啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「恋人岬・・センニンソウ」

2017-09-03 14:37:02 | 旅行
「センニンソウ」  キンポウゲ科
 駅で待ってくれる人がいるかと思えば、電車に乗っていても、嬉しく心がはずむ。高崎から1時間足らず、長岡駅で迎えてくれたのは、IさんとNさん。昨年、12月以来の再会だ。旅ともなのだが、まるで昔からの友達のように親しんでいる。彼女たちは、私のために、いろいろプランを考えてくれた。向かった先は、柏崎市、木村茶道美術館。古書画、陶磁、茶道具など展示されているが、お茶室もあり、、ここで一服。個人的には、こうした空間は、すぐに脳波が変わる。常は美術館で、ガラス越しに見ていた名碗を、実際手にとり、お茶をいただける幸せ・・。贅沢な時間だ。”使ってこその道具であり、使わなければ、道具は死んでしまう”とはいうものの、緊張感は高まる。残暑から初秋を愛でるお茶室のしつらえに、美の世界を堪能した。
 続いて、恋人岬。恋愛成就のスポットとして有名な場所という。柵に2人でプレートをつけると、将来むすばれると言われているらしい。恋人のねがいを受け止めてくれそうな美しい岬。近くの魚市場で、食材を購入。Iさん宅で料理。腕前も、さすが!うまい!
 長岡で、こだわりの湯といえば、寺宝温泉。ぬる~いお湯にゆっくりつかり、あわの効能で、体の毒素も流失。心もピュアな気持ちになりました。
 ”3人寄れば姦しい”というが、まさにその言葉を絵に描いたよう。よくしゃべった。話が尽きない。もちろん、美肌談義も忘れない。Iさん宅に泊めていただいたが、ご主人様にはご迷惑をおかけしました。お酒もおいしかったのです。なんといっても、大吟醸ですから。
 恋人岬で、目に入ったセンニンソウ(仙人草)。花からは、仙人は想像しにくいが、花が終わると、ヒゲのような毛をつけることからの命名という。おいしげる緑の草の中で、白い花が美しく光を集める。つる草で、枝がグングンのび、草丈は3mにもなるという。日本全土に分布。有毒植物。花言葉「安全、無事」など。有毒なのに、安全・・?。
 恋人岬。後ろに見えるは米山。
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「千枚田」

2017-07-04 11:59:31 | 旅行

北陸の空気を吸いに…。妹と久方ぶりに訪れたのは、名湯、和倉温泉。あの有名な“ホテルk”という訳にはいかなかったけれど。何度か訪れた場所であっても、新たな観光地に出会えたり、以前、自分が記憶していた話や映像が、地域の人から改めて話を伺っていくうちに、うまく繋がったりすることがあるので、旅は楽しい。
今回は、純粋に観光。しかも、非常に単純。千里浜を車で走るのを体感したい。ある番組のTV放映を観て、いつか、いつかと思っていたが、ついにチャンス到来。しかし…当日の早朝、スマホに緊急エリアメール。北陸大雨警報。あ~あの砂浜ダメかも?ところが、神様、仏様もいらした‼渚ドライブウェイ通行可。波打ちぎわを走り、満足度100パーセント。感動!
こちらは、白米の千枚田。濃い緑色した小さな棚田。世界農業遺産に登録されているという美しい棚田。思わず、千枚田コシヒカリを購入。つやと粘り、甘さのある美味しいお米でした。
お互い気を遣わない、言いたい放題の姉妹の旅。また、次回を楽しみにしている。
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「ヨーロッパへの旅  2」

2016-12-26 10:10:13 | 旅行
 建築物の世界遺産は、どれもこれも大きすぎて、カメラにおさまりきれない。ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式、ロココ様式・・覚えようと思えば、もうたいへ~ん。毎日、教会を見学、ガイドの説明を聞き、昨日みたのも忘れてしまいそうな勢い。なれど、中世栄えた美しい街並みや、教会の荘厳さ、はっと息をのむほど美しいステンドグラス。その当時の、権力者の象徴、というべき建造物が、歴史の変遷を今に伝えている。
 ライン川クルーズで、楽しみにしていたのは、かの有名なローレライ・・のはずだったのだが・・高校時代抱いていた乙女心を無惨にも打ち砕かれ、え~っ、そんなぁ~。高さ、132mのローレライの岩がそびえているだけ。ロマンチックなあの歌のイメージはどこに?しかし、ライン川河畔には、古代ローマ時代に建てられた城や塔が、その美しさをとどめている。
 1つだけ、全体像をカメラにおさめられたのは、キンデルダイクの風車。ネーデルランドといわれたこの土地は、国土の4分の1が海抜0m以下で、水害対策に力を入れてきた。風の力で羽を回し、その動力で水車を回し、水をくみ上げ、運河へ運ぶ。風車群の中には、人が住んでいる様子もうかがえた。

