Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

JBL#375+HL88(蜂の巣ホーン)を鳴らすコツ

2017年01月03日 | ピュアオーディオ


HL88は直径約30㎝も有り、#375と合わせた重量は軽く20Kgを超える。HL88ホーン自体は「鋳物」で作られている。パンチングメタルのディフィーザーがついているが、JBLではその鳴きを留める為に色々工夫がしてある。

#375は118db/Wの音圧を誇る高能率ユニットです。一般家庭で使うには1Wのアンプで十分です。この辺に「鳴らすコツ」が有ります。またショートホーンですので「指向性」もちょっと高いです。ホーンの向きは聴取位置に向けてやや内ぶりにするのが良いでしょう。

このドライバー+ホーンを鳴らす最大のポイントは「アンプ」と「ケーブル類」だと思います。ネットワーク方式にしろマルチアンプ方式でも同じ事が言えます。どちらかと言えば「マルチアンプ方式」の方が扱いやすいと思います。何故なら「中域用アンプ」を選択できるからです。

1級品のアンプと云うのは大体100W以上。それも200W以上の出力を持った各社のフラッグシップクラスを組み合わせたくなる。音の厚みや明瞭度、SN比等そのクラスでなければ出ない性能が有る。しかし、#375に必要な出力は1Wで良いのである。この辺に「ギャップ」が有る。

低出力で音質の良いTr型アンプが有れば良いのだが、5W以下のフラッグシップアンプなど実際探すと殆ど無いのが現状だ。実際にA級20WクラスのTr型アンプを使っても出力が高すぎる。性能は音数や音の厚み等で不満も出て来る。そうやってたどり着いたのが、結局古典管を使った5W以下の管球シングルアンプになりました。

ネットワークシステムの場合、ネットワーク内のアッテネーターの性能の良い物が必須になります。低域や高域とのバランスがしっかり取れることが必要です。

SPケーブルやネットワークの内部配線等のケーブル類の選択も重要です。ピーキーな伝送であれば、それがそのまま蜂の巣ホーンからストレートに飛んできます。