そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

なりふり構わない軍事政権

2009-05-15 | 政治と金

ミャンマー(ビルマ)の軍事政権が、5月26日の軟禁が切れる直前に、アウンサン・スー・チーAung_san_suu_kyi_002氏を起訴することにした。罪状はアメリカ人記者を2日間泊めたということである。この記者は、昨年暮れにも、目的は取材か何か知らないが宿泊している。

彼女は、1990年の総選挙で圧勝している。国民民主連盟の勝利は、軍事政権によって拒否され、それ以降彼女は軟禁されたままである。これまで、13回にわたって訴追を受けてその度に軟禁期間を延長されている。スー・チーの旦那がイギリス人であるが、配偶者が外国人の場合の政治活動を制限する法律を作って、女史の政治Aung_san_suu_kyi_home090514001 生命を断とうとしている。

軟禁が切れる12日前の、追訴の目的ははっきりしている。いまだに国民的な支持が高くノーベル平和賞受賞者、スー・チー女史の政治活動を阻止することである。余りにも露骨である。

今回は女史の身の回りを世話する、縁戚に当たる2名の女性も訴追するとのことである。スー・Aung_san_suu_kyi_003 チー女史は、低血圧や脱水症などの健康問題を抱えてえいる。人道的な問題もある。

軍事政権が、これほどまでに女史の活動を恐れながらも強硬なのは、中国の支援があるからである。経済活動を支える階層の強い支援を背景にしているからでもある。明るく危ういタイの民主化運動に比べ、ミャンマーは陰湿な民主化封じ込めである。いつまで続くのだろう。

左のフォトアルバムに<雪の少ない知床>をアップしました。

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