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意外にも退屈だった「明日への遺言」

2008年03月02日 | 映画・DVD
シネコンでチケットを買うために並んでいると、年配の人は間違いなく「明日への遺言」のチケットを買っていた。
60歳以上の人はシニア料金の1000円なのだが、俺は80歳だから800円になんないの?なんて言ってる人もいる。
客席見回すとやっぱり年配者が多く、若者は見当たらない。

で、この映画はYahoo映画での評価も高く、劇場予告でもぐっとくるものがあったので期待が大きかったのだが、始まってみると意外にも退屈な映画。
主役の岡田資についての解説と法廷のシーンで前半のほとんどを占める。
法廷のシーンはアメリカによる日本人戦犯の審理だから英語ばかりになる。字幕は付くが単調で飽きてくる。
どっからか軽いいびきが聞こえてくる。

ドキュメンタリーだから、ドラマティックな展開もなく、粛々と進むだけ。

これは映画ではなくて、本で読んだなら素晴らしい作品なのではないかと思った。

大昔、山崎豊子さんの「二つの祖国」という東京裁判に関わる日系人の苦悩を描いた本を読んだことがあるが、これがまた本も内容もずっしりとした厚みのある作品で、いまだに覚えている。

「明日への遺言」は藤田まことさんの熱演がピカイチで、藤田まことさん意外が演ずるのは想像できない。