啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ヨーロッパへの旅  2」

2016-12-26 10:10:13 | 旅行
 建築物の世界遺産は、どれもこれも大きすぎて、カメラにおさまりきれない。ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式、ロココ様式・・覚えようと思えば、もうたいへ~ん。毎日、教会を見学、ガイドの説明を聞き、昨日みたのも忘れてしまいそうな勢い。なれど、中世栄えた美しい街並みや、教会の荘厳さ、はっと息をのむほど美しいステンドグラス。その当時の、権力者の象徴、というべき建造物が、歴史の変遷を今に伝えている。
 ライン川クルーズで、楽しみにしていたのは、かの有名なローレライ・・のはずだったのだが・・高校時代抱いていた乙女心を無惨にも打ち砕かれ、え~っ、そんなぁ~。高さ、132mのローレライの岩がそびえているだけ。ロマンチックなあの歌のイメージはどこに?しかし、ライン川河畔には、古代ローマ時代に建てられた城や塔が、その美しさをとどめている。
 1つだけ、全体像をカメラにおさめられたのは、キンデルダイクの風車。ネーデルランドといわれたこの土地は、国土の4分の1が海抜0m以下で、水害対策に力を入れてきた。風の力で羽を回し、その動力で水車を回し、水をくみ上げ、運河へ運ぶ。風車群の中には、人が住んでいる様子もうかがえた。

ローレライの岩
 高さ、132m、川幅が狭くなり、流れも急になる。伝説によると、船乗りはここへ来ると、岩の上に立つ金髪の水の精の美しい姿と歌声に魅せられ、つい気をとられたとたん、岸壁に突き当たり、水に消えてしまったという。

ローレライの岩の彼方、川岸に、水の精の像
 4カ国、13都市、10の世界遺産、9つの名画観賞、だいぶハードな旅だったが、書物でなく、実際その場所に行き、ワクワクしながら、自分の目で歴史物をとらえるという実感は、充分に満足できるものであった。
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