ヨルダンで、アメリカのブッシュ大統領とイラクのマリキ首相が直接会談を行なった。なぜヨルダンなのか色々憶測されるが、イラクでは開かれないことだけははっきりしている。
ここで、多くの人に馴染みもない、アメリカの傀儡と揶揄されるイラクのノウル・アリ・マリキ 首相でさえ、治安維持に役立たないアメリカの撤退を要求する始末である。アメリカは、中間選挙の結果国内に厭戦気分が充満している。撤退はやりたし、面子は捨てられないジレンマのアメリカに比べて、わが国はなんと呑気な国家であることか。
衆議院議員の社民党の辻元清美氏が、「日本政府のイラク戦争についての見解に関する質問主意書」を提出した。
なんと情けないことに政府は、現在までのイラク派兵に関して、世界各国が当初の方針などを見直す中、この国は当初の派兵理由を何も変えてはいないとの回答である。
自衛隊の派兵は国益にかなったもので「石油資源」を挙げている。日本は石油がほしいから米英の軍事攻撃を支持し今後とも支援します。石油資源目当てだと言っている。イラクを民主化することも目的にあげているが、内戦状態になってすでに破綻していることを政府は知らないのであろうか。アメリカを追従するなら、ここらでイラク戦争の意義を確認する必要があろう。
なんとも情けない返答である。