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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃBSE検査は必要だろ

2006-12-28 | ゲノム編集

今月になって国内31頭目のBSE(牛海綿状脳症:狂牛病)が確認された。今ではすっかりマスコミの興味を失った感があるが、依然として着実に発生が確認されている。

BSEの原因はいまだ特定されていないが、全頭検査を自治体が実施している(国は全頭検査を止めた)中で、若干の傾向はつかめてはいる。今回の31頭目の牛は、鹿追町産であるが、鹿追町産かそこで育った牛としては14頭目になるし、99もしくは00年生まれ の牛が15頭にもなる。とりわけ、この05.06.の2年刊で確認された18頭中00年(9頭)99年生(4頭)まれが12頭にもなり、際立った数字を残している。

これらの分析は、いまだに進んではいない。子牛の時に与える粉乳が給与されていることが確認されているくらいである。96年春生まれに集中していた、初期の数頭についても同様に、検査が進んでいない。BSE発生の特定の道は険しいものがある。

しかしながら、わが国の取った処置は評価されるべきと思われる。全頭検査と、飼養経歴を徹底したことである。

ところで、今月6日に韓国では輸入アメリカ産牛肉の中から、骨片確認されPhoto_60輸入禁止処置がされている。これで、韓国はアメリカ産牛肉の輸入禁止措置は3回目になる。

アメリカのジョハンズ農務長官はは「米国からのすべての牛肉製品を拒絶する口実を見つけだそうとしている」と、強硬な姿勢を見せ、輸入問題にすりかえようとしている。市場開放を拒否する姿勢の批判などとは、本来関係ないことである。FTA交渉に影響するぞなどと脅しも受けているようである。

アメリカ産牛肉が安価なのはそれなりの理由がある。アメリカの杜撰な検査と、BSE意識がないことと、商業ペースでしか食品を評価しないことである。

国が、アメリカの願色を窺って全頭検査を放棄したり、輸入再開に道筋を付けたりする意味合いを今一度確認する必要がある。

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そりゃアメリカは低レベルさ

2006-11-10 | ゲノム編集

輸入アメリカ産牛肉に、除去していなければならない部位がまたしても見つかった。”胸Photo_47 腺”と呼ばれる部位であるが、これはBSEに関わる危険部位とはされておらず、輸入禁止までは至らないとのことである。この牛肉を処理した業者の、輸入を見合わせるというとのことである。

国内報道からしか分からないが、このことから二つのことが言える。1つはアメリカの、屠場が相変わらず杜撰であるということである。日本では、獣医師一人で一日に10頭も解体できないことになっている。ところが、アメリカでは獣医師一人の屠場など珍しくもなく、1日に1000頭程度の解体をやるところも数多くある。しかも、獣医師は目視検査程度しかやってはいない。

誰もが嫌がる解体処理を直接する人たちの多くは、メキシカンなど時給一ドルといわれる人たちが請け負っている。きつく安い作業を続けるものがなく、習熟する者が現れない。解体作業そのものがスムースではない。余談ではあるが、日本の屠場の人たちの解体作業は、見ていても感心するほどの見事な手さばきである。

そんなアメリカに、ここは除きなさい、ここはこのような手順でやりなさい、などと強制することが、土台無理なのである。牛肉を安くすることに彼らは存続をかけているのである。

もう1つは、胸腺という部位のことである。胸腺は成牛になるとほとんど消えてします。日本に輸入されているのは、本当に若い牛だということである。早期仕上げには、穀物の多給などを、生体に負担をかけて可能な飼養形態である。こんな肉を何時まで日本人は、安いからというだけで食卓に並べ続けるのであろうか。

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こりゃ説明不足だ

2006-10-31 | ゲノム編集

BSEに関する10月29日のブログに少々誤解を招く内容がありましたので、補足しまPhoto_41 す。BSEの全頭検査を行い、ゼロリスクを目指すのは無意味だという意見があります。経費の無駄遣いだと、国もこうした意見に沿う形で全頭検査を止めました。現在は、各地方自治体が「自主検査」という形で、全頭検査を行っているのです。国は、全頭検査を放棄したのです。

