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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プーチンの暴走はプーチンの失脚によってしか止まらない

2022-02-28 | プーチン
プーチンの暴走を予測した識者や政治家はほとんどいない。周辺でも賛同者が少ないと思われる、ロシアのウクライナ侵略である。
国連安保理事会では、議長のロシア以外の各国がロシア批難決議に賛成した。中国とインドとUAEが棄権した。ロシアの拒否権行使で、非難決議は総会で行われることになる。安保理の委員たちはロシアを除いて、ほぼ全員がウクライナ国旗のマスクをして参加していた。ロシア国内では反戦デモなどで、8000人が拘束されている。プーチンは国内外で明らかに孤立している。
奇妙なことがある。ロシアの侵略が急に止まったのである。侵略当時の勢いが今日(28日)はほとんどなく停滞しているかに見える。ウクライナは主力を東部に送ったのをみて、ロシアは首都キエフの攻撃を始めたが、当初の勢いがない。NATO提供の対戦車ミサイルなどが功を奏していると言われているが、軍事力の差を見ると奇妙に見える。
長期戦になるとウクライナ側が有利になる。次の大きな攻撃をするためであろう。その口実を停戦交渉のウクライナ側の態度にするのでないか。
その停戦交渉はベラルーシとの国境で行われているが、ロシア側にはプーチンの側近が出席していない。決裂を前提にしたものと思われる。
ウクライナ側は即時国外退去とクリミアの退去を加えている。
ロシアの提案は中立化と非軍事化であるが、侵略の理由の一つのネオナチの排除は入っていない。中立化・非軍事化は香港化を危惧するであろうから、交渉は決裂することになる。
最も現実的な終戦、すなわちロシアの撤退は、プーチンの失脚しかない。
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プーチンは大きな誤算、過ちに気が付き始めているか

2022-02-26 | プーチン

何とも頼りない男が、ウクライナ大統領におさまっている。平和の時代ならそれも良かろうが、コメディアンタレントではうろたえる以外にない。ゼレンスキー大統領はスマホ動画で国民に、「我々と共に戦う国はないようだ。我々はひとりで国を守っている状況だ」と徹底抗戦を呼びかけるが、なんとも心もとない。
NATOは武力による介入は、非加盟国にはできない。最も深刻な打撃になるであろう、銀行凍結はEU諸国に打撃が大きく殴った方にも被害が大きく広がる。天然ガスも遮断すればロシア以上にドイツなどが即刻被害を被る。プーチンの個人資産凍結や縁戚者への迫害や資産凍結をするのがせいぜいである。大勢には影響がない。目障りなメルケルも引退した。
そうしたことを見込んでのプーチンの侵略であろうが、ここにきて大きく計算外のことが起きている。
先ずは中国である。多分冬季五輪の最中に、非参加国のプーチンを国賓と招いて、経済的支援の裏をとったと考えられる。ところが世界の動き、プーチンの予測を超えた軍事侵略に、身を引き始めているのである。
何より、ロシア国内で大きなデモが行われている。これはプーチンの戦争であって、ロシア国民の戦争ではないというのである。
世界40カ国以上の国でデモが行われている。日本でも渋谷で行われているが、ウクライナ人以外にロシア人が多数参加している。国連の常任委員会では、ウクライナ代表ロシアの侵略で死亡したウクライナ人に黙とうを呼びかけた。ロシア代表が騒ぐ中、過剰全員が黙とうしていた。ロシアが際立って孤立していた。ゼレンスキー大統領は、海外に逃避したというデマも流した、軍事施設しか攻撃していないとする嘘もすぐに嘘がバレた。
プーチンは世界を敵に回した。
ゼレンスキーのオドオドした姿が、かえって世界には無抵抗に映っている。事実無抵抗と思われるほどの軍事力の差は明瞭である。
結局世界の非武力による抗議が広範に広がることによって、プーチンは国内外で孤立し始めて動きが取れなくなってくる。非暴力の圧力、侵略に武力による解決ができなかったことを、プーチンは知ることになるだろう。悪行の限りを尽くしたプーチンもここまでか。

