疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

海難1890

2015年12月15日 | 映画・DVD
日本とトルコの両政府によるアピール感満々の政治色を感じる映画。
実話なので、評価は3割アップ。
それを差し引いてもまあまあの映画。

内野聖陽さんらベテラン陣は持ち味を活かした演技だったけど、意外だったのが忽那汐里さん。
上手だと思った。
この人はオスカープロモーション所属で、武井咲さん、剛力彩芽さんと3人娘で事務所が推していたけど、他の二人に比べるとやや地味なイメージでテレビドラマではたまに見かけるくらい。
それがどうよ、今後に期待しちゃいますよ。

この映画、日本とトルコのよいしょ合戦なので、都合の良いところばかり前面に出し、他は端折ってるので、えっなんで?って思うような所が随所に出てくる。

そんな細かい事は気にせず、素直に観て涙流しなさいよ、その方が楽しめるでしょ、と。

当時の日本航空は半官半民なのに、邦人を救出する為の飛行機は飛ばさない。
自衛隊も国会の決定がなければ救出に向かえない。
過去には、総理大臣が超法規的措置として決断して、ハイジャック犯の要求を呑んだ事がある。
日本政府が見捨てた日本人を、トルコ国民が助けるなんて、恥ずかしいよね。
ここが映画で省略されていなかったので、良しとします。