安スギると
こういうのは良くないと
コレではますます国が衰退すると
赤い彗星は強く語っていた
新宿も甲州街道
いい加減歩いて
そろそろ暗がりに突入かという
まさかこんなところに
激安肉酒場が
存在しているとは知らなんだ
というのはウソで
知っていたけど駅から遠スギていた
というのがホントの話
いわゆる
肉版の晩杯屋
みたいなことか
ステーキを肴に
サシで飲むなんてのは
初めてのことかもしれない
いやしかし
しっかりと都度調理なミディアムレア
50gのステーキが290円という
こういうのは良くないと
コレではますます国が衰退すると
赤い彗星は繰り返していたかもしんまい
そんな国家衰退を牽引するかのような
20代と思しきリーマン4人組
まさかのこのご時世に
エグザイルもクリビツレヴェル
ジョッキをテーブルに打ち付けるような一気大会
怒りもしない
怒られもしない
だから続けるという小学生マインド
デシベルはエスカレートして
クレイジーゴナクレイジー
赤い彗星の彼もしくは
青スジを膨らませたランバ・オレか
そろそろどちらかが
ビームサーベルを振り下ろさんというところで
当然のように砕け散るジョッキ
固まる空気
静止する地球
しかるに
秒で動き始めるザ・ワールド
ようやく
「気まずさ」を思い出す
4人組のウチ1人
白い目の渦中のど真ん中にいることに
いまさら気付く君と君と君もだよ
やはり290円のバーグは
圏外に肉汁してしまうほどに
破格のオツマミが
いちいち炸裂していたりして
こういうのは良くないと
安スギるから子供が暴れるんだと
赤い彗星は繰り返していたのでした
熱量が燃えスギている
鉄板牛焼肉もやはり390円と
安スギじゃ (ﾟдﾟlll) ないっスカ！！
三島由紀夫あたりが
国家を憂いて暴れた末に腹を切るのが
果たして正解かどうかは分からないけど
メシが安スギて
ガキが大騒ぎするという
いた仕方なしの現世の不整合を
故人が嘆くのは間違いなしということで
 | からっ風野郎 三島由紀夫 |
 | 肉体の門 かたせ梨乃 |
 | 若きサムライのために (文春文庫) 三島 由紀夫 文藝春秋 |