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プーチンは報われることがない大きな賭けに出た

2022-02-25 | プーチン
多くの予測を覆して、あるいはい大き越えて、プーチンはウクライナ全域に軍事侵攻を行った。当初の恫喝で得た国内支持もこれで危うくなる。モスクワでは、ウクライナ侵攻反対の街頭デモも行われている。
軍事侵攻はやらないと言いながら、予告なしにウクライナ全土に空爆だけでなく、地上からの侵攻も行っている。制空権を支配しキエフ陥落も近い。東部自治州の独立を支持するためだったはずであるが、口実に過ぎなかったことになる。世界最大の原発事故のあってほぼ無人化しているチェルノブイリ地区に軍事拠点を構えた。ベラルーシからロシア軍が南下したのであるが長期戦をロシアは見込んでいる。首都キエフも間近である。このまま市街戦をやって、政権転覆し親ロシア傀儡政権を作ってみても永続することはないだろう。 
駐日ロシア大使は、NATOが約束破ったとか、東部地区のロシア人を虐殺しているとか、ミンンクス合意をウクライナは実行していないなどと理由を上げているが、その事実の多くは確認されていない。仮に確認されていたなら、そのことを世界に訴えるべきであって、まるでウクライナ側から要請された侵攻であるかのようにすべきではない。

小野寺元防衛大臣は、「大国の横暴でどのようになるかよく見ておけ。日本はどうするかをここから学べ。」という趣旨の発言をしている。日本も軍事力を強化するべきというのであろうが、ウクライナは少なくとも日本を超える軍事力はあるはずである。大国の前には、抑止力にもならない。明らかに軍事力が勝っていれば、へ理屈さえ見つければ何でもやってくる。
ロシアが口実にしている、東部の自治2州の要請というへ理屈を武力の増高で抑え込むことなどできるはずがない。むしろ逆作用すら考えられる。
プーチンはウクライナをNATOから完全に引き離し、ロシアの影響下に置きたいのである。抑止力がないためではない。
武力による威嚇もしくは行使によって国際紛争など解決手段にしてはならないのである。
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ロシアの怒りは形になるのだろうか

2021-01-25 | プーチン

プーチンは昨年、韓国大統領が聞いたら大喜びましがいない、大統領経験者は終身の刑事免責となる法律を作った。これに先立ち、大統領経験者は上院で終身議席を与えられる特権法案にもサインしている。。プーチンは夏に行った改憲で、2036年まで政権にとどまれ資格を得ている。
稀代の暗黒政治家であったスターリン、人類史上最も多くの人類を殺害したといわれる、ソビエト連邦のスターリンでさえ25年権力の頂点に君臨した。レーニン死後から換算ても31年である。プーチンは2000年からロシアの権力者のっ頂点に君臨しているので、はるかにこれを凌駕することになる。
情報や通信のスピードなどを考えれば、スターリンの倍以上の君臨期間といって良い。更にプーチンが1200億円もの超豪邸、と言うより宮殿と揶揄される建造物を建築している。

昨日(1月24日)ロシア全土の100を超える都市でデモがあった。特にモスクワでは4万人以上の規模のデモとなり、全土で3300人も検挙された。
このデモは、アレクセイ・ナワリヌイ氏が拘束されたことへの抗議である。プーチンはこれまで、何人ともいえないほどの政敵やジャーナリストたちを殺害している。恐怖政治を植え付け国民を威圧してきた。
ナワリヌイ氏はプーチン政権下での不正選挙の告訴や数多くのプーチンの不正を告発を行っている。二度も毒殺されそうになっている。二度とも間一髪で命拾いをしている。ドイツでの治療を終えて、今月17日に帰国した空港で拘束された。このことに対する抗議のデモである。プーチンは毒殺行為に関与したのかとの記者の質問に、「我々が関与していれば失敗などすることはない」と、本音ともとられるような回答でけむに巻いている。
今回のデモは、全国的な広がりを見せていること、対応が極めて速いこと、ナワリヌイ氏が若く人望が厚いことなどから、軽々にプーチンは手を出せないであろう。今回のデモは、9000万回もアクセスのあったプーチン宮殿の動画公開に併せて呼びかけられたものである。ロシア国民の独裁者プーチンへの怒りが根強さを今期のデモから感じ取られるものである。
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アメリカの中東撤退を喜ぶプーチン

