

統一地方選挙の前半が終わった。維新の会の躍進と自公の安泰が報じられている。その裏には野党第一党の立憲民主の衰退と、共産党の高齢化の限界が見え始めている。
維新の会は地方政党の枠を破るかもしれないが、烏合の衆であるが基本的には保守政党である。もう少し大きくなってくれば、党の理念が目先の短期的でるために、この党は深刻な内部抗争をする可能性がある。
低投票率が毎回更新される状況にある。比較的若い候補者が浮動票を集めるのであろう。
この20年間で自公政権(一時民主党もあったが)がやってきたことは、給与の減少や、退職金の著しい削減受けている。この間天文学的な財政赤字へと増大している。格差社会が際限なく拡大する。200万円での生活を余儀なくされながら、一方で天文学的収入の人物がゾロゾロ出てきている。
政権には不祥事が絶え間ないが、何の咎めもなく自民党は政権を手ばなすことがない。もっとも私怨の暴力に斃されたが。
その国民は怒りもなく、政権与党を支持するか投票場に行かない。日本国民はどこまで窮乏になるか、耐久生活を望んいるかのようですらある。
無限に経済成長することはない。経済は止まっても良いが、疲弊や格差や反福祉があってはならない。ところが全く現状はその逆である。これを国民は選択したのである。若者は耐乏生活をしたいのかもしれない。

小西参議院のサル発言を、中身の検証もなく泉代表が、与党などにしたためられ拙速に首切ったことで、自民党や維新の会がここぞとばかり、立憲民主党に党内で小西をつるし上げろと言いだしている。国民民主は辞任させろとまで言われている。
小西はそんなことまで言われるような問題発言をしたのだろうか。
共同通信によれば、3月29日記者団に対して、「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ。憲法を真面目に議論しようとしたら毎週開催なんてできるわけがない。私は憲法学者だが、毎週議論なんてできない。何も考えていない人たち、蛮族の行為だ。野蛮だ。国会議員は本当に考えているのかと思うだろう。いつ最高裁判決や外国の事例を研究するのか。衆院なんて誰かに書いてもらった原稿を読んでいるだけだ」と述べたとのことである。
参議院憲法審査会では改憲派をズラッと並べた自民党が半数を握る。法律の専門家とまともに論議されると、法律の知識量から見ても論破されるのは明らかであろう。積み上げられた資料を読み上げる与党委員たちに苛立っていたのであろう。小西は、何時になったら集団的自衛権行使容認について論議するのだろう。安保関連法の論議はいつ行われるのだろうとも述べている。
「毎週開催は憲法のことなんか考えない者がやること」という小西の主張は、何処もおかしくなんかない。まともな意見である。法律論議、ましてや国家の最高規範、憲法論議をするのであれば、少数意見を丁寧に取り上げて行われるべきである。自民党21、立憲民主23、公明3、維新4、国民民主3,共産2、れいわ1の委員配分は、議員数に比例されているのであろうが、本来であれば得票数に比例されるべきである。
それよりなにより憲法99条の「・・・国会議員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」という条項を守るげきで、国会外の学者や法律専門家やいわゆる有識者などに、論議は委ねるべきである。
この委員会は女性が意外に多いが、それでも8人しかいない。産業や地域などについても案分された気配もない。国家の最高法規をこんないい加減なメンバーで論じる危うさを、小西は肌で感じたのであろう。
オンライン国会出席について有識者に呼び意見を聞き、オンライン出席は合法という主張を二人から得ても、自民党議員は多数でこれを拒否している。丁寧な説明もなければ、落ち着いた論議もない国会運営そのままである。
因みに、2014年に憲法審査会で憲法学者が安保法制を違憲と指摘すると、自民党はその後、約1年半も憲法審査会開催を拒否している。国会運営そのままである。丁寧で冷静な審議が、この審査会で行われているとは言い難い。
こうしたことを背景にした小西洋之の発言から、「サル」や「蛮族」だけを切り取って早々と報じたのが、読売や産経にフジテレビにNHKである。
高市早苗から捏造発言を引き出し、追及の手を休めず手柄を立てた同世代のエリートを、泉健太は容認できなかったのである。狭量な男である。
おかげで本丸の、放送法を巡る与党自民党の公平を自在に解釈する、放送への圧力問題は立ち消えになってしまった。これ等の報道は総務省の支援をしたことになる、お手柄である。そして泉代表の手柄でもある。
更に、小西の辞任や党内の除名などを、与党や与党もどきから言われるようになっている。泉は代表として失格である。
いい悪いは別にして、自民党はこれほど明らかになっても嘘をつき通し四面楚歌の高市早苗を、擁護を通している。
軽佻浮薄な泉健太こそ党代表を辞任すべきである。


