疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

グランド・マスター

2013年06月04日 | 映画・DVD
唯一いいなと感じたのカンフーシーン。
中国映画のカンフーシーンは美しいね、流れるような動きの中に美がある。

トニー・レオンが演じる武術家の生涯と、それを取り巻く人物達を描いた映画。
ただの伝記もので、苦労の末大成功を収めるような話ではなく、また予告編で勝手に想像したような、流派の統一戦が行なわれるとか、それに備えて事前の潰し合いだとかそんなものも全くない。

何年経っても、チャン・ツィーもトニー・レオンも全然老けない。
チャン・ツィーなんて役柄上、10代から始まるんだぞ。34歳なのに(出典Wikipedia)。
まあ、一時と比べると既に、、という感は否めない。

中国拳法が好きな人には良いのかも知れないけど、お勧めはしない。

ちょっと切ない「オブリビオン」

2013年06月02日 | 映画・DVD
劇場予告から楽しみにしていた映画のひとつ。
映像は抜群に良いのだけれどストーリーが分かりづらい。
映画鑑賞中には分からずじまいだったけど、観終わってからじっくり考えてやっと辻褄が合った。

ここからネタバレなので、これから観る人は読まないでね。
2017年にタイタンを調査する目的の宇宙船が、発射直前にテトという未確認物体の調査を行うことになった。
宇宙船はトム・クルーズとヴォクトリアが操縦し、妻のジュリアは低体温睡眠カプセルに入っている。
テトに接近したところ、操縦が不能になり、トム・クルーズは低体温カプセルが収容された船を切り離し、自分たちだけがテトに取り込まれる。

テトは月を半壊し、それによって地球は異常気象が発生し住めなくなってしまう。
しかし、生き残った人類は「スカヴス」と呼ばれ、テトと対抗する。
2077年、テトは海からエネルギーを採取し、それをスカヴスから守るためにトム・クルーズとヴィクトリアが監視しているが、実は二人ともテトで大量に作られたクローンだった。
過去の記憶は消されている。

ある日、古い宇宙船が墜落し、トム・クルーズが確認しに行くとジュリアの睡眠カプセルを発見し、基地に持ち帰る。
宇宙船は、60年前に自分(のオリジナル)が切り離したものだった。

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ここまでのストーリーが、映画を観ている間に繋がらなかったのよ。俺頭悪すぎる?

スケール大きいし、映像もきれい。迫力もある映画だけど終盤になるにつれ切なくなる。
トム・クルーズとパートナーのヴィクトリアは、きっと昔トム・クルーズのことが好きだったんだろうな。
トム・クルーズとの気持ちがジュリアに向いてる事を察してしまう。

ジュリアは相手がクローンであっても愛せるのだろうか。
エンディングでは、その後娘が生まれている設定なんだけど、娘と暮らしているところに父親とは別のクローンのトム・クルーズが現れる。
女性から見てどうなんですかね、DNAが同じであれば別人でも愛せるの?
ただ、ジュリアの選択肢は他にない。

個人的には面白い映画だと思う。