2019-10-24 | プーチン

凶暴なテロリスト集団のISと最前線で戦ったクルド民族であるが、自国のテロリスト集団と叩くそのままシリアに侵攻したエルドアンである。クルド民は世界最大の国家を持たない民族といわれている。2000万人のうち4割近くがとるこにすんでいる。第一次世界大戦で、何枚もの舌を使った条約でヨーロッパはいいように中東に国境線を引いた。そこから外れたのがクルド民である。このことに関しては、イギリスとフランスと周辺のヨーロッパ国、そしてイスラエルに大きな責任がある。
エルドアンはシリア侵攻に関して事前にプーチンの解を得ている。第一次世界大戦の敗戦国のトルコと、蚊帳の外に置かれた革命に翻弄されていたロシアが、中東からはじき出された格好となっている。
30年前に石油は後30年で枯渇するといわれたが、その30年前にも同じことが言われていたが、30年後の現在30年で枯渇するとは言われなくなった。地球が最も悲惨な環境となったなのを生み出したのはこの60年である。
Great Accelerationといわれるこの膨大なエネルギーはほとんど石油によって支えられている。中東の不幸は石油が枯渇しないことである。そのためにいつまでたっても、国家の欲望が戦火を引き起こすのである。トランプが手を引いたとたんに、トルコとロシアが手を出し始めた。とりわけISにプーチンが徹底的に弾圧したチェチェンの若者が多数加わったロシアは、ここぞとばかりと中東の覇権を狙っている。しかし、アサドを傷つけまいとエルドアンには短期の侵攻を許したのである。
ロシアはイランとも緊密な関係にある。ソ連の崩壊以降多数のユダヤ人がロシアからイスラエル国民となっている。
歴史を知らず、「アメリカファースト」しか策のないトランプの撤退で、俄かにプーチンの中東覇権は現実味を帯びてきた。
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巧妙なプーチンに操られたトランプ、世界を再び軍事競争へと向かわす

2018-10-22 | プーチン
プーチンはかねてから、中距離・短距離ミサイル(INF)全廃条約を忌々しく思っていた。機会を見て廃棄したいと周辺に漏らしていた。そこにトランプの登場と、中国ミサイル開発などのの台頭である。
軍縮に全く興味のない、プーチンは一人では動けなかったが、そこつ者のトランプが登場してきてくれた。先の大統領選で味をしめたプーチンは巧みにトランプを刺激して、トランプが条約破棄を宣言するよう仕向けたのである。まんまとプーチンの奸計に乗ったトランプは、条約の破棄をあっさり宣言してしまった。トランプは極右翼福音派のボルトン補佐官をモスクワに派遣して、ラブロフに条約破棄伝達のうってつけの使命を与えた。
東西冷戦時代の限りない軍事拡大競争は意味のないことに気が付き経済的負担も多きくなり、世界は軍縮時代へと向かっていた、ハズであった。ソビエトが崩壊し、中国がエセ社会主義国家として国家資本主義という強大な力で軍事台頭してきた。崩壊したソビエトを引き継いだロシアには、プーチンという独裁者が登場した。国家を見せかけでも強力にするには、軍事大国が手っ取り早い。北朝鮮がいい例である。社会主義体制を崩壊させた中国もロシアも(中国は社会主義国家と主張しているが)、国家体制を暴力的に統治しながら国威の発揚を行っている。彼らが軍事国家を目指すのは当然なり世記である。アメリカはこれらの国家に諭す立場になある。トランプにその度量も理念もない。
たった140文字でしか意思表現できないトランプに、平和理念求めるのも酷であろう。条約履行に疑念があるなら軍縮ができないという事を理由にするべきではなく、真っ先にこれらの国に軍縮を持ち掛けるべきである。しかいトランプには交渉能力がない。トランプの選択は離脱である。パリ条約やTPPやイラン核合意からも離脱したのも、意志表現ができず結論しか持ち合わせないからである。この点では安倍晋三と全く同じであるが、相手のことを考えず、未来にも平和にも関心がないからに他ならない。
今回のINF離脱は、プーチンの奸計に載せ垂れたトランプの姿があるだけである。世界は再度軍事拡大、軍事競争の時代へと向かっているのである。安倍もそれに乗っている。
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ロシア極東の経済発展にご協力の安倍晋三、無条件降伏を提案される