岸信千代が、高級ホテルで政治資金パーティーをやった。父(岸信夫)×伯父(安倍晋三)×祖父(岸信介)の血を引く、七光りの3掛けである。343光という測定不能の光の中で登場する。
何の実績も経験もないが、343光のこの男が政治資金パーティーを開いた。パーティーは永田町にある高級ホテル「ザ・キャピトルホテル東急」で、マスコミはシャットアウトされた。食事もアルコールも出されず、出されたのはソフトドリンクだけだったが、会費は1人2万円。それでも会場は満員だった。
ゲストは超豪華で、最初の挨拶は安倍派の会長代理の塩谷元文科相、次は麻生副総裁で松野官房長官、加藤厚労相、西村環境相等々と現職大臣が続いたとのことである。
参加者は約500人とのことで、黙って1000万円ほど入ったことになる。繰り返すが、何の実績もない、政治経験もない、あるのはとてもご立派なご先祖様の、343光である。
国のトップ、政権を担う人物が、世襲制の重要性を示したことになる。しかも多少の例外を除いて、直系の男子である。政治家の世襲制はほぼ自民党である。
彼らに政治的理念がいつ醸成されるのだろうか。彼らの多くは白いままであろう。何もないまま議席を得て、親の跡を歩くだけである。日本の政治の劣化は目を覆うばかりであるが、総じてこれらの男子はボンクラばかりである。
岸信千代の父の岸信夫は、「息子に選挙基盤を譲る」と横柄で民主主義を、国民を小ばかにした発言をしている。無理もない。岸信夫自身が世襲してもらった、ボンクラ息子であるからである。こんな美味しい仕事、他人に譲りたくはないのであろう。
山口の人達は、こうしたボンクラを国会に送り込み、甘い汁を頂くのである。
世襲へ禁止するべきである。

NHK党(現政治家女子48党)の元党首での現事務局長、立花孝志が威力業務妨害などの罪に問われた裁判で、最高裁が上告を退けた。 立花孝志の有罪ほぼ確定する。立花孝志はNHKの契約者の情報を不正に入手し、ネット上に公開した威力業務妨害などの罪に問われていた。
1審の東京地裁の有罪判決を、2審の東京高裁も支持し、これで立花孝志の有罪が確定することになる。
1審の東京地裁の有罪判決を、2審の東京高裁も支持し、これで立花孝志の有罪が確定することになる。
それにしてもこんなヤクザな連中の、10回もふざけたような名前の政党名を変える集団に、政党として議席を与えるこの国の低俗性。立党者が犯罪者であった場合の存続はどうすることになるのだろう。多分法律はこのような低俗な人物が国会議員になることは想定していないだろう。
それにやガーシーなどとふざけた名前の議員に我々の税金が大量に投入される、日本という劣等国の象徴的事件である。国会議員を除名されると、直ちに国際指名手配されたが、こんな人物、政党に誰が投票したのだろうか。推測であるが、面白そうだと票を入れた若い浮動票が主体であろう。それほどこの国の政治が劣化しているということである。既存政党の責任は、与野党関係なく重いだろう。
とりわけ政権与党の自民党は、その劣化を利用するよに名前さえ売れていればという人物を公認する。
杉田水脈や三原じゅん子や今井 絵理子や生稲晃子 のような、党首がお気に入りだったり、無知なバラエティや歌番組で名が売れているから、面白そうだと票を入れてくれそうな若い浮動票集めをする。立花の場合は自分の言葉で、喋っているから引かれたのではあろう。
このようなことは維新の会にも言える。なんだか品性の欠ける事件やトラブルが絶えまない。れいわ新選組は党首の山本太郎は政権の矛盾や身勝手な大企業優先を厳しく指摘するが、金がなければ印刷してしまえばいいという、経済学の基本を無視した発言をする。この政党はほどなく伸び悩むだろう。
日本はヨーロッパ諸国のように、基本的思想がぶれず短期間に政権をとるような政党が育たない。折角政権を目指す政党が出てきたかと思うと、小沢一郎のような人物がぶっ壊してしまう。
つまるところ政権与党にしても、安倍晋三のような無知な政治家が、憲法や法律はもとより、慣例を無視したり、支持者だけの閣議決定で国を動かす、主観主義政治。不正事件を連発しているが、殺害される前に法廷に引き出すべきであった。
政治の劣化は止まる所がない。


