啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「チングルマ」

2011-08-04 06:14:48 | 山野草

夏の高山植物を代表するものの一つがチングルマ。雪渓周辺の草原や礫地に群れて咲く。今年はアヤメ平で撮った咲き始めたばかりのものを当ブログで掲載した。この花、北アルプスや大雪山などの群落が有名(見たことは無い)だが、結構あちこちで見る。聖岳の東に尾根でつながる奥聖岳に向かう稜線上に小さなお花畑があり、その主役を占めるように小群落を構成していた。やや窪地になっているとは言え、標高で3千メートル近い風の強い厳しい場所に群れていたが、何だかユッタリとフンワリと咲いているように見えた。

「チングルマ」はバラ科の落葉小低木。高山植物。実の形が子供の遊ぶ風車に見立て“稚児車”から転じて名がついたという。白い綿毛のついた実は、先が細く風車に見えるかもしれないが、私には“爺さんのヒゲ”のほうが近いように見える。奇妙な形をしている。草丈でせいぜい10センチほど、花径も1センチ余りと小さいが妙に存在感を意識させられる。


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