2018-09-12 | プーチン

ロシアのプーチン大統領は12日、露極東地域への投資を諸外国に呼びかける国際会議「東方経済フォーラム」の全体会合で、安倍晋三首相に対して「前提条件なしで年内中に平和条約を締結しよう」と提案した。安倍外交の完全敗北である。

2年前に、マスコミをいいだけ煽り、北方領が今にでも返還されるように報道させておきながら、進展どころかプーチンに返還の意志などまったくないことが確認されたに過ぎない、日露の首脳会談であった。おまけに経済協力として、2000億円供出するというのである。
今回のウラジオストックの会談は、その成果をプーチンが内外に誇り、その成果を表明する会議であったと言える。
11日にプーチンは報道向け声明で、会談が建設的に行われ、協力の主要な方向となるのはエネルギーで、2国間の商取引高は2017年に14%増加し、2018年1月~6月にはさらに20%増加したと大層お喜びの声明を出している。そして、朝鮮半島情勢の安定を、あたかも協議したかのような提案をしている。そして平和条約の締結の協議である。
今回で22回目となる日露首脳会談である。政府も国民も領土問題に無関心であることをすっかり見抜いたプーチンは、翌日安倍晋三に無条件降伏を提案したのである。
北方領土ではすでに、日本の商社が活躍している。11日の会議には財界人を並べてのものであった。ここで安倍晋三は新たな提案を行った。別のアプローチからの平和条約締結をと提案したのである。
そして公衆の面前の全体会議での、プーチンの提案である。プーチンには、この1年で中国とのきずなを強めている。一帯一路で勢いのある第二の経済大国と経済的にも政治的にも、さらには軍事的なつながりも軍事演習などを通じて強まっている。北朝鮮とに鉄道開発溶融も具体化している。
要するに、プーチンは日本の融通の利かない領土問題など相手にしなくてもよくなったのである。
プーチンは、日本に対して領土問題の全面降伏を提案したのである。その途を作ったのが安倍晋三の、外交である。
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それでは安倍の外交や経済が上手く行っているのか

2018-05-31 | プーチン

安倍晋三の支持率が常時40%を維持するが、その支持の根拠は経済と外交でうまく行っているとの誤評価である。アベノミクスは不富裕層をより豊かにし、貧困層をより増大させたし、農業を破たんへの道へと歩ませ、地方が疲弊する現状にある。富裕層と都会の人たちとが恩恵を戴いていて、そうした人たちがアホでも右翼でも不正のやりたい放題の嘘つき首相でも支持しているのである。公然と嘘を重ね、日本の恥としか思えないような内閣を支持する根拠は、外交と経済が上手く行っていると、景気指標すら実態を反映させず彼らを誤信しているに過ぎない。
安倍晋三が、森友・加計問題で誠意をもって十分説明しているとする人たちは、ほんの5%程度不十分を加えても30%である。多くの国民が信じていない。安倍政権を信頼できないとする人たちが、60%近くあるのに内閣支持率は40%をほとんど割ることがない。
安倍晋三は昭惠を伴ってプイとロシア訪問をして、5月26日にプーチンと首脳会談をしている。プーチンを山口に招いて、散々パラ北方領土返還の目処が就くとマスコミに似非報道流しては見たが、軽々とあしらわれてしまった。その挙句、北方領土の経済活動に3000億円もの拠出をすると確約されてお終いである。安倍お得意のお金のバラまき外交である。
今回は21回目のプーチンとの首脳会談である。フランス以外のEU諸国がボイコットするサンクトペテルブルクの経済フォーラムに、ノコノコ出かけて3000億円出資の確約をして帰ってきたに過ぎない。北朝鮮に対しては、各国の対立関係が深まるようなことはすべきでないと返されて、安倍の主張は上滑りして終わりである。安倍晋三が何度も、「うらじーみる」と親し気を装っても、プーチンはしたたかである。要するに、ザギトワに秋田県を手渡す写真を昭惠共々撮りに行った以外は、意味のない外遊と言える。
安倍晋三が世界各国、110カ国を訪問してばら撒いてきた金が、50兆円を超えた。資源は外貨準備金であるから国民や国には何の影響もないといういい加減な説明で、経済支援などばら撒いた金の効果や有効性など、全く検証もないのである。金をもらえれば、そりゃ貰った国は喜ぶだろう。安倍の悪口を言うなとの口止め料にすら見える。
安倍外交は何の成果もなく、敵国を作り出すことだけに長けているだけである。
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かつての社会主義国は独裁で支配されるのがお好きであるが、歴史に逆らう行為といえる