世界で唯一軍隊を持っていない国家コスタリカでは、国会議員の再選を禁止している。現職は立候補すらできないのである。権力の集中と腐敗を防ぐためである。
コスタリカの軌跡という映画を、九条の会で上映したことがある。一般の人には大変好評であった。コスタリカは日本に倣って、戦後間もなく大変な議論や大国アメリカの圧力の元、論争を繰り返し、軍隊を放棄した。警察官だって拳銃を所有していない。原発の排除は勿論のこと、全ての電力を再生可能エネルギーにするとのことである。後数年で達成しそうである。産業は農業と観光を主体とする。
見倣われた本家の日本は、軍隊は持つし、攻撃能力は高めるし、国会議員は言いだけ腐敗するし、半世紀以上議員はするし恥ずかしい限りである。
国政選挙であるが、選挙区などなく、完全比例代表制となっている。国の規模や環境などもそれほどの変化はないので、この方が解り易い。
日本はたった有権者の30%程度の得票で国政を握ることができ、しかも少数意見や野党の意見など取り上げることなどない。ほとんど独裁国家になっている。
ところで選挙に”コスタリカ方式”という名で、落選議員を救済する制度を小選挙区に切り替えた時に導入している。「これは議員が入れ替わる」という言葉尻だけを聞いた、アホの森喜朗が名付けたもので、コスタリカとは縁もゆかりもない関係ない、非民主的な奇策である。
日本では議員の席を世襲というヤクザ方式を、特に自民党は導入している。跡目相続と言って良いが、国会議員の席は家業として継がれている。上記のバカ息子どもはいずれ、家督の議員席を引き継ぐことになるのだろうが、彼らは何よりも出世が速い。そしてほとんどが嫡子で男である。
日本の国会議員は先ず人数が多く給与が高すぎる。人口は無視し環境を考慮してせいぜい7から9ブロックに分割し、議員定数をせいぜい200人の一院制にして、再選を禁止し給与を上限1500万円程度にすれば、国会議員の質も向上するだろう。
彼らは自らの首を絞め、甘い汁を放棄することなど絶対にやらないだろう。

参議院懲罰委員会は、昨年当選後一度も国会に登院していないNHK党のガーシー(東谷義和)を、「議場で陳謝」させることを与野党全会一致で決めた。
ガーシーは、「元から国会に行かんでいいよと立花党首に言われて立候補して、『国会には行きません、海外にいます』と言ったけれども、後付けのように法律を変えようとする国会のじじいどもを見た時に、やっぱりどの世界も一緒なんやなと」 と発言している。
ならず者集団の様相を持つNHK党であるが、国会出席をしなくてもいい国会議員を創り出した、NHK党こそ問題である。国会に出席しなくても良い議員を創り出し抱える、政党助成金を受け取る公党などあって良いはずもない。
この党は、2013年元NHK職員の立花孝志が「NHK受信料不払い党」、2019年に「NHKから国民を守る党」、幾度かの党名変更をして、2021年に「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」、2022年から「NHK党」と党名を変えている。党名を変えるとその都度注目を集めるからと言っているが、建設的なことなど一つも提案できない政党である。
自己主張しかできない政党時は、間断なく党への不都合な発言に手あたり次第提訴をしている。
政治的目的も彼らなりのNHKの改革以外ないが、自民党の提案にはおおむね賛同しているので、この党も維新の会同様に隠れ与党である。
ガーシーに「俺に投票した28万票は、鈴木宗男の10万票より多い」と言わしめる、一般国民の思慮のない投票も問題であろう。到底固定票とは思えないが、票を留めるに躍起のパフォーマンスを繰り返す立花党首である。
程なく消滅するであろうが、品性のない下品な政党である。

