半透明記録

もやもや日記

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4月22日 錦市場→仁和寺→龍安寺→今宮神社→祇園

2006年04月24日 | 旅の記録
10:20 4月の下旬とも思えぬ寒さの中、JR京都駅にて友人二人と合流。三人が揃うのは実に久しぶりのことである。

11:10 京都駅からバスの1日乗車券を買って錦市場のあたりをぶらぶらする。早めに昼食を取ろうと思い「黒豆」料理を出してくれるお店へ入るがランチは11:30からと言われてしまう。あと20分か……。仕方が無いので近くをウロウロして時間を潰し、途中「ロンドン焼き」なるものを買って食べてみた。今川焼きの皮をもっとソフトにして中身を白餡にしたような小さなお菓子は美味しくて、焼き立てを入れてくれた紙袋も可愛らしかった。
 結局11:30にはまだ少しはやかったけれど、先ほどの店へ戻ると席へ通されたので、黒豆尽くしの定食を注文した。とても美味しい。黒豆の食前酒まであるとは驚きだ。

12:15 河原町のバス停まで少し歩いて、仁和寺を目指す。仁和寺方面へ行くバスは、考え難いほどに混雑している。そしてその重さのせいなのか、運転技術のせいなのか、非常に揺れる。15分ほど押し潰されながらも何とか仁和寺に到着した。入口には「御室桜 ちりぞめ」の看板がかかっている。ふむふむ。御室桜とはどんなものだろうか。その御室桜が見られるという中門の手前にも色々な種類の桜の木が植わっている。黄緑色の花をつける「御衣黄(ぎょいこう)」やいくつもの花がぼんぼりのように丸く枝先についているものなどはまだまだ見頃だった。その根元にはタンポポや名を知らぬ小さな黄色い花も咲いていた。春だ。
 中門を通るといよいよ「御室桜」が咲いていた。もう何と言うか、とにかく咲いている。ここの桜は大体2メートル半程で背が低く、枝は地面から幾筋にも分かれて広がっている。すのこが敷かれた花の回廊を通ってゆく傍らの木々の間には席が設けられていて(席料500円らしい)花盛りの中で弁当を広げている人々が大勢見られた。テニスコート3、4面分くらいはある敷地にびっしりと咲いている桜の白い花の向う側にお寺の塔がまるで雲の上に突き出しているかのように見えた。なんだか凄いところだった。
 「御室桜」の区画を過ぎると、深緑の苔が生え木々も緑の葉を出し始めている中を今度は何か紫色の花が燃えるように咲いている場所へ出た。紫色のはどうやら「つつじ」の仲間らしい。紫と緑の組み合わせは美しく幻想的だった。ここでも大勢の人々が座ってぼんやりしている。モミジの葉もちょうど出てくる時期だった。葉の根元が鮮やかな赤色をしていて、花も咲いている。秋になると羽付きの種子がなって、そのうちくるくると落ちてゆくということを、二人は知らなかったらしい。そう言えば田舎っ子は私だけなのか。 (種子については「カエデ」参照のこと)

 13:50 次は金閣寺へ行こうか。と言ってバス停に向かいつつ、ついつい龍安寺まで歩いてしまう。仁和寺からは割と近かった。龍安寺といえば、あの石の庭が有名だが、その他の部分もとても美しかった。大きな池に睡蓮の葉が浮かび、白いアヒルが築島の縁をとことこと歩いている。まだその時期には早いのかと思っていたシャクナゲももう花盛りだった。しかしここまで来たのだから、やはり石庭を見ることにする。うむ、枯山水。どういう意味があるのだろうかと考えながら眺めてみたがやはり分からない。それにしても有名なだけあって、人が多い。石庭の前は鈴なりの人だかりで、こういう場所にこんなに人が集まっているというのは、それもまたとても不思議な光景だった。庭の向うにも少し濃い色の桜が咲いていた。石庭の裏手には「侘助椿」が咲いている。椿の名が侘助とは、日本語というのは実に美しい言葉だと感心してしまった。

 15:30 金閣寺へ行こうかと言っていたのは、どうなってしまったのか、次は今宮神社へ向かう。ここは健康を祈願するところらしい。H嬢の健康を祈願する。ありがたい石を撫でたり、人形に名前を書いて納めると良いらしい。さらに、神社を出たすぐのところにお茶処があって、ここでお餅をいただくと一層良いとのこと。とりあえず歩き疲れたので休憩することにした。串に刺さった餅は一人前が15本だと言う。そんなに食えるだろうか、と心配したが、出されてみると串の先にほんの小さな餅がついているだけだったので、余裕でいけた。タレは甘い店と甘くない店があるらしいのだが(道沿いに向かい合って2軒あり、どちらも激しく呼び込みをしている)、我々は甘い店に入った。

 18:00 祇園でバスを降りて、その界隈を土産物を探してまわった。漬け物や柘植の櫛など京都らしいものがいくらでもある。「おうすの里」という梅干し専門店へ入ると、梅ジュースと梅干しを試食させてくれた。私のこれまでの常識を覆すような梅干しの味に、思わずひとつ購入してしまった(写真がその高級梅干しです)。うーむ、商売もうまいのだ。
 「西利」という漬け物屋の2階で食事がいただけるようで、1階に写真付きの品書が置いてある。漬け物をタネにした寿司が箱の中に並んでいる。たいへんに美麗である。というわけで、夕食はこの店に決定した。漬け物の寿司というと、なんだかちょっと可哀想なイメージもあるかもしれないが、さっぱりしているのでとても美味しかった。なにより見た目が驚く程美しかったので、私は日頃の怠慢を反省し、やはり料理は見た目が重要であるということを痛感した。白味噌のお椀も非常に美味しい。京都へ来るとご飯が美味しいから楽しい。

 21:50 河原町から阪急線に乗って梅田で御堂筋線に乗り換える。二人とも何故かうちのすぐそばのホテルを取っているという。うちに泊まればよいものを…。明日は10時に私の行きつけのミスドで待ち合わせて、駅でわかれた。おつかれさまでした。