2018-03-18 | プーチン

中国の習近平が永久に政権の座にいれるようにした上で再選された。同時に任期のない習近平の傀儡の副主席も選出された。絶大な権力を背景にこれから、一帯一路の巨大な経済構想とこれと一体化した軍事拡大を展開するのである。
国家権力主導の資本主義体制である。中国自身は社会主義国家と呼んでいるが、現体制と経済政策などには社会主義としての片りんすらない。圧倒的な格差社会の出現を前提にしなければ、習体制は維持できない。何よりも少数民族の抑圧と、情報のコントロールがなければ、政権を維持して体制を持続できないのである。

今日、ロシアは大統領選挙が行われている。プーチンも大統領の任期を変えて、政敵には粛清を繰り返し長期政権の座を手放さない。一期の書時代を入れると、2000年から25年の長きに渡って最高権力者として君臨することになる。歴史上最も多くの人間を殺害した、スターリンに匹敵する長さである。
圧倒的な支援はクリミア併合などのナショナリズムを喚起し、EUとアメリかを悪役に仕立てる外交技術はさすがである。

この習近平とプーチンには政敵がいない。強権体制により繰り返される粛清と、情報コントロールの結果といえる。政治体制として、独裁である中国にしろ、極めた高支持率を集めるプーチンにしろ、社会主義体制の国家には、民主主義いというか民意を反映したり民衆が強い意思表示を示す基盤も歴史もないのである。
国家として内政にしろ外交にしろ進めようとするときには、思ったことができる。習近平が進めるアジアインフラ銀行と一帯一路はその規模といい、金額の大きさといい、展望の長さといい、中国ならやって仕舞いっそうである。何よりも一帯一路にアメリカもEUも手が出せない有利さが中国にある。ユーラシアの覇者として、いずれはロシアと対峙することになろうが、当分の間は中露は蜜月関係を崩すことはないだろう。
このような覇権主義の独裁国家は、歴史に逆らっているのである。人権を損ない、民族にも宗教にも他国にも不寛容になり、それらを抑え込まなけらばらないために、武力を競い合うことになる。国益を鼓舞することになるが、国益は互いの接点は必ず相反することになる。20世紀に我々が学んだはずのことであるが、この二国家はそれらを学ぶなく、やがて紛争の種をばら撒くことになる。
この二国に翻弄されるトランプも、安倍晋三も歴史に逆らう同類の愚かな指導者である。
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プーチンの逆鱗に触れた安倍晋三

2018-01-19 | プーチン
安倍晋三がバルト三国など6カ国の北欧を歴訪したが、行く先々で北朝鮮の悪口を言い続けていた。北欧の6か国とりわけバルト三国は、ロシアにとって歴史的にも民族的にも極めて微妙な存在である。おまけにそこに行って、かつては盟友であった北朝鮮の包囲網を作ろうという魂胆は、アメリカの隷属国家の日本がやるということは、同時にロシア包囲網でもあるのである。
安倍晋三が政権を執ってから、日本は親米を通り越して従属国家になり下がってしまっている。安倍晋三が、”ウラジーミル”とファーストネームで呼ぼうが、露天ぶろを用意しようが、プーチンは動じない。クリミア併合で揺れるロシアの現状を理解できず、完全に破たんした山口会談を、日本のメディアはまるで明日にでも北方領土が帰ってくると会談前には金や太鼓で騒ぎまくっていたが、会談後の成果も破たんも全く報道しない。
プーチンは、北方領土はロシアの領土であり、沖縄に巨大な米軍基地を抱える日本に返せるわけがないと、明言している。クリミア併合でも、安倍晋三はアメリカの判断に従った。北方領土問題を抱える日本にプーチンは僅かな期待を持っていたが、ここでプーチンの姿勢は一気に悪化した。
そして今度は、ロシアの西からアメリカ隷属国家が北朝鮮包囲網に協力せよと、言いふらして回ったのである。
一方安倍が頼りにしているトランプは、一年経ったが相も変わらずバカ発言と政府内での官僚人事がいまだ半数程度しかうあっていない。対外的には、最親善国であるイギリスとの関係が定まってもいないし、歴史的に親密な関係にあるEU諸国とも上手くっていない。誰もが信用していないのである。注:日本は親善国ではなく隷属国家である。
長年築き上げてきて来た温暖化対策を蹴飛ばし無知を露呈し、イラン核合意すら放棄しようとし、イスラエルの首都をエルサレムと認めると国内支援者だけに応え、中東の調停を買って出ていた立場を放棄する。その一方でトランプは小回りの利く小さな核弾頭を開発するつもりでいる。選挙期間中のロシアとのコンタクトは、クリントンへの選挙妨害であったことも判明している。
要するにトランプは世界に居場所を失いつつあるのである。唯一北朝鮮への抑止力の幻影を韓国と日本に見せつけているに過ぎない。
そんなトランプのアメリカに隷属する日本にしてしまった安倍晋三に、大統領再選が決定的なプーチンは今回の北欧歴訪を機に断絶をすることになるだろう。
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プーチンの勝利宣言といって良いシリア和平会議

