啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「フジバカマ」

2013-10-30 14:16:04 | 庭の花木
「フジバカマ」  キク科

「秋は夕ぐれ。夕日のさして、山のはいと近うなりたるに 烏の寝どころへ行くとて・・・・・」と枕草子に記されているように、秋は何といっても夕暮れが美しい。夕日が照り、山の稜線が近くなった頃に、烏がねぐらに帰って行く様子は、昔も今も変わらず、しみじみした風情がある。おそらく、今日の夕暮れ時も、美しい秋の景色が楽しめることでしょう。そして、この秋の景色に似合う花「フジバカマ」。名前の響きが何とも耳に心地よい。花の色が淡い紫色で、花弁の形が袴のようであることから、この名がついたらしい。全く私的な感覚だが、花が可愛らしく、美しいと思うのは、やはり咲き始め。もちろんフジバカマも同じ感覚。花言葉が多数あり。「ためらい、遅延、躊躇、あの日を思い出す、優しい思い出」。言葉を全部つなげてアレンジすれば詩の一つも書けそうだ。