啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「見えない花」

2021-09-13 11:06:16 | 庭の花木
「イチジク」 クワ科
 秋といえば果実。梨、ぶどう、栗、桃、柿など果物が舌を唸らせる。当家に1本のイチジクの木。大きく成長することを嫌い、毎年かなり枝を落としてしまうが、それでも忘れず実をつけてくれる。しかし花は見たことがない。イチジクを「無花果」と書くが、花がないわけではない。熟した実を割り内側を見れば、白い果肉のさらに中にはプチプチした小さな粒。一般的に食べる部分は花嚢。この花嚢の中で小さな花を咲かせているという。従って、花は実の中に包まれ、外からは見えない。このような花のつき方を隠頭花序というらしい。ということは、やわらかく甘~いあの実は花ですよね。以前、トルコに旅した時、店先に❝所せまし❞と並んでいた乾燥イチジク。正直に言えば、美味しいという感覚は少なく、やっぱり「生に勝るものはない」と思ったものだ。
 悩みの種は害虫カミキリムシ。気がつけば、土のあちこちに木くず。枝をかじられたり、幹を切れば空洞が!イチジクの木は甘いのでしょうか。スプレーの殺虫剤を注入するが、敵は手ごわい!
コメント (3)
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