芸能人が不祥事を犯せば、一発でほぼ退場である。元通りの復帰するには相当の時間がかかり、相応の負担と責任が付いて回る。
ワイド相はこれを面白可笑しく報道する。本人も家族も当分は外に出られなかったりもする。いい時にはもてはやされる代償かもしれないが、私たちが被害を被るわけではない、
ところが政治家は刑事にならない限り(時には刑事事件に発展しても)、居直り続ける。「職務を全うすることで責任を取りたい」という言葉で、大概は居直り続ける。
安倍晋三などは幾多の疑念の中、人事を尽くして巧妙に逃げ回って法廷に一度も立つことなく、生涯を終えてしまった。たった一つの質問の中で、118回も虚言を吐いてもお咎めがない。明らかに犯罪性に強い案件も、司法を抱き込み自殺者の犯罪性なども表ざたにしないということで乗り切った。
思想的な背景はともかく、戦前の政治家は引退すると、「井戸塀(イドヘイ)」と言われたものである。資産のほとんどがなくなって、井戸と塀しか残らなかったというのである。有能な学生は書生として寝食を共にし、後継者を育てたものである。
現在の国会議員を見ると、貧相さが際立って見える。知識が浅く胆力がない。特に自民党の世襲議員は自らの責任などとる気がない、とれないようにもなっている。担ぎ上げられたからである。
4月に父の跡目を継ぐ、岸信千世が早々にブログのトップに家系を乗せたのである。おそらく何を批判されているのかも当人は解っていないだろう。

安倍晋三の実弟で、子どもの出来なかった母方の実家に養子として、岸家に移った信夫の長男が、病気で身を引く信夫に代わって、4月の補欠選挙に理候補の意向を明らかにした。
そして作られたホームページの冒頭ににいきなり、家系図(上図)を掲載し、世襲を誇らしげに掲げた。批判が相次ぎ評判が悪いと知って、削除して今はない。指摘されるまで、本人は誇りと思っていたのであろうが、家系としては誇りたいのだろうが、これを武器に政治家になろうとする何とも世襲政治家の安易な思いが見える。情けない限りだ。
父の信夫が2020年9月防衛大臣に就任すると、翌月に防衛大臣秘書官になっている。秘書官になった息子が外遊に公用車を乗り回していたとかいう話をこの頃漏れ聞いたが、これと全く同じ構図である。
この表に総理大臣経験者が3名もいる。だから俺も凄んだぞ、というのであろうが、政治を何と思っているのか信千世の感覚が読み取れる。
これは世襲をはるかに凌ぎ、家督相続、跡目相続というべきヤクザの世界である。政治家が儲かり、他人に渡したくはないのだろう。政治が家業化している。家督相続だから当然女性は全く存在しない。
まさか山口の人はこんな無名の超エリートを選ぶまいと思うが、安倍晋三や岸信夫を選んでいるんだから、この男も国政の場に出るのだろう。思えばこの世襲、跡目相続を最大限活用したのが、安倍晋三である。家系がなければ、知的レベルの低い、ロクに学業もしていない安倍が当選などすることもなかったであろう。
世襲政治家はいつの間にか、国政のトップに立つことが多い。前近代的、封建体制の遺残物、家督相続の世襲は日本の恥である。

