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啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「エンレイソウ」

2012-04-13 12:52:32 | 山野草

季節の進み方が何だかおかしいような気がする。ヤマザクラはソメイヨシノが咲いた後に素朴な花を咲かせると思っていたが、ソメイヨシノが満開になったばかりの藤岡・金井城址で、もうヤマザクラが咲いていた。春の到来が遅れるトキの島でも、風の当たらない谷筋のではエンレイソウが濃い緑の葉を広げていた。高山や北国並みに、春の到来が一挙にやって来そうな気がする。

「エンレイソウ」はユリ科エンレイソウ属の多年草。少し湿り気のある肥えた林の中で早春に茎を伸ばし、先の部分に濃い緑の3枚の葉を広げる。草丈はせいぜい2,30センチで、輪生する葉の中央から花柄を伸ばし、黒紫というか濃いこげ茶色の独特の花を付ける。

和名は漢字で書くと「延齢草」。齢(よわい)を延ばす草という意味でめでたい意味をもつ。由来は判らないという。中国では根の部分を胃腸薬や催吐剤などの薬草として使う。ただ、サポニンという毒素を持っており、量が多すぎると害を与える。トキの島では私が子供の頃、この野草を“クロンボウ”と呼び、実が黒く熟すと食べていた。美味しいものではないが、甘酸っぱい味がしたような記憶がある。噛み潰すと口の中は紫色になったような記憶もある。


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