そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

7並びの盧溝橋事件から77年であるが

2014-07-07 | 中国

今日(7月7日)は盧溝橋事件(中国では77事変と呼ばれている)から77年経つ。事件が1937年であるから、7がいくつも並ぶ目出度い(・・くもないが)記念の年でもある。
当時は、日本軍と中国共産党(中共:八路)軍と国民政府軍が、複雑な力関係にあった。事件は後に共産党幹部が、中共軍が仕掛けたと証言してはいる。
が、そんなことは関係ない。中国の地にいる日本軍は、侵略軍であることに違いはない。いずれにしても、これをきっかけに日中戦争(支那事変)が始まった。もう一つ大きな点は、中共軍と国民政府が連携して、日本軍に立ち向かうことになったのである。日本軍が、共産党の巧みな動きによって、国民政府軍の力を削がす働きをさせたとも見れる。
公家出身の近衛文麿首相は、暴支を懲らしめると一旦は停戦不拡大としながら、戦火を拡大させた。この男の責任も小さくはない。

習近平は、ここぞとばかり今年の抗日記念館で演説を行った。誰も歴Photo史を変えられない、安倍政権は中国を理由に軍事化を進めていると 非難した。日本の侵略行為は非難されて当然であるし、中国は侵略者に勝利した誇るのも当然であるし、日本の軍国化を非難するのも当然である。
然しながら、歴史を直視せよと主張するなら、中国は天安門事件を正しく検証すべきであるし、チベットやウイグルの併合についても、事実関係を明らかにすべきである。中国共産党の行った、権力抗争の実態や文化革命などの、負の遺産についても検証するべきなのである。何よりも、香港の人々の声を聴くなどもし、言論弾圧を直ちにやめるべきである。
安倍政権に軍事拡大の理由になるような行動を、平然とすることも慎Photo_2んでもらいたいものである。現政権の外交の正当化のために、盧溝橋事件を飾りたてるのも、安倍首相を含めた日本の右翼どもを、元気づかせるだけである。
歴史認識は事実を正しく引き出し検証することによって、その評価を行うべきなのである。

習近平の歴史観も、安倍晋三の歴史認識も、全く身勝手な我田引水のものである。自らの権力に有利なことしか認めようとしない。
盧溝橋事件から77年も経ったが、何の教訓にもなっていない。先人の屍や意思は、何時になったら教訓化されるのであろうか?

コメント (6)
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