ローレライの岩
 高さ、132m、川幅が狭くなり、流れも急になる。伝説によると、船乗りはここへ来ると、岩の上に立つ金髪の水の精の美しい姿と歌声に魅せられ、つい気をとられたとたん、岸壁に突き当たり、水に消えてしまったという。

ローレライの岩の彼方、川岸に、水の精の像
 4カ国、13都市、10の世界遺産、9つの名画観賞、だいぶハードな旅だったが、書物でなく、実際その場所に行き、ワクワクしながら、自分の目で歴史物をとらえるという実感は、充分に満足できるものであった。
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「ヨーロッパへの旅  1」

2016-12-23 14:39:54 | 旅行
 「ドイツ ルクセンブルク ベルギー オランダ」
 夜のとばりがおりました。数百年、あるいは、千年以上にわたる建築の、歴史を紡ぐ柱や壁に、光が影を落としていく。時を告げる鐘の音は、それぞれの時代を生きてきた人々に、さまざまなものを伝えたに違いない。喜び、悲しみ・・石が造り出した建造物は、それらを全て吸収し、今を生きる私たちに、長い歴史を伝えている。夕刻になれば、時には霧が出て、高い塔や教会を、闇のヴェールで優しく包み込む。
 10の世界遺産と9つの名画観賞。レンブラント「夜警」 「デュルプ博士の解剖学講義」。フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」 「牛乳を注ぐ女」 「手紙を読む女」 「デルフトの眺望」。 ルーベンス 「キリストの昇架」 「キリストの降下」 「聖母被昇天」。教科書でみた名画を、まさに自分の目で確かめたという実感と満足感。「フランダースの犬」のネロ少年が一目見たいと憧れたルーベンスの絵画は、アントワープ、ゴシック建築のノートルダム大聖堂。子供の頃に涙して読んだ感動を思い出す。鑑賞時間が実に少なく、消化不良を起こしたが、それでも、そこに行かなければ味わえない時間と空間は、格別な満足感がある。あちらでは、名画といえど、フラッシュをたかなければ写真OK。アムステルダムでは、自由時間に「ゴッホ美術館」を訪れた。ここだけは、写真不可だけれど、日本のように混雑することもなく、楽しめた。
 写真をアップしたのは、ブリュッセル。世界で最も美しい広場といわれる中世の面影を残す、世界遺産、グランプラス。クリスマスマーケットでごった返す人の波。夕刻、5時頃からプロジェクトマッピング。思わず歓声! 13都市を訪れたが、どこもクリスマスマーケットで賑わう。寒いけれど、グリューワインをのみ、身体を温める。楽しいクリスマスマーケットなのに、ベルリンでは悲惨な事件。デュッセルドルフに向かう朝、ニュースを耳にした。
 ほぼ同じコースの旅は2度目。今回は、長岡のIさんご夫妻、Iさんの友人のNさんと私の4人組。Iさんにお誘い頂き、また旅ができた事を感謝している。初めてお会いしたNさん、気さくで、気の付く優しい女性でした。長旅で、やや疲れ気味。11時間以上の飛行機は閉口。それでも懲りずに、また行きたくなるのは何だろう・・・。
 追伸 muto様
 リンゴのコメント、ありがとうございました。暫くパソコン開かなく、気がつきませんでした。子育てでお忙しい中、読んでくださり、感謝です。


