啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「セツブンソウ」

2016-03-10 18:17:32 | 山野草
 「セツブンソウ」  (節分草) キンポウゲ科
 当家からおよそ70キロメートル、そこは埼玉県秩父郡小鹿野町、セツブンソウ自生地。今から10年位前、夫と共に訪れた地だ。その時、記念にと、1鉢求めたセツブンソウは、今は絶えてしまった。何としても、もう一度見たいと思い、秩父の友人Tさんに連絡したところ、快く同伴することを引き受けてくれた。当日(8日)は、4月から5月頃の暖かさ。杉の花粉にも歓迎されたが、セツブンソウも満開。名は、節分の頃に花を咲かせることに由来。しかし、実際は少し遅い。もうすぐ、花も終わり、果実ができ、実がおちる。スプリング・エフェメラルと呼ばれるように、春のはかなさを代表する花。草丈、約10cm、5枚の花びらは、今にも風にふきそばされそうなほどの頼りなさだが、可憐で上品そのもの。まして、苔と共に生えている花姿は、言葉にたとえ得ようのない美しい佇まい。5枚の花びらの他に、6枚も発見。12枚の花びらもあるという。訪れた記念に、1鉢買おうとしたが、すでに売り切れ。ざんね~ん。と、近くで、友人Tさんと話をしている、品のよさそうな男性。私が、この地を訪れた事情とおもいを伝えると、その男性は知人に連絡してくださった。さらに、そのお宅まで、車で送ってくださったのだ。ありがたいことに、複数鉢譲っていただいた。他人に、こんなにも親切にしていただき、感激でいっぱいでした。Tさん手作りのちまきにも、舌鼓をうったのは、言うまでもない。帰宅途中、友人、Uさん宅でもおもてなしを受け、心豊かな人たちに囲まれ、花にも恵まれ、幸せなひと時を過ごした一日だった。
 
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