2016-12-26 | プーチン
カール・フォン・クラウゼヴィッツ「戦争論」という、プロイセンの将軍が書いた本を昔読んでいた。この戦争論は、戦争に限らず戦略戦術論に大きな影響を与えた。特に私の頭に残っているのは、『目的以外は全て手段でしかない』という考えである。現在世界で、クラウゼヴィッツのこの言葉を最も忠実に実行しているのが、ロシアのプーチン大統領である。
ソビエト、ロシアは石油を巡る利権など中東に無関心か蚊帳の外であったが、プーチンはそれを逆手に取って反アメリカ支援に乗り出したのである。多分どこの国でも、どの指導者でもよかったのではないかと思われるが、シリアのアサド政権の支持に回ったのである。口実は各国と協力してのイスラム国(IS)の打倒であるが、やっていることは武力介入理由とは全く異なり、反アサド自由戦線への空爆である。いつ倒れてもおかしくないアサド政権は延命した。そして今月北部の大都市の古都アレッポを陥落したことで、プーチンは勝ち誇ったようにこれまでと一変して余裕の外交へと転じた。
元々不仲の関係だった、トルコのエルドアンとでさえ仲直りし、自国の大使が公衆の面前で殺害されても、両国の関係は変わらないと、まるで別人の対応である。
シリアを巡っては、アメリカの影響力を完全に排除することに成功した。オバマはレイムダック状態である。次期大統領のトランプは、プーチンと懇意のチラーソン氏を国務長官に就任させる方針である。
トルコとイランを従えて、シリアの和平協議にロシアが乗り出した。国連もこれを、「和平の実現場目標で手段は問わない」と容認している。ここにはアメリカもいなければ、かつての宗主国のフランスやイギリスもいない。ロシアで開催される和平会議は、ロシアが主導した和平会議になるに違いない。
プーチンは決してきれいなことをやっているのではない。厄介なシリア難民はヨーロッパに引き受けさせ、シリアを手なずけたのである。まるで漁夫の利を絵で書いたようである。
プーチンは目的のためには手段を選ばない。国内の反対勢力や評論家やチェチェンなどの独立運動などには、圧倒的な武力による弾圧・殺戮を繰り返す。クリミアの併合もウクライナへの介入も、多弁を装うことなく結果だけのために動く。プーチンこそクラウゼヴィッツの申し子ではないか。プーチンとトランプが展開する世界は、恐怖政治になる予兆すらある。
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引き分けどころかプーチンの一本勝ちの日露会談

2016-12-16 | プーチン
日露首脳会談は、当初日本国内向けに大騒ぎしていた領土問題は全く触れることなく、財界の称賛の下で共同記者会見をして終わった。プーチンの言う、”引き分け”とは程遠い内容である。
そもそも、北方領土をソ連に渡すことになった経緯のすべては、終戦のどさくさでさえも軍人を含む官僚が自分たちの立場だけを優先させようとした結果といえる。ソ連に敗戦の通告を出していなかったのである。

