農業じゆう人

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伊豆大島 植生の宝庫

2016年03月01日 13時30分30秒 | 
 今「椿まつり」が真っ最中の伊豆大島にはダイナミックな火山の周囲に
 太古の森が息づいている。 最高峰の三原新山から火山灰の砂漠、
 草地・低木・亜高木・高木が生い茂る沿岸部の極相林まで火山の
 島ならではの植生の変化が楽しめるんだそうです。
 “ハチジョウイタドリの根が熔岩に突き抜け垂れ下がっているという
 不思議な風景だった”と、伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局の
 Fさんは三原山頂上に近いホルニトという熔岩突起で、開いた穴から
               中に潜り込んだときの様子をこう話したんだそうです。
   国内では最も新しい火山洞窟だそうで、中には30畳ほどの広場があり、無数のイタドリの根を
   目にする。 植物のたくましさを実感する神秘の世界だそうです。
    冬には氷点下となり、強風が吹く頂上付近でも苔やヒカゲノカズラ・イタドリ・ススキ・アシタバなど
     荒れ地に強い植物が生息し、種が岩の隙間に入り込みさらに範囲を拡大しようとしているだそうです。
     少し高度を下げると、低木地帯に入り、カジイチゴやサルトリイバラ・オオバヤシャブシ・イヌツゲ
     ニオイウツギなどが目立ち始める。やがてヤブツバキなどがトンネルをつくり、うっそうとしたスダジイや
     タブノキなど高木の照葉樹の森に誘う。
     「スダジイの葉は重ならないので、太陽光が林床まで届き、低木が育つ豊かな森になる」


    
   この森を見上げれば、確かに枝葉に隙間があり、森が明るい。 
    杉やヒノキなど針葉樹を密植した森は暗いが、ここでは森の中いっぱいに明るい緑の生が
     躍動しているそうだ。 足元のアリドオシなど低木類が生き生きとしているんだそうです。
    イヌマキは関東以南で庭園樹として普及しているんだそうですが、春日神社のイヌマキ群叢は
     高さ20㍍前後の巨樹の森で、樹木医によれば“マキは本来、南半球に多い樹木樹で、
     北半球、特に日本ではこれだけの巨樹が林立することは見たことがない!”と驚嘆した?

     都立大島公園ではオオシマザクラが年明けから4月中旬まで咲き続けるんだそうです。
      大島の植生はラン科などの固有種が多く、花期が長いのも特徴なんだそうです。
     「大島のターザン」といわれる自然愛好会長の農園は愛宕山の麓にあって、会長がアフリカや
      東南アジアから移植した熱帯の植物はタブノキの巨樹に囲まれた暖温帯の密林を作くり
      巨樹の陰には北限のハチジョウネタイランなど希少価値が守られて育っていて
      大島の植物の多様性を示しているんだそうです。

     私は、残念ながら伊豆大島には行ったことがありません。
      今は以前と比べ随分身近な場所となっていますので一度訪ねてみたいと思っています。

     追記
      椿まつりは3月21日まで開催中です。
      本土と大島間の旅客運賃は船で片道1500円、飛行機で同2500円の割引実施中
      パックツアーの場合は、都の復興支援で3月末まで船で6000円、飛行機8000円
       宿泊のみは3000円の割引があるそうですョ