わが国は、いつの間にか富裕層と貧困層がより大きく開いた国になってしまった。最低生活を送っている人たちには、再チャレンジとかセフティーネットとかを、政治家は唱えるが、結局は格差が生じるシステムへの提言にはなってはいない。
弱者を切り捨てる、市場経済の過酷な現状はそのままで「もう一度やったら」などと、お坊ちゃまの首相は言うけれども、成功するには必ず切り捨てられる人たちがいるのである。勝者の論理しかもつことのない市場原理は、弱者へにはお恵み程度のことしか論理として持ち合わせてはいない。
このような、市場原理は国家間ではもっと厳しく存在する。富める国から資本をいただき、貧しい国では資源を提供してその結果、国家間の格差が生じる。イラクに派兵された兵士たちの日当の金額はは、イラクなどの国民の月収とほぼ変わらない。
先進国の家畜は、コーンなどの穀物を多給されて、生産効率の向上に肥満と循環器生涯に悩んでいる。その一方で、地球上に10億ほどの貧困国家の人々が飢餓に喘いでいる現実がある。
国家間の格差は、わが国の格差の比ではない。健康な家畜の生産物は効果になるが、高い円で購入された安価な穀物を多給されて、病気寸前の家畜の生産物は市場原理を背景に安価な商品として市場を席巻している。
拙書参考下さい。
そりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問う
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