そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そんなに騒いでどうする

2009-04-06 | 政治と金

北朝鮮がミサイルを発射した。前日のどたばたは、失笑ものであるが日本のメディアも政府も 大騒ぎである。NHKは番組を中断してまで、緊急番組をやっていた。ほとんど情報がないために、繰り返しの見るに値しない番組になっていた。

翌日のメディアの騒ぎようも異常である。成層圏のロケットを打ち落とせるべくもないし、外された推進ロケットの危険性などあるはずがない。世界中のロケット打ち上げでその都度騒いでいたこともない。政府にそそのかされて、大騒ぎすることにつき合わされた、東北地方の自治体こそ良い迷惑である。

Photo昨日(5日)発射したのであるが、米中露にはには事前に通告があったと聯合ニュースは伝えた。北朝鮮の思惑がここに見て取れる。日本や韓国には全くないのは、交渉相手にしていない見なしていないということである。中露の支援と、米国には本格的なテロ解除後の支援を得たいからだろう。

北朝鮮は、人工衛星だと主張しているが、どうやら失敗したようである。軌道にも乗っていないし、金正日を讃える歌も流れていない。前回も同様であった。ただ、飛距離はかなり伸びたようである。それでもアメリカ本土までは到達しない。オバマも一安心である。

国連の安保理では、案の定中露は非難決議案には全くのらないし、その他の国々も、人工衛星打ち上げの非難に同調しない国も出始めている。これも、北朝鮮の思うとおりである。

今回のミサイル打ち上げには、300億円もかかったと韓国メディアは伝えている。この金額は、北朝鮮の飢えている人たちに、お米を十分買い与えることができる金額である。

北朝鮮は、金正日体制の維持のために、ミサイルの売りつけや、周辺諸国に危険度を高めることで得ようとしているのである。決して、国民の生活のために使おうとはしていないのである。

経済制裁のレベルをいくらあげても、日朝間関係がさらに悪化して、拉致問題などの解決が遠のくばかりである。経済制裁は、中国やロシアが後ろ盾になっている以上、効果は低い。それに、こうした自らの意志を貫くことがチェチェ(主体)思想なのである。日本がアメリカに頼りにするのは、彼らからすると滑稽に思えることであろう。

こうした無法国家とは、武力などによる力の交渉では、何の解決にもならない。麻生総理は唯一失敗がない外交で、北朝鮮問題をカードにしようとしている。大騒ぎの後、厳しい姿勢を見せることで存在感を占めそうとしているようである。

コメント (2)
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