日本が民主社会を構築できない一つに、何か反対すれば田舎ではキョーサントーと卑語で呼ばれる。そこには議論の余地などなく、町議会ではいくら長年勤めても議長になれもしない。副議長の声さえかからない。どんな人格者でも同じである。護憲も反原発も環境保護活動も、キョーサントーと指さされる。
日本が太平洋戦争終結にむけての、ポツダム宣言無条件降伏の条件に、国体護持があった。天皇の罪をとわないとし、天皇制は残すという条件である。そして天皇が最も心配したことに、日本の共産化である。そしてその後のレッド・パージである。冷戦構造のなか西側にシフトする日本は、社会主義や共産主義を問答無用で切り捨てた。暴力革命を放棄した日本共産党は、アメリカ一辺倒の自民党にしっかり対峙する政党にもなっていった。
その一方で、共産党としての組織は強固であってその大勢はほとんど変わっていない。外部には強く対決はするが、内部には強権的に対応し封建的でさえある。
内部論争には極めて弱い側面が露わになったのが、今回の松竹伸幸氏の、「党首公選制」である。共産党は党首はまく委員長であるが、それを現役党員のジャーナリストの松竹伸幸が著書で提案している。その行為を分派行為と切って捨て、除名したのである。
ジャーナリストとして影響力があり分派行為としたとのことである。松竹氏は志位委員長は在任22年を超えたことなどが背景にある。党内の異論が可視化されていない、など近代政党とは言えないというのである。
昨年の参議院選挙で、共産党は惨敗した。選挙協力ももままならず結果が伴っているとは思えない。通常の政党なら敗北責任を党内から問う声が出てきそうなものであるが、一向に出てこない。あるいは内部で握り潰した可能性さえ疑われる。
小池晃副委員長、書記局長(この兼任も後継の成長を阻んでいるように思えるが)は、「党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしてはならない」と除名に踏み切ったとのことである。
ジャーナリストの江川紹子は、「問題にされた本を急いで読みましたが、『なんでこれで除名?!?!』という内容。言論・表現の自由は民主主義の基本。共産党はすぐに判断を撤回した方がいい」と述べている。
党員が党の決定事項に反する意見を、党外で述べることは許さな姿勢は、近代政党ではない。
現在日本でぶれることのない、護憲政党の共産党が支持者が減少する、高齢化するその理由を真摯に、幅広く討論しなければ党勢は頭打ちになる。それと、新たなマルキシズム、カール・マルクスの真の声が最近斎藤幸平氏たち若い世代が掘り起こしているが、日本共産党はこれに極めて非寛容である。相も変わらずエンゲルスなどの捕捉による難解な経済論を展開する。未来は政策だけではなく、科学的な検知や動向も極めて重要である。
今回のような前近代的な事が続けば、地方では相も変わらず、キョーサントーと卑語で私たちが指差しされたままである。

週刊文春によると、維新の会の参議院議員の中条きよしが、年金未納期間が数十年に及び、約750万円にもなるとのことである。「年金なんていらない。払わない」と発言したとされる。若者や高額収入者は同じような感覚であろう。芸能活動でお金持ちの中条きよしの正直な感覚であろう。年金機構の不祥事による不信が裏にある。しかし国会議員の発言となると問題である。許されることではない。
麻生太郎が、「年金など見たこともないし、引き下ろしたこともない」と嘯いているが、中条と同類だ。どうやら事実確認に時間がかあっているようであるが、維新の会から除名される可能がある。
そこで登場するのが、やくざなNHK党である。党首の立花孝志は、「NHK党としては、年金を将来受け取らないという方については、年金の支払いを拒否することを応援します。中条きよしさんのご主張はいたって合理的なもの。中条さん、NHK党はお待ちしています」と、エールを送っている。維新を除名になれば、辞任して席を戻すべきであるが、立花の主張を中条は受けることになるのでないか。
芸能人が名が売れ顔が知られているという理由だけで、国会議員になることが日本では常態である。バカとしか言えないような、単に票集めに煽てられて、議席を埋める。時に自民党にはごたまんといる。

安倍晋三の事務所が看板を下ろした。初当選の時の安倍晋三の映像が流されていたが、父晋太郎の選挙区を引き継いで当選できたと、新人とは言え当然の結果という発言である。
その安倍晋三の実弟で、母の実家岸信介の岸家に養子に出された岸信夫が体調が優れず引退を表明した。同時に、「選挙区は“後継者”として長男の信千世氏 に譲ることにした」と発言している。
議員、とりわけ国会議員は国民のものであって、家督でもなければ世襲でもない。選挙民は世襲の方が陳情がしやすいだろうが、民主主義とはほとんど関係がない。
子どもができなかった安倍晋三の後継は、どうやら安倍昭恵に白羽の矢が立ったようである。悪行の限り、我儘のやり放題を夫が総理時代に重ねた安倍昭恵は断ったが、あろうことか杉田水脈の名さえ上がっている。国会議員を家督として世襲してきた安倍一族は、民主的手法が念頭にないのである。困っているのも馬鹿げた話である。
息子に引き継がせたいほど、国会議員は儲かって美味しい仕事であることが問題なのである。

