― 十両優勝の家満関にお話をうかがいます。まずは、優勝おめでとうございます。いまの率直な気持ちをお聞かせください。
(家満) 「今場所はとても調子が良かったです。場所前からずっと朝立ちが収まらず、今も毎日続いてますね。
― はた目には危なげなく勝ちすすんでいるように見えましたが、ご本人のなかでは「あぶなかった」「ひやっとした」といったような取組はございましたか?
(家満) 「今場所はまったく危ない取り組みはありませんでしたね。がっちがちのぎっちぎちで余裕の勝利でした。」
― 今場所は家満関の連勝記録に注目が集まりました。不滅と言われていた汚痔の山関の35連勝を軽々と追い抜いて、新記録達成。この記録、どのあたりまで伸びそうですか?
(家満) 「公式の取り組みにはなりませんが、場所以外の日も朝立ちが止まりませんからね、もしかすると70勝くらいしてしまうかもしれません(笑)」
― いよいよ入幕の可能性も見えてきました。幕内力士として、どんなふうに個性をアピールしていきたいか、来場所の目標をおきかせください。
(家満) 「ただ勝つだけではなく、ユーモアのあるまらずもう力士になりたいですね。来場所は表現力を向上させていきたいですね。まらずもうの取り組みに関しては今のままでいきたいと思います。」
― 小中学生のまらずもうファンからは、家満関のような強い力士になりたい、との声もきかれます。こどもたちにアドバイスをお願いします。
(家満) 「よく食べてよく寝ること!健康第一です。」
― 十両優勝の家満関にお話をうかがいました。ありがとうございました。
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大相撲の連勝記録は双葉山のもつ69連勝。家満関はそれを意識してか「70連勝」という数字を口になさいました。大相撲の双葉山は「角聖」とよばれていますが、われわれ現代のまらずもうファンは、家満関が「まら聖」へと歩んでいく過程の、目撃者として立合えるかもしれません。