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気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

『マザーウォーター』

2010年10月31日 19時21分00秒 | ときどき,映画
 映画『かもめ食堂』『めがね』『プール』を手掛けてきたチームが第4弾として『マザーウォーター』を作ったというので,早速見てきました。

 “マザーウォーター"とは,ウイスキーを仕込む時に使う水のことだそうで,今回出演の小林聡美さんはウイスキーしか置いていないバーを,市川実日子さんは豆腐屋さん,小泉今日子さんは珈琲屋さんを営み,みんな水を使う商売で新しい土地で生活を始めました。

 舞台は,大きい川と街中に水路も流れているのは京都のようで,この街の良い雰囲気を3人の女性も感じて住み付き,日々の暮らしの中でそんな感じを少しずつ体に感じ始めている毎日を,映画では淡々と描いています。

 私も川のそばで育ったので,今回の舞台のような街を見るととても懐かしさを感じますし,昔は,親戚でも何でもない近所の子どもの面倒を街の人達はみてくれたものです。

 私の家は商売をしていて子どもの面倒を見るのが大変だろうということで,近所の方が小学校に入る前の姉を朝から夕方まで預かってくれていたそうで,今回の映画を見ながら,銭湯屋さんのポプラちゃんという赤ちゃんを,街のみんなが面倒を見ている姿は,忘れかけた昭和30年代の日本を見る思いがしました。

 3Dや派手なアクション,CGを駆使した映画が多い中で,この映画は,水が流れ,綺麗な水を使った生活をする,日々の静かで平和な暮らしが描かれていて,見ていてホッとする映画でした。

 今回も,やはりフードスタイリストの飯島奈美さんが手がけているそうですが,映画の中の豆腐,カツサンド,かつ丼,グラタン,かき揚げそして水割りが美味しそうで,映画の後,家で豆腐と水割りは絶対に必要になりそうです。

 小林聡美さん演じるセツコさんの飾り気のない小さなバーは,カウンター席だけで,メニューは,ウイスキーしか出さないけれど,オーダーされてからグラスに大きな氷を入れ,マドラーで丁寧にかき混ぜてから水を入れて,再度丁寧にかき混ぜる様子は何度も出て来ますが,これを見ていると,美味しい水割りなんだろうなあと思いました。(水割りの銘柄は“山崎"だから当然おいしいだろうなあ)

 映画の中では,台詞がそんなに多くはなかったのですが,言った言葉が心に留まる味わいの有る言葉だったり,発した言葉に余韻が残ったり,さり気ない台詞が光っていましたし,女優さん達の気持ちの良い,力の抜いた演技が心地良かったです。

 映画の最後で,セツコさんの店にポプラちゃんを引き取りに来たのは,お母さんかな?
 大貫妙子さんが作詞作曲したエンディングのテーマは,最後しか聴けないのが勿体ない気がしました。

 『マザーウォーター』のポスター


 川を見ている2人(公式HPより)


 仲良くなったウイスキーバーのセツコとコーヒー店のタカコ(公式HPより)


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (外野の住人)
2010-10-31 23:17:37
映画は暫く観てないですね。
小林聡美さんにKyon×2は、何かのテレビで観ましたね。映画に共演していると言うことでした。
これがその映画だったのね。
小林聡美さんは,金八先生時代の五月蝿さとは打って変わって,良い役所を演じる女優さんになりました。
仲が良いのが,もたいさんといってました。

kyon×2は相変わらず可愛いが似合いますね
昔はレコードも持っていましたが,いつの間にか弟に取られていたっけ

たまには映画も観に行かなくっちゃね
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re:Unknown (外野の住人) (nowhappy)
2010-11-01 06:32:11
 外野の住人さん,コメントありがとうございます。
 このシリーズは,小林さん,もたいさん,市川さんは常連で,Kyon×2は初めて(前にちょい役で出たような気がしますが)のようで,映画の舞台は違いますが,雰囲気というか味はいつも同じように良い感じを出しています。
 映画には映画の味があるので,暇を見て是非映画館も訪れてみて下さい。
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