疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

猿の惑星:聖戦記

2017年10月27日 | 映画・DVD
大昔、一作目を見たときのラストの衝撃。
この一作目につながるという触れ込みで大いに期待。

タイトルは聖戦記だけど、聖戦らしさ、猿らしさが感じられない。猿を人間のゲリラに置き換えてもそのまま使えそう。

シーザーの宿敵である大佐はノヴァの人形からウィルス感染してしまい、最後は自分の信念に基づいて自らの命を絶つ。
なぜあの人形に執着したの?持ち主を知っていたの?ここがよく分からなかった。

さて、コーネリアスが出てきて、口がきけない少女がノヴァと命名され、一作目にどう繋がるか、あの衝撃的な光景が現れるのか。。。
そのまま終わりました。

一作目でチャールトン・ヘストンがこの場所に不時着するのは、ここから10年程度先と思われるが、それを微塵も感じない。

新シリーズは全作、前々作が気に入っていたので、今回はちょっと物足りない。


映画「ドリーム」

2017年10月16日 | 映画・DVD
10月15日鑑賞
原題は hidden figures
実際にあったサクセスストーリーなので、観ていて面白い。
1960年代NASAの、有人宇宙飛行を成功させた裏方の黒人女性を描いた話。

たかだか50年位前、しかも超エリート集団のNASAでさえ当たり前のようにあった人種差別。日本に居るとあまりピンとこないけど、根深いんだろうな。アメリカ映画ではしばしばお目にかかる。

見せ場の1つが、初の有人宇宙飛行が無事に帰還できるかどうかのシーン。成層圏に突入し、通信が切れ音信不通になる。ハラハラするシーンだけど、この前のシーンが印象的。
宇宙飛行士が搭乗する直前にIBMの大型コンピュータが前日と違う地点を表す数字を出し、計画通りの発射が危ぶまれる。
この時、宇宙飛行士はコンピュータの数値ではなく、キャサリンの計算に従って飛ぶと決断する。

実話なので、感動は何割り増しかになる。
やがてキャサリンら黒人女性は能力、仕事を認められ、報われるんだが、時代の変化に依るところも大きいのだろう。

もっと多くの人に観てもらい映画だと思った。

ユリゴコロ

2017年09月25日 | 映画・DVD
関ヶ原から5本連続で邦画を観てる。
主演は松坂桃李さんだけど、吉高由里子さんと松山ケンイチさんの映画だった。

前半はグロくて目をそらすシーンが多かったけど、それを乗り越えたところに良いものが待っている。刃物、特にカミソリはダメだよ。
佐津川愛美さんを久しぶり見た。

印象深い作品なんだけど、設定が雑過ぎる。
松坂桃李の婚約者清野菜名が失踪したのは、親の借金のため暴力団員と結婚させられた挙句、事務所に監禁て、発想が貧困というか。

さらに、そのヤクザの事務所に木村多江さんが一人で乗り込んで全員殺してしまうとか無理がありすぎる。

その木村多江さんは別の人間として生きるために、整形手術を受けて顔を変えてしまった。こういう設定を堂々と持ってこられると、もうなんだか。

それでも、観た後に印象に残っている映画なので、良い作品だと思う。

三度目の殺人

2017年09月18日 | 映画・DVD
今更だけど、役所広司さんはさすがだ。
殺人犯が拘置所の面会室に飄々と、一般の人が友人と会うようににこやかに登場したのに驚いた。
想像していた登場の仕方とまるで違う。

観終わってから色々考えてしまう映画。
「ただの器」
どういう意味なのか?
役所広司さんが相手の事を全て受け容れる器なんだと解釈した。
広瀬すずさんの気持ちを察して、その父親を殺害する。(広瀬すずさんを忖度)
雑誌記者の狙い通りの殺人は頼まれたものだと言い出す。(雑誌記者を忖度)
殺人を頼んだとする斉藤由貴さんは、食品偽装の事実を知りながら、広瀬すずさんが性的虐待を受けているのを知りながら、
何もしない。広瀬すずさんは母親である斉藤由貴さんにも怒りを持っていた。(広瀬すずさんを忖度)
広瀬すずさんを証言台に立たせたくないという福山雅治さんの気持ちを汲んで、自分は犯人ではないと一転否認してみせる。(福山雅治さんを忖度)
「世の中は全部自分の意志とは関係なく選別される」ならば相手の意志を受け容れる器でいよう、ということなのか。

役所広司は福山雅治に娘がいるのをどうやって知ったのか。
映画タイトルの「三度目の殺人」の三度目は何を指すのか。
普通に考えれば、無期懲役ではなく死刑の判決を下した司法を殺人としたのかと考えるが、もうちょっと何か意図がありそう。

主役の三人の演技は素晴らしかった。特に役所広司さんは圧巻の演技。
斉藤由貴さんもタイムリー。
観終わってからも濃厚な映画です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

2017年09月13日 | 映画・DVD
9/12試写会で鑑賞。試写会に当選したのは初めて。有楽町マリオンのピカデリー。
ちなみに公開は9/23。

舞台挨拶は廣木監督と制作の角川の人、そして寛一郎さん(佐藤浩市の息子=三国蓮太郎の孫)。

主役は山田涼介さんで、西田敏行さん、尾野真千子さん他、出演者は割と豪華。

宣伝文句が「東野圭吾史上、最も泣ける感動作」との事なので、しっかりハンドタオルを手に持って鑑賞。
でも泣くほどではなかった。試写会なのでほぼ満席だったけど、周囲からも鼻水をすする音は聞こえなかったよ。

良い映画だった。途中飽きることはなかったし、観終わってから残るというか、後を引く印象深い映画。

残念だった事。
・林遣都さんの歌が下手
・若手3人。特に山田涼介さんの演技が今ひとつ

時代を越えた手紙の往復はキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの「イルマーレ」を思い出す。
この「イルマーレ」も有楽町マリオンで観た映画。地元にシネコンができる前は、会社帰りにここへ映画を観に来てた。

本編とは関係ないけど、有楽町駅の真ん前の劇場と郊外のシネコンで、映画料金は同じ1,800円。家賃は桁が違うでしょうにと若干納得がいかないけど、脚の入りとか駐車場とか収益構造が違うのかな?