗うものは何もなくなってしまった。
信じた私が悪かったのかもしれないが、騙されたのは私だけではなかった。ノーベル賞選考委員会がすっかり騙されてしまった。喜んでまだ何もほとんど取り組んでいないオバマに、ノーベル平和賞を授与したのである。そういえば、核兵器持ってませんよと発信しながら密約で持ち込んでいた、安倍首相の叔父さんの佐藤栄作にもまんまと騙された過去がある。
私の町の九条の会で、「オバマからノーベル平和賞を剥奪するべきである」と、熱く語っていた先輩がいた。受賞後のオバマは、ノーベル平和賞受賞者に相応しい行動は何もやっていない。むしろ世界中に紛争の火種をバラ播くばかりであった。オバマの行為は、従来のアメリカ大統領と何ら変わらないが、彼は多くの場面で躊躇を繰り返し、指導力のなさをあらゆる場面で露呈したのである。
戦争大統領のブッシュを評価したくはないが、彼は良くも悪くも決断だけは行った。アメリカ国民が最も喜ぶスタイルである。決断のできないオバマは、大統領として最低のレベルの支持率まで落ち込んだ。彼の下には、戦時中に急死したローズベルトの政治家でもなかった副大統領で急遽後を継いだ、トルーマンがいるだけである。
オバマの決断のなさと行政手腕の経験不足が顕著に表れたのが、オバマケアーと言われる医療保険制度改革である。少数だった共和党との協議もそこそこに、押し切ってしまったのである。理念として支持したい制度ではあるが、アメリカの土壌は寛容ではなかった。貧者は貧しいに相応しい治療を受けるべきというのである。
外交政策はもっと悲惨である。ほとんど成果を上げることができず、プーチンや習近平に場を譲るばかりが目立った。世界は多極化している。アメリカ一極集中はいずれ崩壊したであろうが、オバマはそれを速めた。
オバマはレイムダックになってしまっている。民主党議員さえ彼との距離を置き始めている。ブッシュを引き継いだ不幸があるとしても、黒人であるオバマはもっと弱者に目を向けると思っていた。途上国と丁寧に対応すると思っていた。オバマは歴代大統領以下のことしかできなくなっかった。ヒラリーを担ぎ出しても、共和党に敗北するのではないか。
コメント (4)
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