半透明記録

もやもや日記

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読書中

2008年01月13日 | 読書ー雑記
お正月にはこういう本を読んでいました。


エンゲルスの『空想より科学へ』が相当に面白かったです。
(読書感想、というか学んだことをまとめ中ですが超難航;)
エンゲルスは『賃労働と資本』(マルクス)を読もうとしたら、肝心の本論に対してのエンゲルスの前書きに割かれたページの割合が多めで、しかも熱い。傍点多過ぎ。それでちょっと面白いなーこの人、と思っていたのですが、今回のこの本もやっぱり面白かった。
しかし、そういう読み方をしていたためか、理論はあまり頭に入らず。部分的に猛烈に納得させられるところはあるのですが、要の部分がちょっと…。正月早々、己の理解力不足を反省させられましたが、ともかくこれは『資本論』を読まないと分からないのかも。うーむ、いつ読めるやら。

ピエール・ガスカールの『けものたち・死者の時』はまだ半分。読むうちに、やたらと肉の欲望が沸き起こります(この場合は、肉食の欲求)。お肉屋さんの話があるのですが、それ以外でも不思議と生々しい刺激を受けるようです。重くじっとりした物語が多いのですが、描写がなんとも鮮烈。絵みたい。とは言え、必ずしもカラフルではない。どちらかと言うと、いや、はっきりと暗い。最初はちょっととまどいましたが、なんかこの人は好きになるかもしれません。

ミルハウザーの『バーナム美術館』は10年くらい保管した末(またか)、ようやく読みはじめましたが、やっぱりまだ読み時ではなかったのか、3分の1くらいで挫折しております。面白くなってきたところで、急に場面が急変するので、今の私はそこにつまずいてしまっています。惜しい。ただ、この溢れるほどのイマジネーションの連なりは凄いと思う。文字の量も凄い。そのあたりはスティーヴ・エリクソンの感触にやや近いかも。(しかし今のところ私はエリクソンの方が合う)


読書の合間には漫画もかなり読みました。
むしろ、漫画をかなり読みました。

*『マダムとミスター』遠藤淑子(すごーく面白かった。想像以上に)
*『あめのち晴れ』杉原涼子(じわ~っと笑えました。全2巻?なのは惜しい)
*『海獣の子供』五十嵐大介(『魔女』が見つからない…)
*『中国の壺』川原泉(これまた予想以上に面白い。やっぱこの人は凄いな)

などなど。ほかにもいくつか読みました。
漫画はすぐに読めるところがいい。

だけど漫画は、読むのは楽だけども、やっぱり描くとなると大変なんだよなあ。
しみじみ。