啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「蕾も膨らんで」

2016-03-01 08:59:13 | 庭の花木
 「ハクモクレン」 モクレン科
 3月、弥生。もうすぐ桃の節句。雛人形を飾り、桃の花、白酒・・・昔、母が紅白のひし餅を作り、ひな壇にそなえた事を、昨日の事のようにおもいだす。♪ 「明かりをつけましょ ぼんぼりに・・・」懐かしい歌がきこえてきそうだ。ところで、3月3日という日どりは、月の数と、日の数を重ねて祝日とする、中国の重日思想の影響で、日本では古くから、3月の初めに物忌みをし、みそぎをしてけがれを祓う習慣があったようだ。その時に、人形を作り、それにけがれを移したのが、雛祭りの起こりであることが、書物に記されてあった。
 昨夜から、強風。晴天であるが、風は冷たく空気は乾燥。各地で真冬並みの寒さ、とのニュースが伝えられている。彩のない冬の季節に、自然に咲いている花をアップするのは、少々苦労するのだが、何とか乗り切れそうだ。やわらかい春の光をうけて、ハクモクレンの蕾が大きく膨らんできた。この頃の花姿が一番好き。持っているエネルギーを花びらの内側にたくさん溜め、咲くその瞬間までじっと耐える姿。何とけなげで神秘的な事か。蕾は、太陽の光を受け、南側から膨らむため、その花先は北側を指す。花びらは、少し厚みがあり、清楚な白色。当家には、花びらが紫色の紫木蓮もあるが、こちらはもう少し遅くなってから咲く。