芸術には疎く、特に美術関連は幼稚園児並みと自覚している。美術展など、誰かさんに無理矢理?動員されなければ、全く無縁の存在だった。海外を旅行して、昔、教科書に載っていた彫刻や絵に接してドキッとすることがある。今度の旅で、ピカソの「ゲルニカ」には感激した。美術の展示会には良く出かける当家の誰かさんも・・平山郁夫画伯の“「ナーランダの月」に出合った時と同じ。涙が出るほど凄い感動”と最大級の感激を得たようだ。
ツアー最終日のマドリッド観光は、ピカソ、ダリ、ミロなど20世紀の現代美術を集めた国立美術館「ソフィア王妃芸術センター」。ヨーロッパ3大美術館にランクされ、ベラスケスやゴヤ、エル・グレコ(スペイン3大画家)など展示するプラド美術館が中心。世界遺産のトレドのカテドラル(大聖堂)や小さな教会にある“この絵を機に、グレコの作風が変わった”とか言う立派な絵の見学は“おまけ”になってしまった。
夕食は「フラメンコディナーショウ」。ツアーで親しくさせていただいたご夫婦と共に“かぶりつきの最前線”に陣取った。ジプシーダンサーのロングスカートがタップを踏むときや激しく回転する際に起きる振動や微妙な風でなまめかしく感じる??!!友人の奥様は「スカートがご主人の頭をなでるのでは??」と心配されたとか・・・。ゲルニカの感激を現実の世界に引き戻し、これが終われば帰国・・・となる区切りのイベントでした。
美術音痴の私でも「ゲルニカ」に心を奪われた。ファシズムの色濃いフランコ総統よりパリ万博のスペイン館に展示される絵を依頼されていたピカソ。筆は進んでいなかった。内戦状態のその頃、フランコを支援するナチスの空軍がゲルニカの町を空爆。これに怒ったピカソは1ヶ月で1千枚の絵を書き上げ、1枚の絵にまとめたのがゲルニカだという。※素晴らしいガイドさんの説明でしたが、この程度しか理解できていません・・失礼。
プラド美術館ではベラスケス、ルーベンス、レンブラントなど名前だけ知っている画家の作品に触れて感動。出かける前にテレビ東京の美術番組で取り上げていたゴヤの「裸のマハ」「着衣のマハ」には、本物に接したと言う満足感が得られた。