 
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「伊勢 志摩 鳥羽への旅」

2016-10-26 18:31:13 | 旅行
 一生に一度はお伊勢参り と古くから言われるように、江戸時代では、6人に1人は伊勢を目指したという。当方、遅ればせながら、ようやくお伊勢参り。本当は、式年遷宮の年にお参りしたかったのだけれど。
 あの有名な木造の宇治橋をわたり、五十鈴川で手を清め、耳に心地よい砂利道を踏みしめる事しばし。ここは、深い森に囲まれた神秘的な空間。一段一段、石を踏みしめ、内宮 正殿で参拝。おごそかな・・といいたいけれど、とにかく、人の数が多い。アップした映像は、ほんの瞬間。現在は、交通機関が発達し、何の苦労もなく、お参りができるが、しかし、その昔、遠方より、自身の足だけを頼りに、数十日もの長い間歩いて、ようやく、この正殿にたどり着いた時の、人々の気持ちはいかばかりか・・・。旅の苦労もあったろうに・・、途中で悲しみもあったかも知れない。それらが、この石段の、一つひとつに吸い込まれていったのだろう。人生、長く生きていると、神様にお願いしたい事、たくさんあるけれど、年間、800万人も訪れるようだから、私の願いは、叶えていただけそうもない。「お伊勢参りに来ることができました」 という感謝の気持ちだけをお伝えした。
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「そうだ 京都へ行こう」

2015-11-04 17:06:07 | 旅行
 幼なじみと京都、奈良への旅。旅の前夜は、ホームカミングディにあわせ、サークルの先輩や仲間たちと夜遅くまで宴。翌日、早朝、寝不足のまま新幹線に飛び乗った。今回の楽しみは、10月24日~11月9日まで開催されている、正倉院展と10月30日~11月3日、わずか5日間しか一般公開されていない京都御所。
 正倉院は、東大寺の北、奈良時代に建てられた倉庫。聖武天皇が756年に亡くなり、悲しんだ光明皇后が、天皇の愛用品を東大寺大仏に収めたのが始まり。それらの品々を、東大寺の倉庫である正倉院で保存。教科書でおなじみの建物だ。約、1200年以上大切に守られてきた品々のほんの一部が、奈良国立博物館で一般公開されている。どれもこれも、初めて目にするものばかりであるが、“紫檀木画槽琵琶„(したんもくがかそうのびわ)は、特に印象的。紫檀、象牙、黒柿などを組み合わせ、花の文様を作りだし、細やかなデザインや色合いの美しさは魅力的だ。シルクロードをとおり、1200年の時空を超え、天平の文化に触れたひと時であった。
 京都御所一般公開は、春と秋の年2回。今までタイミングが合わなかったが、今回、ようやく訪れることができた。紫宸殿、清涼殿など、雅な世界に、ただうっとり。
 祇園をどり・・これまた“はんなり„。人力車に乗り、嵯峨野竹林の旅も思い出の一ページだ。時には、こんな時間も楽しい。そして、ハプニングの天龍寺。本堂の拝観をすませ、法堂、入り口で靴をぬいでいると、突然、法衣をまとった方に声をかけられた。「もう少し、早く来ればよかったのに」と。後で、そこの職員に伺うと、なんと住職とのこと。法堂の天井は、加山又造の「雲龍図」が描かれている。これは承知していたが、そこで住職が、仏法を説いているという事を初めて知った。二言三言話をしているのを、遠くから見ていた友人が「こんなところにも、知っているお坊さんがいるのぉ~」。恐れ多くて、とんでもありませ~ん。因みに、“雲龍„というお菓子は大好物。
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「山形にて」

2015-07-01 20:24:24 | 旅行
 42年ぶりに訪れた山寺、立石寺。「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」 松尾芭蕉の句、奥の細道で、あまりにも有名な山寺は、夫と初めて旅した思い出深い場所。山の自然に沿って作られた参道は、昔から修行者の道。登山口から奥の院まで1000余段。一段一段登ることにより、煩悩が消滅され、幸福になれるというが、友人と私は青息吐息で、まさに一段一段かみしめるように登って行けど、煩悩はいっこうに消えず。 42年前、12月末、山寺はかなりの積雪。当日は晴天で、友人と3人。しかも私の靴はパンプス。それでも奥の院まで登ったと記憶している。ところが・・・下山してみると、靴の片方のヒールがない!!3人で大爆笑したのを、昨日のことのように思い出し、友人と共にその話に花が咲く。「1000段なんて、ジョウ~ダンじゃないよ~ん」と言いながらの参詣。煩悩が消えるはずもない。
 ところで、友人宅は、最上川まで徒歩2分。涼やかな風に吹かれ、最上川の堤を散歩するのは至福のひと時。しかも、ネコも一緒。首輪に長い紐をつけ、気ままに歩くのだが、その姿が滑稽。犬の散歩は理解できるのですが、ネコちゃんねぇ~?しかも、このネコちゃん、ものすっごく早起き! 3時30分ですよ。 数日間寝不足。しかし、久方ぶりに旧友と再会できたのは、楽しいひと時だった。
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「キングサリ」