公明党は中道護憲政党として、創価学会が作った政党である。中道をかなぐり捨てて、自民党に取り込まれて党是をすっかり変えてしまった。権力欲しさのコバンザメ政党として、自民党が掲げるほとんどの政策を、ブチブチ言いながらついてきた。そして政治政党、公党として最も重要な思想信条をも変えてしまう、カメレオン政党に成り下がってしまった。
憲法に対する姿勢が良い例である。護憲を変えたくないが、自民党にくっ付いて与党として甘い汁を吸いたい。そのために出されたのが、憲法を変えないが足すこと、加えるならいいと、「加憲」という造語で留飲を下げている。言葉遊びの自己満足でしかない。これなら自民党が捨てないだろうというのである。
かつては創価学会内部では、上図のような小冊子で平和憲法を学んでいた。「平和憲法を皆で守っていかなくちゃ」と述べている。自衛隊のイラク派兵に賛成し、安倍晋三の唱える集団的自衛権行使容認を、わけのわからない条件をつけて認めると、集団的自衛権行使容認も賛成してしまう。かつての護憲政党の理念をかなぐり捨てた。自衛隊が世界中どこにでも派兵を可能にしてしまうことを容認したのである。
消費税も同様の経路をたどる。公明党は下のポスターで、「消費税は悪だ!」とキッパリ反対していた。賛成になったロジックなどどこにもない。、弱者への配慮から「軽減税率」を唱える。この主張は、8%が10%に上がった時に、食品は据え置くということで実現している。屁にもならない弱者への配慮で、厄介な作業だけが残り、公明党は面子を保ったと自負する。中道も護憲も勘ぐり捨てて。
宗教団体を最大の支援団体にする公明党は、統一教会に発した、宗教団体などを巡る被害者救済について、自民党に大きな配慮をさせる引き換えに、防衛予算の倍増を容認することになる。
一度政党理念を捨てるとあとは簡単である。公党としてあるまじきという言葉を投げつけるには、余りのも同類の政党が多すぎる。
今公明党は、与党という美味しい座席を、維新の党と国民民主党に脅かされている。こんな貧相な政治土壌が、防衛予算の倍増の原資だけを論議する。


麻生太郎がまたまたバカ発言をしている。「日本は小学校教育だけでいいんだ。微分積分や因数分解社会に出て使ったことあるか?」と、言ったそうである。この男何処までバカか。そもそも自民党を大きく下野させたのはこの男の仕業と言って良い。
幼いころから、政界の超大物の孫として、財閥の御曹司として蝶よ花よと育てられた太郎お坊ちゃまには、微積分どころか、小学校程度の国語教育で充分であったのであろう。そういえば読めない漢字官僚がルビ振ってくれず、読めなかったことが幾度もあった。
微分積分や因数分解は、数学は言うに及ばず、国語や芸術分野だってものの発想には、整理や検証に極めて役に立つものである。
あんたの教育論は、一般庶民には当てはまらないかけはなれた雲の上の出来事なのである。因数分解すらできないので、馬鹿発言しかできないのであろう。
それに、「マイナンバーなど必要ない。俺なんか一度も使ったことないぞ」にはお笑いである。推進する立場にある男の発言とは思えない。
麻生太郎の発想はいつも身近なもの、ほんの少し体験した思い付きの浅薄なものである。そして謝罪はしない。貧相な教養を披瀝して終わりである。
上図は世界各国の教育にかける費用である。日本では馬鹿でも何でも大学までほとんど進学しているのに、この状態である。諸外国平均の半分以下である。麻生はもっと減らせとのたまうのである。
麻生くんこれあんたたちの責任である。防衛費ばかり吊り上げて、食料も教育も未来への投資を怠ってきた、麻生たちの責任である。
しかも、日本は教育への投資と言えば、すぐに立派な校舎だの電子黒板などインフラ投資で、土建屋さんたちが儲かるシステムになっている。人的投資こそが求められるものである。