東京でプーチンは記者団の質問に答えて、歴史的経過をかいつまみながらも正確に説明した。そして、日米安保条約が存在し、日本はアメリカに目を向けなければならないと、日本の背後にアメリカの姿を見ていることをはっきり説明した。またプーチンの幕末からの説明は思ったより正確で、説得力のある内容であった。その上で、領土をピンポンのようなやり取りするのはもう止めるべきと述べた。ここでのプーチンの言葉の内容はこちらが推し測らなければならないのであるが、領土には手を付けさせないという意味である。日米安保条約が邪魔という釘もしっかりさしている。
報道は、両首脳の新しい基準による共同経済活動を高く評価するばかりである。唯一根回しのできていなかった、訥弁の自民党の二階幹事長が領土はどうしたと不満を述べていた。元島民の人的交流がしやすくなるのは評価しなければならない程度である。プーチンの経済より平和条約が優先事項というのは、眉唾発言である。夜の報道番組に安倍晋三は生出演し、交渉の自賛を繰り返した。
日露首脳会談に向けて、領土交渉の進展をいいだけぶち上げていた。安倍晋三の国内対策である。この男は目先を巧みに替えるのに長けている。今回も政界の大集団のパーティで引き合わせ、成功したかに見える。
しかしどのように繕おうとも、領土問題をエサにして日本から3000億円規模の経済協力を引き出した、プーチンの魂胆ははっきり見えている。今回の日露首脳会談はプーチンが言う引き分けなどとは程遠く、プーチンの一本勝ちといえる。
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プーチンが領土問題をエサにして日本に望むこと

2016-05-06 | プーチン
ロシアのソチで、安倍晋三とプーチンが会談を行っている。世界で最も支持率が高いといわれ、安定政権を支持しているプーチンであるが、ウクライナの介入とクリミアの編入による、経済制裁の痛手は深刻になりつつある。何しろ頼りの石油価格が暴落して、天然ガスも思ったようには売れていない。
ロシアには二次産業がないといわれるほど、商売が下手な民族である。日本がここにきて領土問題をエサにして商売をしようというのである。領土問題などナショナリストのプーチンにとっては、日本に譲るような余地などどこにもない。が、それをネタにするほど、ロシアは困窮しているのである。
ロシアメディアは、安倍晋三の来訪を手放しで歓迎している。プーチンは、尊敬する首相と持ち上げ「日本は単なる隣国ではない。我々のパートナー であり、しかも我々にとってはアジア太平洋地域における重要なパートナーだ。周知の事が原因で政治分野でも貿易経済関係でも我々はある程度注意を要する問題を複数抱えている。もしかするとこうした状況のために我々は両国関係を構築し、それを高いレベルで維持することに殊更の注意をさくべきなのだ」と述べたのである。
ロシア外務省も、アメリカの圧力で途絶えてしまった日露関係がとした上で、修復に取り組もうと呼びかける。今や欧米各国から総スカンのロシアである。G8再々直前という背景でのロシア訪問は戦略的には成功した感がある。
石油と天然ガスの売り込み、更にはシベリア開発などの技術援助と売り込みを期待しているのである。領土問題などまったく口にせず、巧に日本に接近するのである。安倍晋三の目的は商売だけである。日本の経済界の支援さえ取り付けられるだけで上々なのである。領土問題など箸にも棒にもかからない問題であることは、安倍晋三も理解している。経済交流という人気取りのためだけの、相手なの足元を見た外交に乗ったのである。同床異夢の写真の二人の満面の笑みがそれを物語っている。
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プーチンが中東を支配し始める

