そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

国粋主義者たちの抗議などかまうべきでない

2009-05-06 | 政治と金

初回は、日本の台湾統治がその後の世界デビューへの、原点として位置付けている。日清戦争の勝利を受けて、1895年の下関条約で日本は、台湾、遼東半島、澎湖諸島を中国から譲渡させたものである。日本の支配は、終戦の年まで丁度50年続いたことになる。

この間、日本の皇民として台湾の人たちは日本教育を受ける。異国民に統治・支配され、異国民の歴史教育を受け、異国民の文化圏に統合されて50年経過する。いわゆる同化政策である。台湾の人たちは温厚で従順であった。叔父も長年住んでいたので、親近感はあるが。

この番組に抗議する人たちは、李登輝元中華民国総統の取り巻きがほとんどであるが、内容が極めて陳腐である。李登輝は退任後日本にきて靖国神社に参拝し、日本の首相も参拝すべきと述べている。戦前に日本で教育を受けた彼は、旧日本帝国主義者思想そのままなのである。李登輝元総統を担ぎあげる連中は、台湾は親日的であって、日本支配の時代は良かった、日本など恨んでいないというのである。

中共軍に追われた台湾に辿り着いた蒋介石の残党は、賠償すら放棄してまで、アメリカの庇護を選択したのである。これを支える日本には、反共産主義者たちが、唯一の中国と台湾(中華民国)を支援した。

これらの、元反共産主義者の国粋主義者たちは、いっせいにNHK番組を批判した。この中に、安倍晋三がいる。せっかく政権を投げ出したのだから、蟄居して焼き物でも焼いていればいいものを、最近はいろんな場面に登場して、右翼発言を繰り返している。

安倍ボンの他には、稲田朋美や櫻井よし子などの、国粋主義者たちがNHK番組を批判している。おおむね彼らの主張は、列強欧米からアジアを守る思想、大東亜共栄圏思想は正しかった、日本の支配・統治は良かったとする思想である。

異国民が、武力で強圧的に統治することが、いまだに正しいと彼ら主張する。その延長には、日本国憲法の改正、再軍備、核武装、皇国思想などが見えている。


羅臼港

春誓い羅臼港