啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「菅峰」と「トリカブト」

2011-10-12 09:08:11 | 低山歩き

テレビの番組表で山や自然に関する番組が無いかよくチェックする。この中で世界の名峰など取り上げるケースもあるが、私の場合殆ど興味がわかない。何故かといえば“私が登る可能性がゼロだから”。「秩父の奥にある静かな山」の方が関心がある。強いて言えば、珍しい植物でもあれば最高。展望の山、花の山、静寂の山・・何でも良い。

「菅峰」(1474メートル)は“八ッ場ダム”で有名になった辺り。県西部、長野原町と吾妻町の境にある。幕府最後の勘定奉行“小栗上野介”の領地だった権田(旧・倉渕村)から国道406号線を走り、国定忠治の“忠治地蔵(処刑跡と書いてあったような記憶がある)”の先、大戸を左に分ける。薬師温泉との分岐を右に分けてさらに15分弱。須賀尾峠が登山口。この峠を下れば川原湯温泉方面=八ッ場ダムとなる。

峠の直ぐ手前に1台の車が止めてあり、微かな踏み跡がある。元々“道標のない山”は承知の上。先行者がいると思ったが、クモの巣が払われておらず、この山を目指しているのは私だけかもと思う。適度な傾斜のある斜面を登っていくと稜線に出る。小笹が茂った尾根添いに歩く。歩く人が少ないからだろうが、数メートル先は笹に覆われており、登山道は見えない。両サイドが深い谷となっており、谷に下りなければ問題ない。

40分弱で中間峰(1268メートル)。さらに露岩が多い場所を2箇所ほど登り、左手に山頂が見える直下の鞍部に下る。ここからは道のはっきりしない急登となる。踏み跡が少ないうえに笹が生えており、ルートの発見に最深の注意。肝心の場所にはテープで目印があるが、微かな踏み跡が分かれている場所が多く1人だと不安。

中間峰から40分ほどで山頂に着いた。山頂への鞍部も笹に覆われており、道は殆ど見えない。展望もなし。西南のカラマツ林の樹間から浅間山?が見えた。三角点と枯れた木に名刺大の小さな山名プレートが貼ってある場所で昼食とした。

降りるときの目印にしていた「トリカブト」と一株のリンドウ。花はこれだけしか咲いていなかった。紅葉にも早く寂しい山だが、静寂と適度のスリル感、疲労感に満足。ミツバツツジもいっぱいで春にまた行こう。


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