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「神社」と「お寺」どう違う

2022年06月14日 12時43分34秒 | 雑学
 「神社は神様、お寺は仏様を祀っているところ」と多くの人が知っていること。
   では改めて、どこがどう違うのか答えられますか? そう問われると‥はて?です。
   歴史学者で前明治学院大学の”武光教授”が次のように答えていました。 ご参考に!

  神様と仏様の違いって‥。 
   日本では八百万(やおよろず)の神といわれる神が祀られている。 主に自然界を守る精
    霊や、昔の偉人、祖先の霊魂などが神様とされてきた。 日本人は古くは、「人間は
    多くの精霊に守られている」とするアニミズム(精霊崇拝)の考えによって、精霊(霊魂)
    の集まりを神として祀っていた。 しかしのちに「祖先や偉人の霊魂が、精霊の集団
    を指導している」という発想が加わり、皇室の祖先とされる天照大神や応神天皇が神
    となったという。
   一方、仏像は「釈尊の教えを表現したもの」といわれる。 最初は仏教を開いた釈尊の
    (ガウタマ・シッダルタ)像だけが、仏像とされていた。  本来は仏像を見て、釈尊のよう
    に慈悲深い生き方をしたいと考えたのでしょう。 しかしインドでは間もなく、「仏
    像を拝むと御利益がある」といわれるようになった。 そして、釈迦如来(釈尊)の
    化身としての大日如来、薬師如来などにも拝まれ始めました。
   さらに釈尊に従って人々を救う菩薩や、仏法に従った弁財天などのインドの神々の天部
    人々を叱り励ます明王も仏とされた。 日本では平安時代から、神は仏の化身と神仏
    習合が広まり、明治の神仏分離以前、庶民にとって、神社とお寺は同一視されていた。
    これが、今もその違いを分からなくさせる理由の一つといえるそうです。

  手を合わせてお賽銭、札。 どっちも同じ?
   人々は古くは、自己流のやり方で神や仏への敬意を表していた。 だから神社やお寺の
    前で一礼するだけのお参りも、誤りではないそうです。
   しかし現代では定まった作法に従って参拝するのが、見栄えがいいでしょう。 多くの
    神社の参拝は、小銭を賽銭箱に入れた後、軽く2回お辞儀をして2回手を打って、最
    後に深々と頭を下げます。 この作法を「二拝二拍手一拝」などと呼ばれている。
    お寺の参拝の作法は、神社のものにならって整えられた日本流のものですが、お寺で
    は拍手をしません。 お寺ではお賽銭を捧げた後、両手を合わせて深々とお辞儀をし
    ます。  ほとんどの神社では御神体を見ることができませんが、多くのお寺では御
    本尊の仏像に頭を下げる形がとられています。

  神社の氏子でお寺の檀家。 両方になっていてもおかしくくない?
   神道では、すべての日本人を居住地の氏神の氏子とする考えをとっているそうです。
   それは江戸時代以前の人々が、村落などを単位に自分が住む土地の自然を守る氏神を祀
    った習慣を受け継ぐもの。
   それとともに多くの日本人が、自分が信仰する宗派のお寺の檀家になっています。 
    そのため初詣や七五三には氏神に参り、葬式やお盆はお寺の世話になる形がとられて
    います。
   大部分の人がこのように、神社とお寺を信仰の拠点としています。 これは神道が、諸
    宗教に寛容な態度をとってきたことから成立した、日本ならではの形といえるものな
    んだそうです。
   これまではあまり気にすることなく、親や生まれ育った地域の人々などから習わしとし
    て自然に教えられてきましたが、真髄を改めて勉強させられました。

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