BSEの確定診断は、脳にある異状プリオンを化学的反応で検出する検査に加えて、脳を病理学的に空包を見つけることで補足しています。

この異状プリオンにたいして、生体は異物としての反応をしません。抗原抗体反応がないために、生前の診断はできないのです。将来とも難しいのではないかと思います。

この異状プリオンは、口から取り入れられて消化管から吸収されます。3年ほどして脳にPhoto_42 至り、空包形成(スポンジ様、海綿状の脳)をします。その間、脳脊髄に至るため、屠場で指示通りの解体を行なえば20ヶ月だか30ヶ月以下の検査は不要というのが、政府のお抱え機関、学者の意見です。

しかし、腸管からすぐさま脳脊髄に、核酸のない蛋白物質でしかないプリオンがすばやく至るとは思えません。つまりその間には、生体のどこかに異状プリオンがあるはずです。全頭検査は、ゼロリスクを目指す我侭だという論拠はないのです。全頭検査でもリスクはあります。止むを得ない事だと思います。

肉骨粉からは異状プリオンは検出されていませんが、英国の20万頭のBSE発生から見ても、肉骨粉は原因だとは思われます。しかしながら、今までの経過を見ていると、肉骨粉だけでは、発病の全てを説明するとは到底思えないのです。

私は乳牛の臨床獣医師です。消費者の安全もさることながら、牛の健康に関心があります。原因が究明されない限り、不治のBSEの予防はもとより、酪農家の指導もできるはずがありません。

現在の、全頭検査とあわせて個体識別が徹底されることで、はじめてそれらが可能になるかも知れないのです。

原因の究明を放棄して、「発生したら金は出すから、悪いようにはしないから」とする姿勢はこの国の農政に一貫しています。

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狂牛病かBSEか?

2006-10-28 | ゲノム編集

今では多くのところでBSEと呼ばれてはいるが、当初は狂牛病と一般的に言われていた。狂牛病は狂犬病を想起されるため、印象が良くないと獣医関係者からは敬遠されてPhoto_39 はいた。

狂牛病は、20万頭ほどの感染牛をだしたイギリスで”Mad Cow Desease”といわれていたがその直訳である。狂犬病は”Rabies”と英語では言われ、犬が極めて凶暴になり噛み付き人にも感染させる。水などにも驚いて暴れるために”狂水病”とも言われる。

ところが、狂牛病は脳そのものがいかれて、むしろ感覚が鈍くなる。同じく狂っているようでも、症状が全く逆である。最近になって、狂犬病の感染者が80名ほどあったとの報道がある。ヨーロッパでは、いまだに怖い病気なのである。

BSEは、牛海綿状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathy)の訳である。ここで注目願いたいのは「脳炎」ではなく「脳症」なのである。プリオンは、異種蛋白ではないため、脳には炎症が生じていないのである。脳の異常な出来事にしか過ぎない。

これが良く解っていない、もしくはプリシュナーの新説では明快ではない。異物反応がなく、炎症がないために生前の反応が難しいことになる。死んでから、脳閂部を取り出して検査してはじめて診断できるのである。

狂牛病を表現方法として用いるべきだという方も少なからずいる。そのほうが、一般の人にはインパクトがあるかもしれないが、牛以外のプリオン病の異種間の病名の統一のためにも本来の牛海綿状脳症とするべきだと思う。

この厄介な、牛海綿状脳症の原因はほとんど解明されていない。プルシナー説は、牛の脳に起きた結果の解説でしかない。

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そりゃ日本の対応を見習うべきだろ

2006-10-21 | ゲノム編集

Photo_34 忘れっぽい日本人のために、ここでもう一度、BSE(狂牛病:牛海綿状脳症)についてもう一度・・・

全ての発生を、肉骨粉だけで説明するのには無理があります。現に日本で確認された29頭の中で、肉骨粉を与えていたのは一例に過ぎません。肉骨粉にこだわるあまり、ほかの原因を特定するのに障害になっている感すらあります。

BSEの病態はまるで解ってはいません。ノーベル賞学者スタンリープルシナーが提案し名前をつけた悪性のプリオンが、脳に沈着し、脳をスポンジのようにする、最終段階についてはあまり異論はありません。それに伴う診断も、現時点ではそれなりの精度はあるものと理解します。

ところが発病の原因が、肉骨粉とされていますが、これは20万頭ほどのBSE牛を出した、イギリスの状況証拠に過ぎません。多分肉骨粉が原因のひとつであることには、状況証拠から間違いがないものと思われます。