2015-10-09 | プーチン
オバマは在職8年間で全く外交上の成果を上げることができなかった。ブッシュという、稀代の戦争大統領の尻拭いという、ハンディを背負ったスタートということを差し引いても、失政の繰り返しである。とりわけ、シリア空爆をプーチンの恫喝で躊躇したことが象徴的である。まるで外交経験のない経歴の大統領であっても、アメリカは容赦しなかった。唯一の外交成果がキューバとの国交回復とは淋しい限りである。TPPを強引に妥結した(ようである)が、次政権がどれほど継ぐことになるか、危ういものである。
今になって身動きの取れないオバマを見て、シリアでプーチンが攻勢をかけてきた。シリア政権の要請ということで、アサド政権に強力な支援をしてきたのである。国連でのアメリカの反応に自信を持ったのであろう。
シリアでは、欧米の支援を受けアラブの春を起こし損ねた反政府勢力の自由シリア軍が、ISIS(イスラム国)に脅かされて、まったく存在感をなくしてしまっている。当初は、ヨーロッパ各国の支援もあったが、今は一部はISISに合流しているらしい。アメリカの空爆は、ISISに対して成果を強調するほどの実績は上がっていない。
自由シリア軍の要請による軍事介入は、国際法に違反する。正式な政権はアサドである。そうした意味でも、ロシアの軍事介入は国際法上問題はないことになる。アサド支援以外の手段では、ISISに対抗できないと明確なメッセージを出している。イラクですら、ロシアに頼ろうと言い出している。
ロシアが巡航ミサイルを放って、ISISを攻撃したと公表したが、アメリカは自由シリア軍を攻撃していると反論している。アフガニスタンで、正確に誤爆を繰り返し国境なき医師団の病院を壊滅させたアメリカの言い分は信じがたい。政治的脚色の匂いがする。ロシアは地上軍も投入している。
ロシアは、シリアを支援することで中東の大国、イランとエジプトの今後大きなパイプを持つことになる。ウクライナでは、ロシア的には勝利していることもあり、EUの支援すら得られる。フランスもイギリスもアサドの支援をしなければ、ISISは壊滅できないと思い始めている。何よりも、両すくみがありイスラエルが傍観していることが大きい。中東でのプーチンのやりたい放題が始まった。
ロシアはこれまで、中東に大きなパイプを持っていなかった。ソビエト時代に南下にアフガニスタンを介入した見たが、失敗している。国内のイスラム国家の反発も大きい。イランとアメリカの国交断絶も大きい。難民騒流出でも、大きな話題性もある。
今回のシリアへの軍事介入は千載一遇のチャンスである。オバマの優柔不断とISISの台頭が口実になった。これで終戦後に、ロシアは絶大な地位を中東に築くことになる。それもこれも、ブッシュの軍事介入による混乱と、オバマの無策によるものである。大国の政治的・軍事的干渉でシリアという国は壊滅寸前である。
世界中がアメリカから離反している。ヨーロッパ各国も元気なオバマと、やや失速する中国に取り込まれる形で、アメリカに距離を置き始めている。そうした流れの中にあって、日本だけが失政を重ねるアメリカの軍事力に、憲法違反の法を作ってでもひれ伏そうとしている。

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メリケルの戦争犯罪への姿勢と外交の巧みさを学べ

2015-05-11 | プーチン
ドイツのメルケル首相は10日、ロシアのモスクワを訪れてプーチン大統領と会談した。メルケル氏は会談に先立ち、プーチン氏とともにモスクワにある「無名戦士の墓」に花を手向けた。会談の冒頭、プーチン氏は「犠牲者追悼のために時間を割いてくれたことに感謝する」と述べた。一方のメルケル氏は「私たちは外交的解決策を見つけなくてはならない」と応じた。ウクライナ情勢を念頭に置いた発言とである。停戦発効から約3カ月が過ぎたウクライナは現在も、連日のように戦闘が発生している。
メリケルは前日のロシアの戦勝記念パレードには、他のG7メンバー同様の欠席している。戦勝とはナチスに対してであるが、メリケルはドイツの犯した戦争犯罪を強く反省している姿を見せ、ウクライナを睨んだ外交問題への対応を、微妙な日程でこなしたのである。
メリケルが花を手向けるのは、南京大虐殺祈念館に日本の首相が花束を捧げるようなことである。靖国神社に、戦犯を容認するために参列したり記帳して葉を捧げることとは、真逆のことである。
旧東ドイツ出身でモスクワ留学生のメリケルとプーチンは、ロシア語で直接会話ができる旧知の間柄である。EUの実質的指導者のメルケルは、ウクライナに対して強硬な姿勢を崩さないプーチンに、事態改善に向けた協力を要求したであろう。
現在世界で最も長く政権を握り、安定している両氏ある。EUとアメリカから経済制裁を受けるプーチンが、ウクライナへの姿勢をどの程度和らげるのかが見ものである。
それにしても、メリケルの巧みな外交は、アメリカ議会で隷属を誇らしげに宣言してくるような、日本の首相とは大違いである。

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