暑い日が続く中、川遊びをする子どもの水難事故に注意が必要です。 発生場所は河川がほぼ半数と
海や湖を上回り最も多い。 浅瀬で水遊びをしていて流されるケースも多く、油断はできない。
夏休みに多発する傾向があり。専門家は「大げさと思わずにライフジャケットを着用することが命
を守る」ことと訴えています。
7月上旬、愛媛県西条市の川で10歳の女児が溺れて死亡した。 県警によると、家族で現場近く
の公園に来ており、川遊び中だった。 現場付近では10年前にも高校生が死亡した。
「急に深みが現れることがあります」「ここには、入ってはいけません」。 福岡県宮若市や国土
交通省遠賀川河川事務所などでつくる水難事故防止のための協議会は7月までに、過去に事故が
起きた河原など市内20カ所に注意を促がす看板を設置した。 市内の犬鳴川では2023年7
月、女児3人が溺れて亡くなる事故が起きた。 宮若市によると、当初は浅瀬にいた女児らが遊
んでいる間に深みにはまったという。
公益財団法人「河川財団」(東京)が警視庁の統計をもとにま
とめた事故概要によると、03~23年の間に中学生以下の
子どもが亡くなった水難事故(行方不明含む)のほぼ半数は河川
で起きており、海(22%)や湖沼池(13%)より多い。
同財団が報道などを基に集計した河川や湖の水難事故約35
00件のうち、大人が引率や監視をしていなかった事例は3
11件あり、このうち4割(132件)は浅い場所で水遊びや
魚捕りをしている時に起きた。 132件を原因別にみると、
5割は「水深の変化に気付かずに深場に立ち入った」。3割
は「滑って転倒、速い流れに足を取られて転倒した」だった。
同財団によると、秒速2㍍の流れでは大人の膝程度(50㌢)
の深さでも両足に30㌔ほどの負荷がかかり、足を取られる
可能性がある。河川に設置された橋桁や取水ぜきなどの構造
物の周りもリスクが高い。急な深みや複雑な流れが発生する
ためだ。 水難事故は同じエリアで繰り返される特徴がある。
岐阜市中心部から車で20分ほどの距離にある長良川の千鳥橋付近では20年間に9件の事故が発
生。 荒川の上流や相模川の中流など全国の46カ所で10年間で3回以上事故があった。
岐阜県はホームページで「河川は自然そのもので安全は一切保証されていない」と強い表現で注
意を呼びかけている。
公益法人社団「日本水難救済会」(東京)の”遠山理事長”は「水の事故は備えさえあれば起きずに済
むものがほとんど。 家を出る前に遊びに行く川で過去にどんな事故があったかを調べてほしい」
と訴える。 河川財団がホームページで公開している全国の水難事故マップなどが便利だ。
遠山理事長は「川遊びにはライフジャケットが不可欠。 ホームセンターなどで安価に手に入る
ので、保護者も陸から監視するのではなく、自身も着用して子どもと一緒に水に入ってほしい」
と話す。 そのうえで、万が一、流された場合にはあおむけになり、手と足をゆっくり動かしな
がら助けを待つとよいとしている。
今は川で遊ぶ機会が少なくなっているので、慣れずに事故になってしまうこと多いのかもしれない。
遊びにも やはり基本というものがあるのでそれをしっかり守って、目一杯遊びましょう。
海や湖を上回り最も多い。 浅瀬で水遊びをしていて流されるケースも多く、油断はできない。
夏休みに多発する傾向があり。専門家は「大げさと思わずにライフジャケットを着用することが命
を守る」ことと訴えています。
7月上旬、愛媛県西条市の川で10歳の女児が溺れて死亡した。 県警によると、家族で現場近く
の公園に来ており、川遊び中だった。 現場付近では10年前にも高校生が死亡した。
「急に深みが現れることがあります」「ここには、入ってはいけません」。 福岡県宮若市や国土
交通省遠賀川河川事務所などでつくる水難事故防止のための協議会は7月までに、過去に事故が
起きた河原など市内20カ所に注意を促がす看板を設置した。 市内の犬鳴川では2023年7
月、女児3人が溺れて亡くなる事故が起きた。 宮若市によると、当初は浅瀬にいた女児らが遊
んでいる間に深みにはまったという。
公益財団法人「河川財団」(東京)が警視庁の統計をもとにま
とめた事故概要によると、03~23年の間に中学生以下の
子どもが亡くなった水難事故(行方不明含む)のほぼ半数は河川
で起きており、海(22%)や湖沼池(13%)より多い。
同財団が報道などを基に集計した河川や湖の水難事故約35
00件のうち、大人が引率や監視をしていなかった事例は3
11件あり、このうち4割(132件)は浅い場所で水遊びや
魚捕りをしている時に起きた。 132件を原因別にみると、
5割は「水深の変化に気付かずに深場に立ち入った」。3割
は「滑って転倒、速い流れに足を取られて転倒した」だった。
同財団によると、秒速2㍍の流れでは大人の膝程度(50㌢)
の深さでも両足に30㌔ほどの負荷がかかり、足を取られる
可能性がある。河川に設置された橋桁や取水ぜきなどの構造
物の周りもリスクが高い。急な深みや複雑な流れが発生する
ためだ。 水難事故は同じエリアで繰り返される特徴がある。
岐阜市中心部から車で20分ほどの距離にある長良川の千鳥橋付近では20年間に9件の事故が発
生。 荒川の上流や相模川の中流など全国の46カ所で10年間で3回以上事故があった。
岐阜県はホームページで「河川は自然そのもので安全は一切保証されていない」と強い表現で注
意を呼びかけている。
公益法人社団「日本水難救済会」(東京)の”遠山理事長”は「水の事故は備えさえあれば起きずに済
むものがほとんど。 家を出る前に遊びに行く川で過去にどんな事故があったかを調べてほしい」
と訴える。 河川財団がホームページで公開している全国の水難事故マップなどが便利だ。
遠山理事長は「川遊びにはライフジャケットが不可欠。 ホームセンターなどで安価に手に入る
ので、保護者も陸から監視するのではなく、自身も着用して子どもと一緒に水に入ってほしい」
と話す。 そのうえで、万が一、流された場合にはあおむけになり、手と足をゆっくり動かしな
がら助けを待つとよいとしている。
今は川で遊ぶ機会が少なくなっているので、慣れずに事故になってしまうこと多いのかもしれない。
遊びにも やはり基本というものがあるのでそれをしっかり守って、目一杯遊びましょう。