肉骨粉の中に悪性のプリオンが確認されたことはありません。肉骨粉給与による発病試験は、何例か成功例はあります。

悪性のプリオンが、身体の中に入って次々と正常なプリオンを換えるメカニズムや、脳に至るまでのことは何もわかってはいません。プルシナーの説明は、全て仮説にしか過ぎません。しかも今までの、医学の常識を覆す説なのです。

牛が30ヶ月で仮に発病するならば、その間に異状プリオンは身体のどこかにあるはずです。仮に、30ヶ月を越えてやがて発病する牛がいたとしても、その前にと殺された場合、BSEマイナスで消費者の口に入ります。身体のどこかに悪性のプリオンがあってもマイナスなのです。

全頭検査は、非科学的、ゼロリスク追求などと、政府ご用達の発言をする唐木とか言うセンセイがいます。全頭検査でもゼロリスクではないのです。

又、原因究明のためにはあらゆる場合を対象とするような、検査と牛の経歴の確認が前提になります。

その意味で、日本の地方自治体が行っている(国は放棄した) 全頭検査は必要なのです。何も消費者のためばかりではなく、牛のためにも、農家のためにも必要なことなのです。拙書「そりゃないよ獣医さん」参考下さい。

そりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問う

そりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問う
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2005-10

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そりゃ農家保護だろ

2006-10-01 | ゲノム編集

日本の農業は保護されているという論議が時たまされます。農家が何かをやろうとすると、いろんな事業でそれらの多くをやることができる。それらはこの国の農業政策の事実を伝えてはいます。農家には、時としてBSE対策のようにジャブジャブとお金が入ってくる。・・・時もあります。

これは一面で日本農業の事実でもあります。1961年に作られた農業基本法以降、都会並みの「賃金」をうたい文句に、数多くの事業がこの国の田舎・農村に入ってきました。

結局は農業者には何の役にもならなかったばかりか、負担ばかりが農家と地方自治体に残るダムや灌漑施設や目的不明の構造物が、どんな田舎に行ってもにょきにょき建つようになりました。そ良い例が有明干拓です。農家が減って放棄された農地が20%を越えながらも、農地を環境破壊し漁民の糧を奪いながらも造成される?!一旦決まったことは後戻りできない、奇妙な日本農業政策??の本質はここにあります。

この農業基本法は、基盤整備と補助金によって構成されています。基盤整備は、土木事業そのものです。補助金は、農協を通じて農家に払われるお金です。この当時は日本人口の30%を越した農業人口は「票田」とも呼ばれていました。

結局、国家予算の7%前後しかない農業予算は、土建屋と農家に支払われたのです。決して農業に支払われたものではありません。あるいは、食料に支払われてはいないのです。フランスでは国家予算の30%を越える予算を計上し、その多くが農業そのものの評価に支払われています。

田舎や過疎地の主産業の農業は、誰もが欠かすことのできない食料を作り出すばかりではありません。水源地を守り空気を浄化するなどの多機能をお金に換算すると、8兆2千億円になると試算されています。

日本の農家が保護されているなら、あるいは健全な農業政策がなされているなら、これほどの農家離れが起きるはずがありません。これほど、食料自給率が下がるはずがありません。日本の農業は保護されてはいないのです。

食料を自給しない国家は独立国家ではありません。今世紀中に食糧危機は必ず起きます。どのような形態なるかわかりませんが、必ず起きます。食料は戦略物資になるということを忘れてはならないと思います。

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そりゃ消費者は我侭だろ

2006-09-26 | ゲノム編集

以前に「週刊金曜日」に本物の牛乳が飲みたいといった投稿があった。内容的には、市050602 販の牛乳などの現状を憂う、極めて真面目な意見だった。しかし、生産の現場からすると、一般の消費者は安価なものを求めて、安ければ何でも買うのが現実である。安価なものを求める結果、海外への依存度が増したのである。日本の農民に正当な対価を求めないなら、生きていくために当然効率優先の生産形態が主流になってくる。

価格はそのままで、あるいは価格のことなど何も考慮せずに、本物の食を求めるのはお門違いでないか。そこで私は「本物の牛乳を飲みたければ乳牛を飼えばいい」と、反論した。かなりの賛否両論が来たような記憶がある。