2015-05-03 21:16:53 | 旅行
「キングサリ」 (金鎖) マメ科
 青の絨毯「ネモフィラの丘」、春の花めぐり「足利の大藤、白藤のトンネル」と題したバスツアーに参加した。ネモフィラの丘は、茨城県ひたちなか市にある国営公園。ここは、太平洋岸に位置し、まさに、海と、空の青と、ネモフィラのブルーと青一色。可愛らしい花々が群生し、450万株のネモフィラは圧巻だ。
 足利の藤は、栃木県天然記念物の大藤、八重藤そして白藤のトンネルなど、甘くやさしい香りに包まれ、華やかでつややかな藤は、この世のものとは思えない美しさだった。そして、ついに見つけたキングサリ。別名、キバナフジともいわれ、フジのような房に、鮮やかな黄色の花が咲くので黄花藤。また、金色の鎖のような房が、ぶら下がって咲くので、Golden Chain。花房は、30cm位。フジとキングサリの違いは、専門的には知らないのだが、一つには花房の長さ、もう一つは葉の付き方。1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形の3出複葉。キングサリは名前も興味をひかれるが、鮮やかな黄色の目立つ花なのに、フジのあでやかさとは違い、少し、もの悲しさを漂わせる美しい花だ。
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「妙義山」

2014-11-14 16:18:25 | 旅行
 賢人会(夫の友人仲間)に誘われ、奥様方と1泊2日の小旅行。今回は妙義山。妙義山は、赤城山、榛名山と共に、上毛三山の一つで、独特な奇峰、怪石に目を奪われる山だ。日本三奇勝の一つでもある。老体ばかりで、山登りというわけにもいかず、御木戸展望台からさくらの里、石門入口に通じる山の神の道、関東ふれあいの道の一部を散策するコース。春は、ソメイヨシノ、ヤマザクラが5000本も咲くという。今は紅葉が見ごろ。山の上は、葉が落ちてしまったが、散策コースには燃えるようなカエデの美しさが目にやきついた。群馬県にある上毛かるたには、「紅葉に映える妙義山」と詠まれるほど、紅葉が見事だ。日当たりの良い場所ではリンドウが目を楽しませてくれた。
 宿は、かねてから、泊まってみたいと思っていた妙義グリーンホテル。テーブルを囲み、皆で頂く食事は最高! 水墨画、書の得意なIさん、詩を詠むHさんは本も出版している。そして、全国を飛び回っている竹細工の先生Yさん・・・皆さん、文化の香りがする方々ばかり。夕食後、恒例の竹細工教室。繭玉の様な形の中に鈴を入れたストラップ作り。細かな作業に四苦八苦。あまり、授業態度の良ろしくない生徒たち(?)を相手にYさんは、全員素晴らしい作品を完成させてくれた。さらに、話題は、、東アジア問題に及び、議論。さすが、賢人揃い。
 翌朝、久方ぶりに早起き。朝日が、妙義山、ゴルフ場と、紅く染めていくグラデーションの美しさに、しばし見とれてしまった。
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「トチノキの果実」

2014-09-26 11:11:49 | 旅行
「トチノキ」 トチノキ科
 所要があり、稲敷、ポティロンの森へ行った。キバナコスモス、バラたちがお出迎え。のどかな牧場で、動物たちとのふれあい、森の体験(食体験、クラフト体験)など楽しみにして行ったのだが、平日でもあり、ほとんどが休業状態。それでも森の空気はさわやかで、心地よい。園内には、様々な樹木があり、なかでも、群を抜いて、高いトチノキは果実がたくさん実っていた。果実は球形。熟すと3列して、光沢のある赤褐色の種子がはぜる。これは、縄文時代から重要な食料で主食の一部。形は栗によく似ているが、味は苦く渋いので、アクを抜いて食べる。「栃餅」は有名。
 トチノキと同じ仲間でセイヨウトチノキがフランス語で「マロニエ」。パリの並木で有名。だいぶ古い話になるが、夏の盛り、マロニエの木陰でお茶したことが懐かしい。
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