参議院選挙で大東京でトップ当選しそうなのが、タレントの生稲晃子である。同じく神奈川県のトップに三原じゅん子がこれまたトップ当選思想である。
タレントがよくないとか女性だとか美人はダメというもんではないが、名の実績もない女性がトップ当選しそうな異常さである。
生稲晃子は報道のアンケートにすべてに無回答で、唯一回答したのが改憲である。自民党が改憲のための議席が欲しかっただけである。それに何のてらいもなく乗ってしまい、政治に対する意識のなさがなんとも哀れである。
三原じゅん子の場合は、すっかり馬鹿だとバレてしまっているのに、すでに当確のようである。自らを自民党に売り込んで、参議院選比例区で議席を得ている。歴史を知らないし一般常識さえも乏しく、核心的でない右翼思想を振り回す。
美人コンテストなら、うちの方が勝っていると言ったのは維新の会の松井の不謹慎で偏狭な発言でである。維新の会の代表の発言であるから、この程度の内容であってもとは思えるが、このようなタレント上りが上位当選する勢いを見ていると、いかに日本の民度が低いかを松井が指摘したとも言えそうである。
自民党は女性の国会議員が圧倒的に少ないが、やっと探しだした候補者がタレントとは国民を侮っているし、愚弄していると言っていいだろう。
こうして得た議員は自民党は扱いやすい。国民の代表であるとか、法案の審議や提案をする能力があるのか極めて疑問である。
タレントや俳優などが悪いと、職業で差別しているわけではない。アメリカ大統領のレーガンや、現在最も注目されているウクライナ大統領のゼレンスキーなどや、れいわ新選組の党首の山本太郎のような人物もいる。
タレントや俳優などが悪いと、職業で差別しているわけではない。アメリカ大統領のレーガンや、現在最も注目されているウクライナ大統領のゼレンスキーなどや、れいわ新選組の党首の山本太郎のような人物もいる。
彼女たちは悪くはないかもしれない、選ぶ国民が悪いのだと。それは銃はは悪くはない、使う人間が悪いのだという全米ライフル協会の銃規制反対の声に重ねることができる。懸命な政治や経済を学び政治活動をしてきた人物を、圧倒的な差で蹴落とす国民が低レベルなのであろう。
選挙は投票率だけではない。このような実績も理念もない人物を選ぶ国民の側にも問題がある。

矜持という言葉が懐かしくもある。
北方領土へ視察に行った自民党の新人議員が酔っぱらって、「戦争して領土を取り返せ。おっぱい触らせろ」と騒いで自民党を離党した。議員辞職はせず、チンピラ集団の維新の会に入っている。
大臣室で業者から札束を貰い受け取った大臣がいたが、安倍晋三に近い甘利明は沈黙のまま何とか障がいでトンずら、一年後復帰しその後要職についている。同じく大臣室で札束を受け取った吉川貴盛は安倍晋三より遠く捨てられ、実刑を受けた。河井案里の選挙違反で偶然見つかっただけで、反省などしていない。止まった行政アニマルフウエルフェアには一言ももない。
その河合夫妻であるが、投票してくれた国民には何の説明もすることがない。
選挙区五連敗でたまたま自民党の議席として比例復活していた吉川赳とかいう、ショボイ議員が18歳の女性に金を渡し一夜を供にしたそうだ。自民党に離党届を出したが、自民党枠の復活議席である。議員席を返すのが筋である。
外にも上記の人物を上回るほどのバカ議員を挙げるに枚挙にいとまがない。ほとんどが自民党であるが、権力者にお近づきになりたく忖度には巧みになっても、議員として自らを律する矜持など全くない。
これ等のバカ議員を醸成を加速させたのが、アホ総理の安倍晋三である。たった一つの質問の中で118回も嘘をついて言い逃れてしいる。森友学園問題に関係していたら議員を辞職すると言ったが、深く夫婦で関係していたが辞職などしないし、何の説明もしてない。逆に、その事実関係を隠してくれたり偽造してくれた官僚や議員には出世を約束させている。
一方でお役人としての矜持を守った職員は悩み抜いた結果自死しているのに、司法の協力の下で忖度議員や官僚は黙したままである。
上の図は原発が来て町中が浮かれる中、ひたすら反対運動をしていた人が自費で建てた悔悟の碑である。
こうした矜持を人は失ってしまった。それは自民党がばら撒いた、政治と国民への冒涜に他ならない。

羅臼港
春誓い羅臼港