今回、オーマイニュースにBSEについて少し書いたら、沢山のコメントが寄せられた。結局は、今ある畜産製品をどう検査すればいいのか、安全基準は守られるのかが論議の対象になっている。牛や農民のことなどを考慮してコメントなどどこにもない。

農民に効率を求めたのは、この国の農政であり消費者ではないのか。その結果農民が選択せざるを得なかった現状を問題視するのでは、農民に行き場がなくなる。BSEはそうした、効率優先の飼養形態そのものを問いかけた問題でもあるのだ。

そうしたことに反論を書いてみました。目を通してコメントください。

http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001751

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そりゃアメリカが悪かロ

2006-09-24 | ゲノム編集

Hezbollah_leader_hassan_nasrallah_addres_1 ヒズボラがベイルートで勝利宣言を行った。ナスララ師は、大衆を前にアジテーションを行った。死者の数ではイスラエルより圧倒的に多い、レバノHezbollah_supporters_wave_flags_and_post_1 ンが勝利宣言をしてイスラエルは作戦を巡って内部告発などあっていまだに紛糾している。

非同盟諸国会議は、イランの核開発を支持し、米国の単独行動主義を批判し、過度のグローバル化に対する途上国の結束強化を呼びかけている。中国やロシアはアメリカの提案する、イラクへの経済制裁に非協力的である。イランの石油開発に多額の投資を行っている日本は、イラクへの経済制裁などできるわけないだろう。北朝鮮が、核兵器用のプルトニウムを増産すると明言していた。

9.11から5年経った今起きているこれらの行動は、いずれもアメリカの力の政策の結果に他ならない。ブッシュは、ハイ、ヌーンのケーン保安官をいまだに演じている気分から脱していない。大衆に支持されなくとも、自らは正義のために戦っている・・・と思っているらしい。

確かにアメリカは、軍事に限らず科学分野などでは、世界の最高水準を行く部門が少なくない。ところが、BSEに関しては全く興味を示さない。日本はゼロリスクなど無理だなどとする論理を取り込んで、ギュードンヤを取り込んでアメリカに追従するばかりである。

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そりゃ有識者でないだロ

2006-09-19 | ゲノム編集

「利息制限法」の18%、と「出資法」の29.2%が別々意あることが良く理解できないが、この間の10%ほどのグレイゾーンは消費者金融や、闇の世界を温存していることになっているようである。多重債務者を生み出す温床にもなっている。そこで、ご多分に漏れず「有識者会議」が開かれ、グレイゾーンをなくす方向で結論が得られた。のも関らず、自民党の何とか部会でひっくり返されてしまった。業者を守るためと平然と公言してはばからない。

これは、私たち畜産関係者が見た、BSEを巡る有識者会議とそっくりである。プリオン専門委員会が出した結論や意向とは無関係のに、政府はアメリカ産牛肉の輸入を拙速に決めてその結果は、無残なものであった。今年の春に、委員長をはじめ委員の半数が辞めたが、アメリカ産牛肉は小泉総理の意向を受けて、夏になると堂々と輸入されるようになった。

Photo_23 有識者会議の結論は、お墨付きを貰って政治的に利用されるだけである。意向にそぐわないが言いは無視をする。ギュードンやも結局同じである。アメリカ産牛肉の免疫を与え世論の露払いをするスタンドプレーでしかないが、これをマスコミは垂れ流し報道している。

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税金でコントロールしては

2006-09-14 | ゲノム編集

つい先日まで発展途上国だとばかり思っていた、中国で肥満児が増加しているとのことである。5年以内に5人に一人が肥満児になると予測されている。経済成長が著しく牛肉などの畜産製品がかなり増加しているが、一人っ子政策がこれに拍車をかけている。美味しいものを沢山食べさせたい親心の受け手が、一人では肥満も仕方がないだろう。

個別に肥満対策をとるのではなく、肥満の原因になるような食品に税金をかけることが最も効果的であると、最近ある研究機関が提言していた。これには大いに賛同したい。概ね、美食とされるものに身体に良いものなどほとんどない。美味いと思われるもののほとんどが、ツルンとしていて口当たりが良くて、脂肪分の高いものばかりである。

その脂肪であるが、最近わかってきたことではあるが、人は長い歴史の中で美味い脂肪として、長い鎖を持った脂肪酸・オメガ6といわれるものを増やしてきた。40万年前の10倍量になっている。これは、穀物や油類のものばかりではなく、穀物を多く与えた家畜の牛肉や牛乳に多く含まれている。

