○ 雲虎(1-0)
場所前から好調だった横綱雲虎は、これぞ横綱相撲という快勝で初日を飾る。報道陣に囲まれても遠くを見つめたまま、「日ごろの信仰心の賜物か、今朝は教祖様が私のまらに力を与えてくださりました。 しっかり勃起して目覚めました。 すべては教祖様の御心の下に」と淡々と語る。相撲ぶりに不安は見られないものの、洗脳騒動の不安はぬぐえない。「横綱は自分自身が神みたいなもののはずなんだが…早く目を覚ましてほしい」との声も。
○ 毛呂乃(1-0)
綱獲りの大関・毛呂乃は、しっかりした立ち合いから一気に勝負を決める。だが気になるのは土俵下で合掌しながら取組を見つめていた雲虎。「毛呂乃様は、今日勝つべき力士と負けるべき力士とをお決めになりました。わたくしは勝ち、玉椿関は負け…。すべては教祖様の御心の下に」と大日本毛呂乃教への帰依を語る。横綱を目指す毛呂乃だが、はやくも現役の横綱を精神的に飲み込んでしまったようだ。
○ 摩羅の川(1-0)
場所直前に1週間の禁欲生活というハードな稽古を積み、気合十分の摩羅の川。禁欲の効果はてきめん、爆発しそうなくらいにそそりたったまらを見せつけ、周囲を圧倒。新大関として幸先のいいスタートを切った。取組後も興奮さめやらぬ表情で「明日は休みなので嫁の目を盗んで男鹿で長い棒を用いた稽古してきます」と、さらに激しい稽古を重ねる予定のようだ。
● 玉椿(0-1)
先場所は痛恨の負け越し、今場所カド番脱出をかけるものの、夏巡業では1勝もできず、スランプのどん底にある玉椿は、けさも「浅い睡眠を何度も繰り返しちまって熟睡できねえんだよ」と苦しいまらずもう。力なく土俵を割って、痛い黒星スタートに「・・・ま、あすから気を取り直してやるしかねえよ」と強がるのが精いっぱい。
○ 汚痔の山(1-0)
大関昇進を目指す汚痔の山は、ソファーでの取組を選択。場所前からの好調そのままに「ここ数日は怒涛の朝だちで今日もその流れのまま良い感じで初日を迎えました。」と上々の滑り出し。
○ 蒼狼(1-0)
9月にしては暑い初日となったが、モンゴルの元気者、蒼狼にはまったく影響なし。「私は勝ちましたよ」と事もなげ。
● 月乃猫(0-1)
正々堂々、自然体の取組を旨とする月乃猫。今日は休日とあって自然に目覚めるまで完全に熟睡。睡眠もたっぷり、前日の稽古もいい感じと万全の状態だったが、いざ初日を迎えてみるとまらはずっと静かなまま。残念ながら黒星スタート。
● 飛埒王(0-1)
新入幕の飛埒王、久しぶりの土俵かつ目覚まし時計に起こされるという最悪の立ち合いで、全く自分のタイミングがつかめめず完敗。だが「まぁ、これからですよ」よ余裕ものぞかせる。まだまだパンツをはいての相撲、脱ぎさえすれば負けるはずはない。今場所どのタイミングでパンツを脱ぎ捨てるのかにも注目だ。