家畜に与える穀物の多くはコーン(トウモロコシ)である。わが国は、このコ-ンを人が食べる米の約倍量(概ね1400万トン)輸入して家畜に与えている。家畜用の穀物(飼料用穀物)は関税がかけられていない。無税である。だから畜産農家は、安い穀物を大量に与えて、高価な畜産製品に変えるのである。BSEを生み出すような、集約的な飼養形態を作り出しているといえる。

わが国の畜産製品を健全な食品に変え、家畜の健康のためにも(穀物多給で家畜は病気になる)、世界の食糧事情を好転させる意味でも、輸入飼料に関税をかけるべきである

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そりゃ自由でないだロ

2006-09-13 | ゲノム編集

The_new_middle_east_bush_is_resisting_2 俳優のメル・ギブソンが、イスラエルがレバノンに砲撃をしたのを見て、「イスラエルにも責任がある」という趣旨の発言をして、アメリカでパッシングにあっている。同時多発テロで、自らの身を挺して攻撃を受けるのを見て、「アメリカがこれほどまで恨まれる理由を知りたい」と発言して、各方面からバッシングにあったCBSのキャスターのことを思い出した。メル・ギブソンは謝罪したし、最近亡くなられた件のキャスターは、この発言で過去を穿り返されてかなり苦労したようである。どちらも、真っ当な発言であるが、アメリカには言論の自由などないことが、証かされた事件といえる。

中東のテロ国家と名指しした国へ、大量の兵士と兵器で侵略したアメリカが平然と「自由Defiant_ahmadinejad_left_says_nobody_can_1 と民主主義」を持ち込むと、大見得を切った。ブッシュはコメディアンではない。彼は真面目に、兵隊を送ったのである。力の政策はイランでは、反米のアハマネジャネド大統領が選出され、パレスチナではハマース政権が選出された。いずれも民主的な手段で選出されたものである。さらにレバノンではヒズボラが国民的は評価を高めつつあり、シリアでも反米感情が高まりつつつある。武力から民主主義も自由も生まれてはこない。

アメリカは恨まれる理由を自ら見つけ出し、名実ともに自由と民主主義の実践を世界に示す時である。加えてにBSEの全頭検査を実行して信頼を回復すべきである。

それは無理か?!

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そりゃ無責任だロ

2006-09-11 | ゲノム編集

Dead_bodies_are_lined_up_in_the_street_a  アメリカがほぼ公式に、イラク戦争の間違いを認めつつある。イギリスでインチキを承知で、イラク戦争の根拠にしたブレアも退陣する。小泉首相はいつも、外的なラッキーに支えられて、5年間やってきた。今回も退陣を目前にして、イラクへの自衛隊派兵を終わらして退陣する。この国の首脳は、この不条理な戦争に何のコメントもなければ責任の所在もわからないまま、一時代を終えようとしている。

何の意味もなく殺された、アフガンやイラクやレバノンやパレスチナそれに貿易センター内で命を失った人々対して誰も責任を負わない。60年前に戦争で亡くなった、「兵士」にはPleas_for_peacemaking_fall_on_deaf_ears_1哀悼の意を示したいとするこの国の指導者は、これらの死者には何らかの責任がある筈である。靖国神社はこうした視点からも考えられるべきである。この5年間は大きな無責任を示した5年間であり、テロを拡大再生産した5年間でもある。

この5年で世界は大きく変わった。この5年とは、アメリカ同時多発テロ、小泉政権発足そしてBSEの国内発生の確認からの5年間である。イラクなどの中東のこの5年間の死者は、これから先の5年間で何をわれわれに語ることになるだろう。BSEの本態はこれから闇に葬り去られよとしている。今更、不条理なことは思い出さないほうが得策なのかもしれない。

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あれから5年経ちました

2006-09-09 | ゲノム編集

Photo_21 あれから5年経ちました。このように表現すると、ほとんどの人がアメリカの同時多発テロのことだと思われるでしょう。しかしながら、われわれの世界では、日本初の狂牛病(当時はこのように言われていましたし、一部のかたがたはこの表現をなくすべきでないとしています)が確認されて、ちょうど5年になるのです。テレビでは、滑ってフラつくイギリスの牛の映像を、何度も何度もタレ流していたものです。人にも感染して、不治の病になると恐怖心が「狂牛病」という病名とあいまって、諸費者に恐怖心を与えていました。加えて、農水省の役人の対応の不手際があからさまになり、屠場搬入がストップしたり牛の販売ができなくなったりと現場は大変でした。

日本人は忘れやすいのでしょうか、そんなドタバタが今では忘れ去られようとしています。われわれ獣医師の立場からすると、この病気の本態の解明がほとんど進展していないことに、苛立ちを感じています。20万頭ものBSE(狂牛病:牛海綿状脳症)を出した、イギリスですら病因の確定には至ってはいません。アメリカでは、解明をする体制を作る意思すらありません。

BSEの原因とされている「プリオン」は、このことでノーベル賞とった、スタンリー・プシュナーの仮説でしか過ぎません。彼の仮説は、今まで人類が築き上げてきた医学全般をも否定するものですが、その仮説に反論する有力な説も今のところありません。

個体の履歴を行い全頭検査を行うことで、病因の特定あるいは範囲を狭めることが可能になります。全頭検査は、国が放棄しました。地方自治体が、自分の地方の肉が売れなくなると困るので、今のところ検査していますが、財政が逼迫する現状でどこまで続けられるのか不安です。アメリカは、個体の履歴を明らかにすることも、全頭の検査をすることも興味がなく、病因の解明をするる気が全くないのです。

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そりゃ若牛しか来ないサ

2006-09-07 | ゲノム編集

Photo_19何としてでもアメリカ産牛肉で、ギュードンを作りたいらしい。安いのが売りのこのギュードンは、輸入停止前の2~3倍する価格になったアメリカ産牛をどのように反映しようとしているのであろうか。関連業者は、吉野家がアメリカ産牛肉を使ってくれて、消費者の拒否反応が薄くなるのを期待しているのである。安くなければ、ギュードンの価値がない。

本ブログでは6月24日、7月6、11、27日8月27日と再三にわたってBSE(狂牛病:牛海綿状脳症)について述べてきた。が、今後アメリカから輸入される20ヶ月未満の牛肉は、BSEだけでなくホルモン処置や飼育形態を検証する必要がある。

牛が若くて成長している間は飼料効率が極めてよい。人でも発育期に食べるとうんと大きPhoto_20 くなるのと同じである。牛はこの時期に濃度の高い穀物を与えることで、肥育効率を上げるのである。若いから多少の無理にも耐えて病気にもならない。こうして集約的に飼育された企業的肥育産業は、十数ヶ月で牛を市場に出すことになるのである。消化器病や循環器病になる前に出荷されると言っても良い。

アメリカ産牛肉を20ヶ月以下を検査対処から外すことには、このようなアメリカの企業的肥育産業への配慮からである。草を主体に飼われた健康な牛は、運動量も多く肥満にもならず成長が遅いので、20ヶ月を越えてしまう。健全なアメリカの肉牛農家の健康な牛肉は、日本には輸出されることはないのである。

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そりゃ安けりゃ買うサ

2006-08-27 | ゲノム編集

Photo_16 吉野家の牛丼が再開した。アメリカでは捨てられている、胸底(胸の辺り、人の鳩尾の少し前に当たる)の僅かな肉を集めるためには、かなりの頭数が必要になる。こうした集めた肉に、たっぷりと日本流の味を滲み込ませて、牛丼を作っている。アメリカから牛肉がこなくなると、マスコミを煽って「牛丼がなくなる」と操作された大騒ぎは、記憶に新しい。牛丼などなくなるはずなどない。安くて、安全を保証されていないアメリカの捨て肉を使った牛丼がなくなるだけのことであった。国内の牛肉を使えばそんなものいくらでも作れたはずである。この業者が牛丼の再開をマスコミにアピールしていた。

アメリカと実質的に、物流が支障ないカナダで8頭めのBSEが見つかった。しかも、今年になって5例目である。7、8月で3頭目である。しかも、感染経路はまったく不明であるばかりか、究明しようとする考え方も体制もない。検査技術が高いから発見されたと居直りもしている。

吉野家のギュウドンを食べる連中に聞いてみると、安いから買うだけのことである。美味いといっている若者もいたけれど、結局安ければ若者や収入の少ない連中は買うサ。安全なんて、国内の農家のことなど考える連中は少数派となる。

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羅臼港

春誓い羅臼港